
格安SIMにはたくさんの種類があり、それぞれ特徴が違っています。今回紹介するDMM mobileは、比較的オーソドックスな格安SIMです。
強いて言えば、最近の大手による格安SIMには店頭での契約ができるものも増えてきていますが、DMM mobileはネットでの手続きに限定されているのが少々珍しいかもしれません。
格安SIMといえば、実店舗を用意したり、通信設備をdocomoなどから借りるなどして、コストを徹底的にカットすることによって、月額料金を大幅に下げているサービスです。
DMM mobileは楽天モバイルやイオンモバイルなどのように実店舗で契約できないサービス。ということは、回線設備により力が入っていて、快適に利用できたとしてもおかしくありませんよね。
▶︎▶︎参考記事:どうしても実店舗で契約したい場合はコチラ!
DMM mobileを契約し、実際に数日間利用してみましたので、早速、DMM mobileをレビューしていきたいと思います!
DMM mobileが届いた!
こちらが、今回契約したDMM mobileの、音声通話SIMのパッケージです。
他にはAPN設定用のガイドも付属していますので、格安SIMは初めてであるという方にも安心して利用を開始できるのではないでしょうか。
なお、私がDMM mobileを使用している端末はiPhone SEです。Androidにおいてもこれから紹介するアプリの使い勝手はほとんど変わりありませんが、念のため記載しておきます。
今回は2番目に月額料金の安い1GBプランを契約していますので、その使い勝手についても解説します。
DMM mobileは速度が(お昼以外)速い
私は今までIIJmioやmineo、OCNモバイルONE、FREETEL SIMなど、様々な格安SIMを利用してきました。
そんな中、今回「DMM mobile」を数日間利用した感想は、「今までに利用した格安SIMの中でもっとも快適かもしれない」ということです。
厳密には、mineoのDプランが始まった当初の方が速度が速く、快適でした。しかし現在は速度が低下し、特に夜は厳しい状況。
2016年夏、現時点においては、DMM mobileは間違いなくトップクラスに高速かつ安定している格安SIMであると、私は考えています。
それでは、スピードテストを行った結果を見ていきましょう。
1枚目の上から3番目(2枚目の上から4番目)の項目はWi-Fiのテスト結果ですが、それ以外はDMM mobileのスピードテスト結果となります。
これを見ていただければ、いかにDMM mobileの速度が高速でほぼ安定しているかすぐにわかるのではないでしょうか。
早朝は下り9.07Mbpsで、動画も音楽も問題なく楽しめるスピードです。通勤・通学においてもとても役立つと考えられますね。
お昼は、下り0.52Mbpsです。格安SIMは、どうしてもこの時間に混雑してしまう傾向にあります。他社においても速度が大幅に下がってしまう時間帯ですので、DMM mobileが突出してダメというわけではありません。
0.52Mbpsでは、ブラウザの読み込みや動画の再生に時間がかかります。
速度制限時(200kbps)よりは速い速度ですが、せめてこの時間に1Mbps以上あればより快適な格安SIMと言えるようになりますので、DMM mobileにおける唯一の残念なポイントでしょう。
ちなみに、一番右にPINGという項目がありますよね。
この項目の数値は、通信の応答における速度を表していて、基本的には100を超えると応答までにかかる時間が長いということがいわれています。
お昼時は、見事に143という大きな数値を記録してしまっていますね。
しかしお昼を過ぎた15時には、13.96という非常に速いスピードを記録しています。PINGも57と低めで、かなり快適に利用できる速度で安定しています。
多くの格安SIMはここから夕方~夜にかけて速度が一気に落ちていくものなのですが、DMM mobileの今回の計測ではあまり大幅に下がらず、5Mbps以上をキープしたままピークの時間帯を過ぎていきました。
そして早朝は、下り26.05というこのスクリーンショットに載っているWi-Fi速度以上の結果を記録しています。PINGも38で、かなり応答速度が速いですね。
実際にスピードテスト以外にもブラウザで調べ物をしたり、音楽をGoogle Play Musicでストリーミング再生したりといった用途にDMM mobileのSIMを利用していますが、高速回線を利用している際は、とくに速度に対して違和感を覚えた時間帯はありませんでした。
低速モードは忠実に低速
DMM mobileでは、低速モードが利用できます。実際にこちらも何度か利用していますので、そのレビューをしていきたいと思います。
radikoは問題ないが、音楽の再生は厳しい
ラジオのストリーミング配信サービスであるradiko。こちらは、始めの読み込みに時間がかかったものの、その後は全く途切れず、しっかりと高音質で再生を続けられました。
radikoを一日中聴いていたいというような方には、低速モードはおすすめできます。ただし一点注意がありますので、それについては後ほど触れていきます。
radikoと対照的に、Google Play Musicのストリーミング再生は音声が数秒おきに途切れてしまい、非常にストレスが溜まりました。
音楽をストリーミング再生する場合は、事前に端末にデータをダウンロードしてから聴いた方が良いかもしれません。
画像の多いサイトは読み込みに時間がかかる
外出中、ブラウザ(Safari)で調べ物をする機会がありますよね。実際に私もGoogle検索を行う機会があったのですが、低速モードの場合でも、検索結果はすぐに表示されました。
しかし、検索結果から必要なことが記載されていると思われるサイトに移動する際は、けっこうな時間がかかりました。
これは何故かというと、画像が多いサイトだったためです。商品レビューのページなどは、画像が多いですよね。
私はその時クリップライトについて調べていたのですが、検索結果から開いたのが商品の使用レビュー記事だったため、なかなかサイトを開けませんでした。体感時間で一分弱かかっていたと思います。
こういった場合の対処法は、店内において無料で無線LANが利用できる場合は接続するということです。私がその時いたお店では無線LANが利用できましたので、これに接続することで事なきを得ました。
ちなみに、DMM mobileにはバースト機能がありますので、読み込み時に最初の一定量のデータは高速で読み込まれます。
Googleの検索結果がすぐに表示されたのは、バースト機能が働いているのに加えてページのデータ量がそれに収まっていたためということでしょう。
スピードテストをすると、たしかに200kbpsに抑えられている
こちらは低速モード利用時のスピードテスト結果です。見ての通り、上りと下りのどちらも200kbps程度に抑えられていますね。
低速モードの注意点
低速モードは、3日間に366MB以上通信を行うと速度制限がかけられてしまいます。1日に366MBでもいけませんし、3日で366MBを超えても速度は制限されます。
つまり、radikoを一日中聴いているというようなことになるとこの制限にかかってしまう可能性があるので注意しましょう。
DMM mobileの1GBプランは安いが、1ヶ月持たせるのはちょっと厳しい
今回は1回30MB程度の通信量がかかるスピードテストを何度も行っているということもありますが、1GBプランを月末まで持たせるのはなかなか厳しいように感じられました。
私は自宅で仕事をしていて、主に自宅ではWi-Fiを利用しているため、LTE回線を利用する機会は主に1日に1回、気分転換で1~3時間程度外出する時に限られます。
その利用においても、けっこう通信量を消費していました。
通信量の消費が多かったのは、ブラウザ(Safari)やAmazon、ヤフオク、メルカリ、ラクマといった画像の読み込みがたくさん行われるサイト、そしてGoogle Play Musicです。
▶︎▶︎参考記事:何にデータ通信量が使われているのか?データ通信はどれくらい必要!?
音楽のストリーミング再生に通信量がかかるのは承知の上ですが、ブラウザやショッピング系アプリは「塵も積もれば山となる」ということでしょう。
2GB以上のプランを契約しているのであれば、こういったアプリの利用は基本的に気にする必要がないと思われます。しかし、1GBプランならば節制が必要です。
私は来月から2GBプランに変更しようと思っています。
ちなみに、契約初月の通信量は、1GBよりも若干少なくなっていました。これは、利用開始日が8月1日から数日経っていたため、その分がカットされた状態となっていることが予想されます。
請求金額もその数日分はカットしたうえで計算されていますので、特に問題はないでしょう。
DMM mobileのアプリは使いやすい
DMM mobileのアプリは、mineoと同じくらい使いやすいアプリです。落ち着いた色合いで見やすく、必要な機能は揃っています。
アプリを起動すると、まず上の画面が表示されます。高速データ通信のオン/オフをすぐに切り替えられるのは、やはり便利です。
IIJmioのアプリはボタンが小さかったため少々押しづらかったのですが、DMM mobileはボタンが大きく、押しやすいと感じました。
通信量がなくなったときの追加容量チャージも、容量を選択して「今すぐチャージする」を押せばOKです。手間がかからないかつ、一度容量を選択しなければいけないので、誤タップしてしまうこともありません。
Androidアプリでよく見られる画面左上の三本線をタップすると、このようなメニューが表示されます。
自分が契約しているプランや電話番号も表示されるのが、わかりやすくて良いですね。
こちらは請求内容の確認です。
来月分が表示されていますので、一瞬戸惑うかもしれません。画面右上から月を選択できますので、当月の支払いはそちらを確認しましょう。
DMM mobileのアプリからは、残量が少なくなったときのメール通知も設定できます。標準ではオフになっていますが、オンにしておくことをおすすめします。
まとめ:DMM mobileはおすすめできる格安SIM
DMM mobileは、速度が快適かつアプリも使いやすいため、非常に魅力的な格安SIMであると感じられました。これからはメイン回線として、DMM mobileを利用していこうと考えています。
ネットでの契約手続きが苦でないという方ならば、DMM mobileが現時点でのベストな選択肢でしょう。
料金プランが豊富ですし、価格設定もかなり抑えめとなっていますので、月々の支払いは大幅に抑えられる可能性が高いです。
私の契約している音声通話の1GBプランは1260円ですが、2GBに変更しても1380円、3GBでも1500円です。120円の差ですので、来月からは2GBプランに変更しようと思います。
DMM mobileを検討していた方は、ぜひ契約してみてください!
月額料金がさらに安いデータプランやSMSプランもありますので、ポケモンGO用にスマホを2台持ちしたいというような用途にもおすすめですよ。
DMM mobileを公式サイトでチェック!
コメントはまだありません。