
楽天モバイルで販売されているSIMフリースマホ『SH-RM02』をご存じでしょうか。また、仕様違いのSH-M02という機種が様々なお店(MVNO)で販売されています。
そして「gooのスマホ」g04というSIMフリースマホもまた、ご存じの方がいらっしゃるでしょう。実はこれらの機種は、全てあるスマホを元に作られたバージョン違い的存在なのです。
その大元が、今回ご紹介する「AQUOS EVER SH-04G」となります。
SH-04GとSH-RM02などの機種の違いはSIMフリーかどうかという点、そしてこの中で唯一、SH-RM02だけがROM32GBで他の機種はどれも16GBです。
つまり、SH-RM02は大元の機種よりも若干スペックが上がっていると言えるでしょう。
今回はSH-04Gを入手しましたので、そちらをチェックしていきますが、このレビューを読むことで結果的にSH-RM02やSH-M02、g04に関しても、どのようなものなのか分かるはず。
SH-04Gは、中古だと20000~25000円台と安くで購入できるので、これから格安SIMと共にSIMフリースマホを買おうと思っている方は、ぜひこのレビューをご覧ください。
AQUOS EVER SH-04Gを開封!
本体とほぼ同サイズの箱に、SH-04Gは梱包されていました。
最近のスマホは箱が立派なものが多いですが、SH-04Gはシンプルにまとまっています。これはこれで、なかなか良いのではないでしょうか。
付属品は必要最低限にまとまっています。なんと本体以外には、説明書しか含まれていません。
つまり、ACアダプターやUSBケーブルを持っていない場合はそれらをあらかじめ用意しておかなければいけないということに注意しておきましょう。
本体の右側面にはボタンが2つ(電源と音量)あり、あとはストラップを取り付けられる穴が空いています。
左側面にはmicro USB端子があります。この機種は防水ですので、もしもこの端子に多少水が入ってしまったとしても問題ないでしょう。
この機種を元にするSH-M02とよく比較される富士通のarrows M02はこの機種と同様に防水ですが、あちらは端子をキャップでカバーするというものでした。
キャップをする必要が無いこちらの方が、この点については勝っているとも考えられますね。
ただしM02はキャップを開けなくても基本的に専用クレードルで充電可能ですので、どちらが勝っているということもないのかもしれません。
本体上部には、イヤホンジャックとキャップで覆われたSIMカード、microSDカードスロットが存在します。
ちなみにnano simに対応しています。
SH-04Gのホーム画面などをチェック!
SH-04GはSIMフリーではなくdocomoの端末です。そのため、本体を初回起動するとこういったホーム画面が表示されます。
大きく目をひくのは羊のしゃべってコンシェルでしょうか。こちらは正直なところ不要という方が多いでしょう。もちろん設定ですぐに消すことができますよ。
既に何本かアプリをインストールしてしまっているのはさておき、SIMフリーモデルだと一切入っていないと思われる、キャリアのアプリがこれでもかと入っていますよね。これがSH-04Gの特徴です。
格安SIMで利用する場合はまず利用しませんので正直邪魔ですが、アンインストールはできません。
画面縮小モード
SH-04Gには、独自の機能がたくさん備えられています。例えば画面を縮小して、片手操作をしやすくするのがこちらの画面縮小モードです。
ホームボタンをタップしてから指をそのまま斜め右上に動かすと、このモードが起動します。
電車に乗った時など、片手で操作したい場面がありますよね。そういった時にこのモードを活用することができます。
私も試してみましたが、このモードに変更する操作が簡単でわかりやすく、『なかなか良いじゃないか』という評価。
ただしSH-04Gは5インチサイズではあるもののiPhone 5より一回り大きい程度の本体であり、それほど大きくはありません。
なので、正直そこまで利用する機会はなさそう。無くても操作に支障がないように感じられました。
エコ技設定
この機能は最近よくあるタイプの節約モードですね。とくに特筆すべき点はありませんでした。
これは便利!モーションでON/OFF
SH-04Gの独自機能の中で最も便利であると感じられたのは、モーションでON/OFFです。
Sweep ONはスリープ時に画面に指を置いて2~3㎝ほど指を動かせば画面がつくというもので、この機能はオンにしたまま利用しています。
SH-04Gは電源ボタンのサイズが小さいので、この機能があることで非常に便利に使用できています。
Shake OFFにつきましては、本体を振ると画面をロックできるというものですが、正直反応がいまいちでした・・。
アプリ使用履歴キー
この機種は標準では、通常のAndroidのようなタスク一覧が□ボタンを押しても表示されません。代わりにスクリーンショットの画面下部のようなものが表示されます。
ただし、「アプリ使用履歴キー」の項目から設定を変えれば通常のものにも変えられますよ!
これはどちらを選ぶかは好みによると思いますが、今までAndroid端末を利用していた方はやはり設定を変えて通常のものに変更した方が使いやすいでしょう。
通知バーの上のコントロールセンター
よく使う設定を画面上からスワイプで呼び出せる、iPhoneにおけるコントロールセンター的な機能はAndroidでも標準搭載されていますが、この端末では独自のものが使われていますね。
始めの段階では全てが表示されていますが、カスタマイズから項目を減らすことが可能です。
実際に利用してみての感想
端末本体に関しては、表面と裏面はなかなか立派です。特に裏面はただの白一色ではなく、ホログラム的な加工がなされています。
しかし側面に関してはいかにもプラスチックで安っぽいという印象は否めません。
またこの機種は厚さがほぼ1cmということで最近のスマホにしては分厚いのですが、この点につきましてはむしろ厚いために持ちやすいという良い印象に感じられました。
あまりにも小さいと落としてしまいそうになりますが、この機種はしっかりと握れるので落とさないでしょう。なお、裏面はつるつるしているので、傾斜のある場所に置くと100%滑り落ちます。
その点、注意してください!
この他に本体の構造について利用していて気になった点は、スピーカーがあまり品質が良くないうえに本体の裏面にあるため、動画を見る時にやや音が聞き取りづらいように感じられたことです。
ただしそこを除けば、画面は非常に美しいため動画視聴に関してとくに問題はありませんでした。気になる方はイヤホンをつけると良いでしょう。
そして写真が綺麗に撮れることを謳っているのがSH-04Gですが、実際に写真を外で何枚か撮影しました。
iPhoneには敵わないですが、そこそこ綺麗です。
スペックがそれほど高くないため3Dゲームなどはうまく動かないことが予想されますが、ネットの閲覧などの用途では特に違和感なく作業を行えました。
画面をタップしてもしっかりと問題なく反応します。
弱点もいくつかある端末ではありますが、総合的に判断した結果といたしましては非常に良い端末であると考えられます。
とくにサイズの小ささと画面サイズを両立している点が素晴らしいです。5インチの他の機種よりも1cm以上は縦に短いのではないでしょうか。
また、電池の持ちが良い!使っていない時間はほとんどバッテリーを消費しませんので、あまり利用しない方は2日以上は充電しなくても問題ないでしょう。
SIMフリーモデルはさらにおすすめと考えられる
この機種を元にSIMフリーにカスタマイズされたのが、SH-M02やRM02、g04といった端末です。
SH-04Gには、ドコモで販売されているため消せないアプリがたくさんあるという欠点があります。しかし、SIMフリーモデルにはそういったものが入っていませんので、使用できるROMの容量も多く使い勝手が良くなっていることが予想されます。
SIMフリーモデルの後継機はSH-M03
さて、2016年7月には、これらの機種の後継機的存在であるSH-M03も発売されます。
カメラは光学手ぶれ補正がパワーアップ、バッテリーもさらに強化。さらにワンセグにも対応し、厚みも9.7mmから8.9mmと薄くなっています。
ただし、画面サイズは5.0インチではなく4.7インチとなっているようです。
画面サイズが大きい端末を利用したいということであれば、まだまだSH-04G系統の機種は選択肢に入るということですね。
SH-M03とSH-04G、どちらが良いかじっくりと検討してみてはいかがでしょうか。
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