
データ通信専用SIMとは格安SIMの一種であり、通話機能が無くデータ通信のみ(専用)できるものを指します。
また前提として、格安SIMとはMVNO(仮想移動体サービス事業者)が大手通信キャリアの通信回線を借り受け、それを分割して使用することで安く提供されるSIMカードのことです。
(*大きな声では言えませんが、簡単に言えばドコモやau、ソフトバンクよりも大幅に安い通信事業者ということ)
大手携帯電話キャリアと比べて安価に利用できるのが格安SIMの利点ですが、通話機能を省くことで更に安く利用できるのがデータ通信専用SIMなのです。
通話機能は備わっていませんが、LINEやSkypeなどの無料通話サービスを使うことで通話することは可能はもちろんであり、ネット回線を使ったIP電話などもあるので一度検討してみてはいかがでしょうか?
データ通信専用SIMの注意するべき2点
データ通信専用SIMには注意するべき点が2つ存在します。
なので、今後において購入を考えている方は、今から紹介する2点を必ず考慮するようにしてください。
- 緊急通報ができない
- SMS機能の追加の有無
緊急通報ができない
1点目に、データ専用SIMからは緊急通報(110番・119番)が出来ないということです。
家に固定電話がある、通話用に一台確保しているという場合であれば全く問題ありませんが、緊急時に困ることが無いように、この点を念頭に置いて下さい。
SMS機能の追加の有無
2点目に、SMS機能の追加の有無です。
多くのサービスでSMS機能はオプションであり、省いた方が当然安くなります。しかし、SMS機能が付いていれば、電話番号のみで相手との連絡がメッセージによって行えます。
またセキュリティ上の問題で、LINEやFacebookなどのサービスを利用する時、認証方法としてSMS機能が必要になる場合がございます。
それに加え、iPhoneやiPad、Nexusシリーズなどを含めた一部の機種では、通話機能とSMS機能の両方が付いていない場合、バッテリーを異常消費するセルスタンバイ問題が起こる可能性が高く、バッテリーライフが非常に短くなる可能性があります。
幸いオプション料金はどのサービスでも150円程度なので、利便性を考えると追加することをおすすめします。
購入(契約)時のポイントを紹介
データ通信容量
データ通信容量とは、月に高速通信が出来る上限の容量のことです。この上限を超えてしまうと通信速度に制限がかかります。既にスマホを使用している方は、自分が月どれくらいデータ通信をしているのかまず把握してください。
それと同じぐらい快適に使用したいのか、それとも少し我慢して値段を抑えたいのかを検討してみましょう。また下記の記事にてデータ容量の調べ方を載せていますので、ご参考ください。
▶︎▶︎参考記事:SIMの購入前必須!スマホデータ容量の調べ方
料金は格段に安いが似たり寄ったり
データ通信容量によって料金が左右されます。月1GB以下なら500円~700円前後と、ワンコイン程度の金額から利用が可能です。
これが2GB、3GBとなるにつれて、1,000円台に近づいていきます。また、同じ通信容量でも会社によって金額が違うので、なるべく多くのMVNOを比較してみましょう。
▶︎▶︎参考記事:月1000円台でスマホを使用したい場合に契約すべきMVNOと契約内容
10/11追記:当時、この記事を書いた時はまだ格安SIMは世に出ているものではありませんでしたが、今では『格安SIM』に乗り換えることはスマホ代節約の当たり前となっています。
そんな中、MVNO業界も少しずつ変化をとげ、正直有名どころであればどこのMVNO(格安SIM)であっても業界最安値クラスになりつつあるのです。
そういった事を鑑みると、格安SIMに限っては料金で比較するのはナンセンスかもしれません。マイナーであれば違いますが、有名どころは100円とか、その規模の差ですから・・。
通信速度は会社による差が激しい
通信速度は会社によってかなり差がある上、使用する時間帯によっても左右されます。これも自分のスマホの使い方を念頭に置いた上で選択してください。
少ないデータ通信容量でも良いので、速く快適に使いたいのか?速さは求めないから通信容量を気にせず使いたいのか?などの選択となります。
10/11追記:ここでも追記しておきましょう。まず前提として格安SIMは人気となってユーザーが増えるほど通信速度が遅くなり使いづらくなります。
例えば、楽天モバイル。当時は料金の安さ・通信速度の速さ・ポイントの有無などにより絶対王者であるような風貌でしたが、今はもう・・なんて言っていいか・・。
まぁとりあえず下記の記事を見てください。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルの通信速度は実際どうなのか?体感速度を感じてみた
そんな中、有名であっても回線の補強などにより通信速度が衰えるおろか業界最速クラスであることが間違いないのはUQ mobileです。
回線がauであったり、選べるプランが極端に少ないなどの難点はあるものの、通信速度のみを見て比較するのなら間違いなくUQ mobileでしょう。一度ご覧下さい。
▶︎▶︎参考記事:UQ mobileの通信速度はマジぱない!大手キャリア並みであった・・
ついでにドコモ回線を扱う格安SIMについても話します。ドコモ回線で比較するなら・・。どうしよう・・。正直、飛び抜けて速い、安定している格安SIMは10/11現在ありません。ざんねーん!
ただ、mineoらへんが無難だと思いますよ。総合的に評価してという感じになってしまいますが、実は通信速度に関しても割と評価されているので。
▶︎▶︎参考記事:mineoを9ヵ月使ってみて!うん、普通に使えるから紹介します
またMVNOではなく。さらに料金がグンッと上がって良いのなら格安SIMでありながらキャリアメールが使えるY!mobileはいかがでしょうか?
あっこは高い(格安SIMを基準)けど、速いです。以上。
▶︎▶︎参考記事:Y!mobileをiPhone7で使ってみた!意外といけるね
その他 特典・キャンペーン
上記の3点以外に各社が設けている特典・キャンペーンについても考えておきましょう。例えばキャンペーン期間中は安く契約出来る・利用初月が無料であるということなどです。
以上4つが格安SIMを選ぶ時のポイントとなります。MVNOそれぞれに力を入れている部分・強みが違いますので、どのポイントを重視するかによって、選ぶデータ通信専用SIMが変わってきます。
勇太おすすめのデータ通信専用SIMを紹介
上記のように見るべきポイントを整理した上で、強み・使い方別におすすめサービスを紹介していきます。
DMM mobile 低通信量を格安で使いたい人
- ライトプラン:440(550)円
- 1GBプラン:480(630)円
- 2GBプラン:770(920)円
※カッコ内はSMS対応にした場合の金額
▶︎▶︎参考記事:DMM mobileを使っているので通信速度などをレビュー
低通信量であれば、断然DMMmobileがおすすめです。ライトプラン(高速通信がないプランです)と1GBプランは何とワンコイン以下から利用することが出来ます。
容量自体が少ないので、動画をストリーミング再生するといった使い方には向きませんが、インターネットを閲覧する分には問題なく使用できます。
また、データ通信容量の上限に達してしまった場合でも「バースト転送機能」があります。これはサイトの読み込み開始時にのみ、高速通信を適用するもので、テキスト中心の軽めのサイトであればいつでも快適に閲覧が可能です。
10/11追記:はい。DMM mobileですが、10月11日現在も普通におすすめです。ただ、「業界最安値だ!!!」と誇れるほど、他との差が開いているわけではありません。
先ほども言いましたが、格安SIMの有名どこはどこも同じような料金設定となっています。
楽天モバイル ベーシックな3GBを快適に使いたい人
- 楽天モバイルの参考記事
- ベーシックプラン:525(645)円
- 3.1GBプラン:900(1,020)円
- 5GBプラン:1450(1570)円
- 10GBプラン:2260(2380)円
※カッコ内はSMS対応にした場合の金額
スマホユーザーの平均的な使用データ通信容量は、おおよそ月3GB前後だと言われています。
ヘビーユーザーではないがある程度の容量を確保したい、ということであれば3GBプランを選ぶのが無難であり、その中でもおすすめなのは楽天モバイルとなります。
料金は最安クラスで、通信速度も比較的早いのがメリットです。初月無料キャンペーンもあるため、お試し感覚で利用することも可能です。
また、SIMとスマホの同時購入にも力を入れており、同時購入すると大量の楽天ポイントが付与されます。スマホ自体を新しく購入したい、楽天市場をよく利用するといった方にも特におすすめ出来るサービスです。
10/11追記:うん。正直、今の時点で楽天モバイルをおすすめすることはありません。理由はさっき述べた通り、通信速度の問題です。マジで遅い!
まぁ、強いて言うなら楽天カードを持っていて楽天ポイントを重宝している人に合っていると思います。そういった人以外はやめときなさい。無難に。
UQmobile 無制限・高速でデータ通信をしたい人
- データ高速プラン(3GB):980円
- データ無制限プラン:1,980円
※SMS機能は無料
毎日1時間程度、スマホで動画をストリーミング再生する、ブラウザゲームをする…といった使い方をしていると、月換算で9~10GB程のデータ通信容量が必要になります。
そんなヘビーユーザーにおすすめなのがUQmobileです。(必ず最後まで読んでください)UQmobileにはデータ容量が無制限になるプラン『データ無制限プラン』があります。
そして、何といっても業界最速と言われる通信速度が大きな特徴です。(データ高速プラン:受信最大150Mbps)
大手通信キャリアと同等か、それ以上の速度を出せるので、常に快適に動画視聴やゲームを楽しめます。また無制限プランにありがちな、「動画再生時の速度制限」などもありません。
が、しかし・・(ここから必ず見てください)
無制限プランの最大通信速度は500kbpsとなります。この『500kbps』という値はかなり遅い・・です。というのも、動画がストレスなく見れるのは最低でも5Mbpsと言われています。
つまり、動画を毎日見たいから無制限プランにしよう!といった選び方は本末転倒になる可能性が高いのです。
10/11追記:相変わらずプランが少ないUQ mobileですが、3GBプランで選ぶのなら絶対に上位に食い込んでくるような格安SIMと言えます。マジで通信速度速いので。
また料金的にも安いですし、3GBでいいならめっちゃ良いですよ。
まとめ:データ容量は事前にチェック
以上のように、重視するポイント・使い方によってデータ通信専用SIMの選択肢は変わってきます。データ通信専用SIM特有の注意点を念頭に置いた上で、自分に合ったものを選択してください。
そして自分が一ヵ月に消費するデータ容量は必ずチェックしておきましょう。じゃないと間違った契約をすることで損をするかもしれません。気をつけてくださいね。
10/11追記:データ通信専用SIMはそもそも通話機能がないので、決める時のポイントは「通信速度」と「自分に合ったプランの存在」、そして「料金の安さ」。この3つで選びます。
無難に考えるとやはりmineoやUQ mobileあたりかな。ただし、3GBの話ね。では!
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