
FREETEL(フリーテル)SIMはプラスワン・マーケティングという日本の企業が運営するMVNO事業です。もともとは自社開発の携帯電話のブランドとして「freetel」という全て小文字のブランド名が使用されていました。
2014年11月に「freetel mobile(フリモバ)」という名前でMVNO事業に参入し、自社開発の格安スマホと格安料金のSIMというコンセプトのもとサービスを開始しましたが、他社の最安値の格安SIMに劣り、通信速度も遅く評判はあまりよくありませんでした。
FREETEL SIMの評判とおすすめポイント・注意点
2015年6月に「freetel」から今の「FREETEL」へと変更し、同年7月15日からフリモバに代わる新しい格安SIMとして「FREETEL SIM」のサービスを開始。
フリモバの時代から大きく変わり、料金プランは段階制定額に変更されると、月額料金が非常に安く、通信速度も大きく改善され安定するようになり一躍人気の格安SIMとなりました。
従来は段階制定額プランである「使った分だけ安心プラン」のみでしたが、2016年5月に自社端末とセットの「プレミアムバリュープラン」と、フリモバにあった「定額プラン」も加わり、自分にあったプランを選べるようになりました。
FREETEL SIMのおすすめポイント
- 段階制定額で定額プラン並の低価格
- App Storeの通信無料
- 一部メッセンジャーアプリの通信無料
- 音声通話機能付SIMでも最低利用期間・解約手数料がない
FREETEL SIMの注意点
- MNP転出手数料が高い
- 段階制定額プランは10GB以上の高速通信が使用できず、容量追加オプションもない
- 使いすぎる可能性がある
iPhone専用SIMカード
FREETEL SIMにはiPhone専用のSIMカードが存在します。
なかなか聞き慣れない言葉なので一体なんなのか、と思われると思いますが、特に変わったものではなく、iPhoneユーザーにとってちょっぴりお得なものとなっています。
そのお得内容は『AppleStoreでのアプリダウンロード時のパケット料が無料になる』といったものです。アプリダウンロードにかかる通信量はバカにならないので助かりますよね。
またiPhone専用SIMだからといって他のFREETEL SIMと比べて高くなるなどは一切ありません。なのでiPhoneを使ってFREETELに乗り換えを考えている方は、ぜひ使ってみてください。
10/9追記:今ではLINEやTwitter、またポケモンGOなどのゲームアプリなど。様々な通信を無料とする動きがあります。中でも最近、格安SIM市場に入ったLINEは有名なので気になる方は下記をチェックしてください。
▶︎▶︎参考記事:LINEモバイルが有名なので使ってみた!要チェックです
FREETEL SIMの料金
月額料金を紹介
では、次にFREETEL SIMの月額料金を見ていきましょう。FREETELの料金プランは「使った分だけ安心(段階制定額)プラン」と「定額プラン」の2つのプランがあります。
どちらのプランも他の格安SIMに比べ比較的安くなっているので値段重視の方は注目ですよ!
使った分だけ安心プラン
通信量 | データ専用SIM | データ専用+SMS | 音声通話付きSIM |
---|---|---|---|
0~100MB | 299円 | 439円 | 999円 |
~1GB | 499円 | 639円 | 1,199円 |
~3GB | 900円 | 1,040円 | 1,600円 |
~5GB | 1,520円 | 1,660円 | 2,200円 |
~8GB | 2,140円 | 2,280円 | 2,840円 |
~10GB | 2,470円 | 2,610円 | 3,170円 |
月額料金(税抜価格)
段階制定額プランは、使用しなかった月はもちろん使用した月であっても安く、すべての容量において業界内で低価格な料金設定となっています。
例えばデータ専用SIMで、一切使用しない場合は299円、10GBまで使用しても2,470円と、他社の定額プランと比較しても断然安いです。
一定の金額と容量が決められている他社の定額プランに比べ、あまり使わなかった月は料金が節約できる場合があるので、日常的に使用している端末におすすめですね。
ただし定額プランと比較して安いとはいえ、特に設定の必要がなく10GBまで高速通信が可能になっているため、意図せず使いすぎてしまい、予想よりも多くの金額を支払う可能性がありますよ!
なので月々の通信料金を一定額に留めたい場合は、こまめに通信量をチェックするか、「定額プラン」を選択することをおすすめします。
また10GB使いきってしまった場合、容量追加のオプションがないため当月中は高速通信ができません。
定額プラン
通信量 | データ専用 | データ専用+SMS | 音声通話機能付 |
---|---|---|---|
1GB | 499円 | 639円 | 1,199円 |
3GB | 900円 | 1,040円 | 1,600円 |
5GB | 1,520円 | 1,660円 | 2,200円 |
8GB | 2,140円 | 2,280円 | 2,840円 |
10GB | 2,470円 | 2,610円 | 3,170円 |
20GB | 4,870円 | 5,010円 | 5,570円 |
月額料金(税抜価格)
FREETELの「定額プラン」は2016年5月27日から追加され、容量ごとの料金は使った分だけ安心プランと同額となっています。また新たに20GBの容量が追加されました。
メリットとしては、定額のため使いすぎる心配がなく、月々の料金管理が簡単な点です。
「使った分だけ安心プラン」とは違い、使わなかった月であっても499円はかかり、契約している容量によってはさらに高くなります。
なので月ごとにあまり通信量の変動のない方や、10GB以上の通信量が必要な方におすすめですね。
通話料金
通常通話料
プラン名 | 通話料 |
---|---|
全プラン共通 | 20円/30秒 |
FREETELでんわ
サービス名 | 月額料金 | 通話料 |
---|---|---|
1分間かけ放題 | 399円 | 1分間0円 以降10円/30秒 |
5分間かけ放題 | 840円 | 5分間0円 以降10円/30秒 |
たっぷり半額通話 | 0円 | 10円/30秒 |
通話料金は特に目立った要素のない一般的な20円/30秒で、割引プランもありません。
「FREETEL でんわ」というアプリを経由して通話した場合に限り、5分以内のかけ放題や通話料金が半額になるプランが適用されます。
「FREETEL でんわ」を使用し割引を適用するには、別途パッケージを購入する必要があります。iPhone、Androidともにパッケージ料金は910円で、FREETEL eSHOPや家電量販店などで購入できます。
そして一番のおすすめは「5分間かけ放題」です。5分間あれば大半の内容を相手に伝えることができますよね。
ただし合計で通話時間が42分以下になる場合には、「たっぷり半額通話」、超過分が22分以下の場合は「1分間かけ放題」の方が安いのでよく考えて契約してくださいね。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルにも同じような5分かけ放題オプションがあるのでチェック
最低利用期間・解約手数料
プラン名 | 最低利用期間 | 解約手数料 |
---|---|---|
使った分だけ安心プラン | なし | 0円 |
使った分だけ安心プラン for iPhone | なし | 0円 |
MVNO事業者はデータ専用SIMプランに最低利用期間を設けていないところは多いですが、音声通話機能付きSIMプランの場合は、大手キャリアと同じく最低利用期間を設けており、その期間内に解約した場合には、解約手数料が請求されます。
大手キャリアほどの解約手数料を請求するMVNO事業者は少ないですが、それでも約3,000円から8,000円ほどの解約手数料を請求されるのです。
格安SIMの場合は、一時的なキャンペーンや、急激な契約者の増加により、回線が混雑すれば通信速度が大幅に遅くなります。
つまり、大手キャリアよりも、通信速度の変化が多く、いつまでも快適な速度のまま利用できるとは限りません。
このような通信速度の低下や他社のキャンペーンなどを期に変更したいと思っても、最低利用期間が残っている場合は解約手数料を払う必要があり、気軽に格安SIMを変更することができませんよね・・。
でも大丈夫!FREETELにはデータ専用SIMプランだけでなく、音声通話機能付きSIMプランでも最低利用期間がないため解約手数料がかかりません。
音声通話機能付きSIMプランであっても、いつでも気軽に契約でき、解約のタイミングを計算する必要がないので、非常に自由度の高いMVNO事業者です。
ただし、解約手数料がない代わりにFREETELはMNP転出手数料が高めに設定されています。
契約した当月である1ヶ月目は15,000円、2ヶ月目は14,000円、3ヶ月目は13,000円と毎月1,000円ごと安くなっていき、12ヶ月目には4,000円となり、13ヶ月目以降は2,000円になります。
契約して間もない場合はMNP転出手数料が非常に高額になるため、MNP転出を利用する場合には、他の解約手数料がかかるMVNO事業者と同等の費用がかかる点は注意が必要ですね。
FREETEL SIMの通信速度をチェック
冒頭で述べた通り、FREETEL SIMはドコモの回線を借りて通信サービス事業を行っているために『繋がりやすさ』と、その『エリアの広さ』は文句なしです。
また通信速度も公式発表で下り最大225Mbpsとある程度早いことがわかりますし、口コミでも速度に関して悪い噂はなく、自社調べでも常時10Mbpsの速度(非常に安定)が出ていました。
10Mbpsという早さは動画視聴を行ってもストレスなく見続けることができるレベルであり、もちろんネットサーフォンやメール、LINEなども余裕の早さです。
▶︎▶︎参考記事:何Mbps出ていれば快適にスマホを使えるの?
このことからFREETEL SIMの速度は今のところ(6/2)全く問題がない!と言い切れますね。
*はい、ここからは10/9の追記となります。通信速度に関して一言。やはりFREETELは人気になり過ぎて、通信速度が少し遅くなったという声をよく聞きます。
スマホに関しては相変わらず人気ですが、格安SIMに関しては今一度考え直した方がいいかもしれません。現場からは以上です。
まとめ:FREETEL SIMは使えるが今後の速度が恐い
FREETELの一番のポイントは「使った分だけ安心プラン」です。段階制定額プランながら、容量ごとの月額料金は他社の定額プラン並に安く設定されています。
段階制定額プランでありがちな、一定量使った場合に定額プランよりも高額になる、ということもありません。
もう一つのポイントは、App Storeの通信量が無料、つまり月々の通信量に加算されない点です。
iPhoneやiPadなどのiOS端末を使用している場合は、App Storeから容量を気にすることなくアプリのダウンロードやアップデートをすることができ、わざわざ外出先でWi-Fiスポットなどを探して通信量を節約する必要がありません。
また、LINEトーク、WhatsApp、WeChatなどのメッセンジャーアプリのテキストメッセージ、画像、スタンプ、絵文字などが通信量無料で使用することができます。
日常的に使用シーンの多い、App Storeやメッセンジャーアプリの通信量を気にすることなく便利に使用できるので利便性のよいサービスです。
定額プランの場合は、価格だけを見た場合には他に安い格安SIMも選択肢に入ってきますが、これらのサービスにより、他社より全体の通信量を減らすことができます。
月額料金だけで判断せず、利便性なども考慮に入れた場合には非常に魅力的なプランではないでしょうか。音声通話機能付きSIMプランでもいつでも解約手数料なしに解約できる点も嬉しいですね。
さらに2016年5月から、自社開発の端末とセットのプランである「FREETELプレミアムバリュープラン」が追加されました。
低価格ながらハイスペックで人気のKIWAMIや MIYAVI、二つ折りスマートフォンのMUSASHI、薄型軽量のREIから選ぶことができ、購入時の支払いは0円と負担が少なく、スマホデビューの方にもおすすめのプランです。
▶︎▶︎参考記事:10/7にFREETEL World 2016が開催されましたよ!新スマホが見たい人はコチラ
FREETEL SIMのデメリットも忘れずに!
ユーザーにとって嬉しいサービスや低価格の料金体系で魅力的なFREETELですが、デメリットもあります。
音声通話機能付きSIMプランでも解約手数料がないとはいえ、高額のMNP転出手数料を考慮した場合には、電話番号を契約する都度変更しても問題ない方以外は実質的に解約手数料があるのと変わりません。
また、使った分だけ安心プランで最大10GBまで、定額プランで最大20GBまでとなっており、容量追加オプションがないので、使いきってしまった場合は翌月まで通信制限がかかったままになってしまいます。
これらのデメリットを考えたとしても、「使った分だけ安心プラン」の細かい段階制定額料金と、一部のアプリなどの通信量が無料という独自のサービスは多くのユーザーにとって非常に魅力的です。
iPhoneやiPadなどのiOS端末を使用している方には特におすすめですが、Android端末を使用されている方はもちろん、初めて格安SIMを契約される方にも、二枚目の格安SIMとしてもおすすめの格安SIMですよ。では。
10/9追記:先ほども書きましたが、人気の格安SIMは利用者が増え過ぎて回線がパンクし、一気に通信速度が遅く・不安定になることがあります。
例を出すと10/9現在の楽天モバイルとかがそうでしょう。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルは使えない格安SIMになりつつある!?
それに似た動きがFREETEL SIMです。まだ楽天モバイル程の不満は出ていませんが、もしかすると、このまま使えない格安SIMになるかもしれないので要注意でお願いします。では。
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