
あなたはスマホで通話をする派ですか?それともしない派ですか?
格安SIMには2種類あります。データ通信専用SIMとデータ通信機能に通話機能が付いた音声通話機能付きSIMです。
前者のデータ通信専用SIMだと、そもそも電話番号がないので一般的な通話を行うことはできません。
大手キャリアのものだと、通話が使えないなんてことは”まずない”ので、格安SIMもそうだと思っている人が多いでしょう。そう思って2年契約を結み後悔する人がいます。
*データ通信専用SIMには契約期間がないところが多いですが、念のために確認するようにしましょう*
“一般的な電話”としてスマホを活用する人は、格安SIMを選ぶ段階で音声通話ができるのかどうかを事前にチェックしておかなければいけません。
データ通信のみのSIMでも、LINEやスカイプなどの通話アプリを利用すれば、データ通信を使って通話をすることができますが、どうしても電話番号を利用してのやり取りが必要なシーンがありますよね。
例えば、親に「LINEで電話しよう」と言っても、なかなか理解してくれないから電話でかけるしかないという場合。またビジネス相手に対して「スカイプで電話をしましょう」とは少し切り出しにくいです。
さらに最近では楽天銀行やLINEの認証システムで電話番号が使われています。なので今現時点でメインスマホの電話番号を持たないのは考えづらいのです。
しかし格安SIMって何かと安くて便利な割に通話料がめっちゃ高いんですよ。正直、この部分においては大手キャリアよりも割高になっていることが多い。
データ通信のみで比較すればもう大手キャリアで契約する必要は皆無です。しかし上記のようなことから格安SIMで通話することを考えると、まだまだ大手キャリアの方が得なのでは?と思ってしまうはず。
今回はそこんとこマジの本音でどうなのかを両者を比較しながら紹介します。『格安SIM VS 大手キャリア』、ガンガン通話する場合にどっちがお得なの選手権開始!
通話ヘビーユーザーはY!mobile(ワイモバイル)一択
結論から言ってしまうと、大手キャリア・格安SIMを全体的に比較して一番安くて使い勝手が良いのはY!mobile(ワイモバイル)です。(以下ワイモバイル)
ワイモバイルは、データ2年間契約を前提として申し込めば、最低月額2,980円で10分以内の電話が月に300回まで無料でできます。
ワイモバイルの基本料金は通話量ではなく高速データ通信量によって異なっており、2,980円(1GB)のプランであれば1GBまでの高速データ通信を使うことが可能です。
更に、月額+1000円を払って「スーパーだれとでも定額」に申し込めば、何時間でも、誰にでも、定額で電話をかけることができます。
参考記事:Y!mobileは評判以下と判断!料金や速度を詳しく紹介
上記、勇太さんの記事ではY!mobileは結果的に評判以下であり、ただ高いだけの回線だと言われていますが、これはデータ通信などを考慮した場合と、どれだけ『通話』をメインに使うかで分かれるでしょう。
正直、私もY!mobileは他のMVNOに比べるとめちゃくちゃ高いと思っています。ただ現状、各MVNOは通話料プランの構成に上手くいっておらず、コレだ!というものがありません。
NifMoやBIGLOBE、楽天モバイルが通話プランにて定評があるもののY!mobileには敵わないんじゃないかな?と評価しているのです。
しかし、この評価はあくまで通話をゴリゴリに使う方を対象にしているので、あまり使わないという方は上のNifMo等をお選びください。(1日30分必ず通話するかどうか)
大手キャリアと比較!通話定額プラン料金は3社共通7020円
さて、ここからが本題。まず大手キャリアの料金体系は、実はどれも同じになっています。
各社それぞれに違う名前のプラン名が付けられているので、料金が違うのではないかと思わされますが、実はどこの会社も通信料に対しての値段は変わりません。
au、docomo、Softbank、3キャリア共通で通話し放題プラン+2GBデータ通信のプランで最低7,020円です。2GBのプランがデータ通信プランの中で一番通信料の少ないものになるので、これより安いプランはありません。
家族割引などを追加すればもう少し安くなることもありますが、基本的にこの値段です。
対して、ワイモバイルのデータ通信プランは1GB、3GB、7GBとの3種類となります。
大手キャリアのものと全く同じ量のデータ通信プランがないので純粋な比較はできませんが、3GBのプランで計算してもかけ放題プラン込みで4,980円です。
データ通信料が多いのに値段が安い時点で、ワイモバイルの方が安いことがわかりますね。
LINE SIMなら、最低月額500円でLINE電話し放題!?
まだ発売されておらず、2016年夏に発売されるとウワサになっているLINE SIM。名前の通り、メッセージアプリ「LINE」の会社が展開する格安SIMです。
このLINE SIMは、最低月額500円からのプランがあります。しかし、ただデータ通信だけで500円なら実はそこまですごくありません。(例→月額0円で使えるロケットモバイル)
どこが良いのかと言うと、LINE SIMはLINE、Facebook、Twitterなどのデータ通信量をカウントしないと宣言している点です。つまり、LINEを使っていくら電話してもデータ通信料が取られません。
電話番号での通話は必要なく、LINEのやり取りだけで充分!という人にとっては、最強の格安SIMになってくれるでしょうね。
ただ若干このLINE SIMは今回の本題・趣旨から外れるので『へぇ〜』程度で聞いといてください。今回は真っ向勝負!あくまで電話番号を使っての通話の比較です。
さぁまだまだいきますよ。他の格安SIMを見てみましょう。
通話プランで有名な「Nifmoでんわ」は使える?使えない?
「Nifmoでんわ」は格安SIMであるNifmo SIMで利用できる通話し放題の定額プランで、月額+1,300円です。3GBのプランに「Nifmoでんわ」というオプションを付けて合計月額2,900円という格安設定。
ただし、これはワイモバイルや大手キャリアで使える一般的な電話とは異なる「IP電話」と言われるものを使用しています。
IP電話は、どちらかというとLINE電話やスカイプでのやり取りに近いものです。専用のアプリを利用して、050から始まる番号で電話として利用します。
これまで利用していた電話番号を利用して電話をかけることはできませんし、警察や救急への緊急電話がかけられないというデメリットがあります。
他に電話回線を持っていて、ただかけ放題の電話が欲しいだけという人にとっては使えるかもしれません。ただ、LINE電話やスカイプ電話が使える昨今では、そこまで大きなメリットではないと判断。
ビジネスとして利用するために、新しい番号のかけ放題スマホが欲しい!という人には打ってつけですが。
注意!SMS(ショートメッセージ)が使えるかをチェック
電話番号を新しくしても構わないから、ちゃんとした電話番号でやり取りできる格安SIM・スマホが欲しい!と思っている人にとっては、Nifmoでんわは非常に魅力的な格安SIMの1つです。
ワイモバイルよりも安価なので、選択肢に入れてもいいでしょう。
格安SIMはどんどん新しい物が発売されています。今後、ワイモバイルやNifmoでんわよりも安い通話料定額格安SIMが登場する可能性も否定できません。
しかし、ただ単純に電話番号と通信費だけで比較しては、後悔してしまうかもしれません。格安SIMには、SMSが送れるものと送れないものがあります。
SMSとは電話番号でやり取りをするショートメールのことです。
SMSは電話番号しか知らない相手にも手軽にメッセージが送れるというメリットがあります。また、最近ではSMSによる電話認証などを行うサイトもありますので、そうしたサイトが利用できなくなります。
「この格安SIMにしなければ良かった!」と後悔しないためには、
- 月額は通話料定額料金とデータ通信料金を合わせていくらになるか
- 電話番号は新しい物にしなければならないのか
- SMSが送れるのかどうか
契約する前に、しっかりとチェックしておきましょう!ちなみにワイモバイルとNifMoはSMS(ショートメッセージ)を利用できますよ。
まとめ:格安SIMで電話したいならワイモバイルで
冒頭でご紹介した通り、格安SIMの中で音声通話機能付きを優先するのであれば断然ワイモバイルです。電話番号を変えることなく格安にかけ放題プランを利用することができ、更にSMSまで使えます。
緊急電話がかけられない、電波が安定しないというデメリットを踏まえてもIP電話で構わないという場合には、Nifmoでんわや今後発売される予定のLINE SIMといった選択肢があります。
自分がスマホを通話以外にどうした用途で使っているのかを改めて考えて、どの格安SIMを選択するのかを検討してみましょう。
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