
格安SIMでスマホを使う時に一緒に持っておきたいのが、SIMフリーのモバイルルーターです。モバイルルーターを1台持っておく事で、いつでもどこでもスマホを快適に利用することができます。
機種によって違いがありますが、1台につき5~15台の端末を接続することができ、スマホはもちろん、タブレットやノートパソコンなども同時に繋ぐことが出来るのです。
外でも快適にインターネットを接続したいという方は一度検討してみてはいかがでしょうか?
[今回は下記に当てはまる人が見る記事です]
- 家(ネット環境のある)以外でネットを使いたい
- モバイルルーター(ポケットWi-Fi)を持っていない
SIMフリーモバイルルーターとは?
モバイルルーターはインターネットに接続させたい機器(スマホやタブレットなど)を無線LANに繋ぐものです。そして、ほとんどの機種がSIMカードを挿せるようになっています。
つまり、スマホと同じくMVNOの格安SIMを挿して利用することができ、月々の料金を今までよりも大幅に下げることが可能!ということです。
ただ、初期設定が少々難しく、初心者の方や機械に弱い方などは設定の段階で戸惑ってしまうかもしれません。
もし今現在わからなくて困っている場合は、Googleで設定方法を検索をするか、サポートがある会社であれば、どんどん活用することをおすすめします。
SIMフリーモバイルルーターを利用する際にチェックしたい事
SIMフリーのモバイルルーターを購入する際には、大きく2つチェックしておきたい事があります。
- 3G対応?LTE対応?
- 対応周波数帯
まず1つ目は「3G対応か?LTE対応か?」という点です。どの回線に対応しているかで通信速度が変わってくるので、より快適に通信をしたいのであれば、LTE対応のものを選ぶようにしてください。
そして、今回の記事では主にLTE対応のモバイルルーターについて、お話していきます。
そして2つ目は「対応周波数帯」です。今まで大手キャリアのスマホを使用していた人は、あまり気にしていなかったと思いますが、ラジオやテレビなどと同じように携帯電話の電波にも周波数があります。
格安SIMや格安スマホ、そしてSIMフリーモバイルルーターを利用する時には、使いたい地域の周波数帯と端末の周波数帯を合わせる必要があるのです。
対応周波数帯って何?
地域と端末の周波数帯を合わせる事が必要だと言いましたが、そもそも周波数帯とは一体何なのでしょうか。
ドコモやソフトバンク、auなどのキャリアには国から割り当てられた電波があり、決められた周波数帯を使って通信を行っています。
MVNOの場合は、これらの回線を借りて通信をするので、その借りている回線の周波数帯に合わせる事になります。
そして、大手3キャリアの場合は、各ホームページを見れば地域の対応周波数帯がわかります。と言っても、「ここは○○MHzで○Band(周波数帯を表す名前)です」と書かれているわけではありません。
LTE対応区域や3G対応区域が地図に色を塗って示されているだけです。さすがにそれだけでは対応周波数帯はわかりませんよね。
そこで、各キャリアのLTEの周波数帯を書いておくので購入を検討している方は参考にして下さい。
ドコモがLTEで使用しているBand名
- Band1
- Band3
- Band19
- Band21
- Band28
ソフトバンクがLTEで使用しているBand名
- Band1
- Band3
- Band8
auがLTEで使用しているBand名
- Band1
- Band11
- Band18
- Band26
- Band28
SIMフリーのモバイルルーターを利用するには、これらを目安にして商品を選ぶ必要があります。
おすすめのSIMフリーモバイルルーターをご紹介
ここからはたくさん発売されているモバイルルーターの中から、特におすすめのルーターを4つご紹介します。対応周波数帯も記載しておきますので、購入の際の参考になさってください。
幅広い周波数に対応しているAterm MR04LN
- 発売元・・・NEC
- 対応通信方式・・・LTE HSPA+ HSPA WCDMA GPRS Bluetooth
- 対応周波数帯
- LTE:Band1、3、8、11、17、18、19、21
- HSPA+:Band1、8、9
- HSPA:Band1、5、6、8、9、19
- WCDMA:Band1、5、6、8、9、19
- GPRS:GSM850、EGSM900、DCS1800、PCS1900
- 無線LAN規格・・・IEEE802.11a/b/g/n/ac
- 接続台数・・・16台
- SIMサイズ・・・micro-SIM×2枚
- 回線速度・・・300Mbps
- バッテリー駆動時間・・・約12時間
- 本体サイズ・・・63×11×111㎜
- 重量・・・約111g
- 価格・・・19600円~
Aterm MR04LNはSIMフリーモバイルルーターの中でも、特に幅広い周波数に対応しています。このモバイルルーターは、SIMの挿し込み口が2か所存在します。
これをデュアルSIMスロットと言いますが、このおかげで回線を使い分けることが出来るのです。
つまり、異なる通信回線を持つ会社のSIMをそれぞれに挿しておけば、わざわざSIMカードを挿し変えなくても、その地域で通信可能な回線に接続できるというわけです。(回線の切り替え作業は必要)
1つのSIMだけでなく、2枚挿し込めるというのはそれだけで対応周波数が増えるので、旅行や出張が多いという方におすすめのモバイルルーターです。
スマホの充電が出来る ZTN MF98N
- 発売元・・・ZTN
- 対応通信方式・・・FDD-LTE HSDPA HSUPA HSPA+
- 対応周波数帯
- FDD-LTE:Band1、3、19、21
- HSDPA:Band1、19
- HSUPA:Band1、19
- HSPA+:Band1、19
- 無線LAN規格・・・IEEE802.11b/g/n
- 接続台数・・・14台
- SIMサイズ・・・micro-SIM
- 回線速度・・・150Mbps
- バッテリー駆動時間・・・約14時間
- 本体サイズ・・・111.4×67.6×18.8㎜
- 重量・・・約170g
- 価格・・・17480円~
このモバイルルーターの最大の特徴は、大容量のバッテリーです。
長時間使用出来ることはもちろんですが、1AのUSBポートがあるのでスマホやタブレットなどを充電する事だって出来きます。長時間出掛ける事が多い人におすすめのモバイルルーターと言えますね。
持ち運びには最適!Mobile WiFi E5377
- 販売元・・・Huawei
- 対応通信方式・・・LTE UMTS GSM
- 対応周波数帯
- LTE:Band1、3、5、7、8、19、20
- UMTS:Band1、2、5、8、19
- GSM:850、900、1800、1900MHz
- 無線LAN規格・・・IEEE802.11b/g/n
- 接続台数・・・10台
- SIMサイズ・・・micro-SIM
- 回線速度・・・150Mbps
- バッテリー駆動時間・・・約6時間
- 本体サイズ・・・93.5×57.1×14.4㎜
- 重量・・・約82g
- 価格・・・17299円~
こちらのモバイルルーターは重量が軽いのが特徴です。他のモバイルルーターは100gを超えているのがほとんどですが、このMobile WiFi E5377は約82gと圧倒的に軽いのです。
持ち運びをするためのルーターなので、軽いのはとてもありがたいですよね。特に荷物が多い人だと、コチラのMobile Wifi E5377が便利です。
ズバリ安い!Air Card AC785
- 発売元・・・NETGEAR
- 対応通信方式・・・FDD-LTE HSPA+
- 対応周波数帯
- FDD-LTE:Band1、3、19、21
- HSPA+:Band1、5、6、9、19
- 無線LAN規格・・・IEEE802.11b/g/n
- 接続台数・・・15台
- SIMサイズ・・・micro-SIM
- 回線速度・・・150Mbps
- バッテリー駆動時間・・・約10時間
- 本体サイズ・・・109.9×68.9×14.6㎜
- 重量・・・約127g
- 価格・・・13740円~
Air Card AC785の特徴はズバリ価格の安さ!です。そして価格が安いからと言って質が悪いわけでなく、駆動時間や接続台数、対応周波数帯も特に問題はありません。
確かに対応周波数帯は少ないですが、広範囲で使用できるBand1に対応していますので、問題なく利用することが出来ます。なるべくお金を掛けずに利用したい方は、こちらがおすすめです。
まとめ:対応周波数帯を必ずチェックしよう
SIMフリーのモバイルルーターはたくさん発売されていますが、対応周波数帯と用途に合わせて選ぶことが必要になってきます。
まずは使いたい地域の対応周波数帯を確認し、端末の対応周波数帯も確認した上で購入するようにしましょう。
対応周波数帯が合っていないと、せっかく購入しても使えないという事が起こってしまいますので気を付けて下さいね。ではでは。
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