
LeEcoという中国の会社が販売している「Le Max 2」というスマートフォンがあります。
今回はこの「Le Max 2」をレビューしていきたいと思うのですが、中華スマホということでこの「Le Max 2」は技適マークを取得していません。
「Le Max 2」自体はコストパフォーマンスに優れ、性能もモンスター級のフラッグシップモデルになっていますが、日本で使用するにあたって注意が必要です。
なので、技適マークや、「実際使ってもいいの?」などといったことを序盤に書き、後半は「Le Max 2」のレビューを書かせて頂きたいと思います。
*通信に関しては、他サイト記事の引用となります*
そもそも技適マークとは?
三大キャリアで契約している方や、MVNOで契約している方でも、その会社が用意している端末で契約している方にはあまり縁がない言葉だと思います。
技適マークとは、簡単に言えば、「日本で使っても法的に問題ない」ことが認められている通信端末につけられているマークのことです。
「技術基準適合証明」と「技術基準適合認定」があり、「技術基準適合証明」は「通信回線に接続する機器が電気通信事業法とそれに関連する総務省令によって定められた技術基準に適合していると認定するもの」で、「技術基準適合認定」は「無線機器を対象とする審査」です。
これらの認定、証明には総務省の登録を受けた機関が審査をします。審査は主に財団法人電気通信端末機器審査協会(JATE)が行っています。
日本で販売している端末は、ほぼこのJATEから技術基準適合証明と技術基準適合認定を受けています。
スマートフォンなどの無線通信機器はこの認定と証明を両方取得する必要があり、両方取得していることを証明するのがこの技適マークです。
また、技適マークは個人でも取得できますが、その取得を申請する端末の全ての設計図には10万円ほどの費用がかかるため、非現実的です。
実際に技適マーク無しの端末は日本で使っていいの?
結論から言うと、『法律違反となるのでダメ』です。(もちろん、当サイトも推奨していません)
技適マークを取得していない通信機器は、通話や3G・LTE、BluetoothやWi-Fiなどの全ての通信が電波法的に違法となってしまいます。
電波法違反になると「1年以下の懲役又は100万円以下の罰金」になってしまい、重要無線通信妨害と判断された場合は「五年以下の懲役又は250万円以下の罰金」となってしまいます。
しかし、海外から旅行に来ている人たちなどは自分の国から持ってきた端末を日本で使っていますよね?
あれは電波法で「自国(そのスマートフォンを持ってきた国)のSIMカードを使い、日本国内で国際ローミングを使用し通信する場合には違法にならない」という解釈があり、グレーな部分がありますが、一応はOKとなっています。
また、技適マークがない端末はWi-FiやBluetoothでの通信も違法になるのですが、国は無料Wi-Fiを外国人観光客向けに規模を拡大しています。
つまり、日本で使った場合は逮捕されるの?
法的に違反とはなりますが、違法電波の取り締まりを行うのは総務省の「総合通信局」という部署です。この総務省には警察権を持つ職員は居ません。
なので、総合通信局が違法電波を特定し、警察に告発して警察が逮捕するという形となります。
とは言っても、総合通信局は違法電波の取り締まりを常時行っているわけではありません。
通信障害などの報告を受け、状況に応じて総合通信局が違法電波を捜索するといった感じです。法律違反となるため、使用に関しては「自己責任」でお願いしますね。
当サイトとしては、技適の通っていない端末はおすすめしません。もしものことがあるので、日本で販売されている技適の通った端末を買いましょう。
LeEco Le Max 2 6GB Verのレビュー
さて本題に入ります。今回レビューしていくスマートフォンは「Leeco Le Max 2 6GB ver」です。殆どの人は聞いたことがないと思います。
LeTVという中国の動画配信をしていた会社がLeEcoに改名し発表、発売したSIMフリースマートフォンになります。Le Max 2には4GB verもラインナップされていますが、今回は6GBverに絞らせて頂きます。
技適の通っていない端末なので、あくまでも「海外にはこんなスマホもある」という紹介としてのレビューになります。
スペックはこちらです↓
やはり特筆すべきはSnapdragon 820と6GBRAMによるモンスタースペックでしょう。
Snapdragon820は現時点で最高性能のSoC(CPU)になっており、Samsung社のGALAXYシリーズの最新機種に搭載されていますが、あちらは4GBRAMとなっています。
しかし、このLe Max 2は6GBRAMを搭載しています。現時点でXiaomi社のMi 5と肩を並べて最高スペックと言えます。
しかもこのLe Max 2は430ドル前後で販売されており、同じSoCのGALAXYシリーズ等の半分以下の値段で買えてしまうのでコストパフォーマンス的にもモンスターとなっているのです。
ただ、SDカードが使えないというのは結構痛い。
ROMは64GBなので相当なことがない限り一杯になる事は無いと思いますが一杯になった場合、やりくりが必要になってきます。
対応バンドも幅広く、AU、DOCOMO、SoftBankのSIM全てを使うことが出来ます。しかし、掴みが弱い帯域などもあるので注意が必要ですね。
*日本で通信を行うのは違法ですよ!*
パッケージ
引用:Amazon
パッケージ内容は
- Le Max 2本体
- Le Max 2用透明ソフト樹脂製ケース
- ACアダプター USB-Bメス もしくは USB-Cメス(日本対応)
- USB-A → USB-C もしくは USB-C → USB-Cケーブル
- USB-C → 3.5mmオーディオジャック変換ケーブル
- SIMスロットを外す際のピンや説明書など
となります。
出荷時期によってACアダプターとケーブルの種類が異なります。
画像はUSB-A→USB-CのケーブルとUSB-AメスのACアダプターですが、私の場合はUSB-C→USB-CケーブルとUSB-Cケーブルでした。
USB-Cってまだあまり普及してないので持っていない方も多いですよね。
私もその時USB-A→USB-Cのケーブルを持っていなかったので、急いでAmazonで注文しました。データ転送出来ないのは困りますよね。
本体
こちらが本体となります。
急遽撮影スペースを作り、スマートフォンでの撮影となってしまったのでとても雑で粗い写真となっちゃいました。また、写真の隅に違和感があると思いますが撮影時に背景が写ってしまったので塗りつぶしています。
端末自体の色等は全く変わっていないのでどうかご容赦ください。
右下の放射状の光はフラッシュ時に出たものなので本来は真っ黒の普通の液晶です。本体の質感としては、さらさらな樹脂加工された金属のような手触りになっています。
少し樹脂のような手触りを感じますが、金属のようです。
また、裏面の下辺りにLeEcoのロゴが入っています。かっこ良くもかっこ悪くも無い微妙なデザインですね。保護フィルムは対応するものが少ないのでまだ購入していなく、いわゆる裸の状態で使用しています。
私は背が高く、落とす位置もそれなりに高くなってしまい胸辺りから5~6回ほど落としてしまいましたが、全く傷ついていませんでした。
恐らくGorilla Glass 4を採用していたはずなので、耐久性はとても高い物になっています。写真ではフラッシュが白色なので色がシルバー寄りに見えると思いますが、本来は結構ピンクピンクした色になっています。
しかし、上品なピンク色でエッジが光沢のあるピンクな仕上げになっていたり、グレーのアンテナ用ラインが入っていたりしているので男性が持っていてもおかしくないビジュアルになっています。
液晶側から見て端末の左側です。左側にはSIMスロットがあり、ピンで押して取り出します。
SIMスロットには2枚Nano SIMを入れることができ、同時待ち受けが可能となっています。しかし、SDカードスロットは用意されていないので使用することは出来ません。
カメラは高画質撮影を実現するためか少し出っ張ってしまっています。私的には気になりませんが、気になる人は気になるかも知れません。
しっかりフラッシュも搭載しています。
また、背面には指紋認証のためのパネルが用意されているのですが、正直指紋認証の精度は高くありません。何度か指を置き直す必要がある場合や認証に1秒ほどかかる場合がありました。
以前私はHuawei社のAscend mate 7を使用していましたが、あちらは0.5秒ほどで認識、解除してくれたので指紋認証の精度はMate7が圧勝でした。
こちらは液晶側から見て端末の右側になります。大きく長いボタンが音量ボタン、小さく短いボタンが電源ボタンとなっています。
しっかりとした作りとなっており、カタツキも少しなので押しやすいです。
端末下部になります。USB-Cメスの端子がありますね。
その他にスピーカーのような穴の部分が両方に2つ付いており、ステレオ再生が出来るのかな?と思ったのですが、何故か片方の穴の部分(左側)しか鳴りません。
初期不良なのかと思い問い合わせてみたのですが、分からないから送り返してくれと言われたので断りました。やはり個人輸入での購入は上級者向けですね。
この記事もある程度この分野に精通した人向けに書いていますけどね・・・
端末の上部です。
黒い丸がイヤホンジャックの様に見えますよね?実はこれ、赤外線通信をするための発光部分なんです。
スマートフォンのプリインストールアプリに「リモコン機能」というアプリがあり、赤外線で操作する機器を操作することが出来ますが、日本製の対応機器はとても少なく、赤外線パターンを登録するモードがあるのですが、あまり実用的でなく遊びのような機能です。
つまり、イヤホンジャックは本体には付いていません。そのためにUSB-C→3.5mmイヤホンジャック変換ケーブルが付属しているのです。この仕様には極端に長所と短所がありますよね。
無くすことで軽量化、薄型化、またこのLe Max 2には「CDLA(Continual Digital Lossless Audio)」という技術が搭載されています。
USB-Cで接続することにより、独自のオーディオ処理チップで処理し、デジタルで損失がない音を送ることが出来るようになっています。
CDLA搭載スマートフォンはLeEcoが初めて発表し発売しているので、最新のオーディオ体験が出来るかも知れません。
私もオーディオ関係には少し拘る方なのですが、ノイズがとても少なくフラットで良い音を出してくれます。また、推奨はしませんがカスタムROMを導入することにより「Dolby Atoms」を有効化することが出来るようになります。
Dolby Atmosを有効化すると、とても迫力がある音に変わり、楽しく聴くことが出来ます。ただ、良い点ばかりでは無いということです。
USB-C端子を使うため、充電しながら聴くということが出来なく、変換ケーブルを失くしてしまったり、壊してしまったら有線で聴く方法がとても限られてしまう等といった点です。
USB-Cの変換ケーブルについては今後別途に販売するでしょうし、CDLA対応のUSB-C専用のヘッドホンやイヤホンも発売すると発表しているので今後に期待です。
他にはBluetoothイヤホンを使うなどで聴くことが出来ますが、手軽さが失われることは確かです。そしてBluetoothでの通信も、技適の通っていない端末では基本的にアウトです。
実際に映っている画面になります。趣味全開で申し訳ないです。笑
2Kということもありとても美麗で色鮮やかな画面です。ただ、液晶の解像度の問題なのか分からないのですが、微妙に縦長なのです。
なので、極普通の縦横比のAscend mate7を使ってきた私にとっては微妙に使いづらくミスタイプも結構多く出ました。
ソフト面について
基本的にこのスマートフォンはカスタムROMを焼くこと前提で話を進めていかなければならないようです。何故かといえば、カスタムROMを使用しなければ日本SIMを読み込むことが出来ないのです。
*何度も言いますが、日本での通信はダメです。なので通信は海外でやろうね*
そしてカスタムROMは違法ではありませんが、本来のスマホの使用からは外れた使い方になってしまうので、推奨はしません。
改造を行うとメーカーの保証などは効かなくなります。完全に自己責任なので、文鎮化してもどうしようもありません。もしもカスタムROMを焼くのであればそれを理解した上で行いましょう。
私はGearBestで購入したのですが、どうやらGearbest独自のROMを焼いているようで、私の端末は指紋認証が最初から使えたのですが、他の人の場合は使えなかったり、色々あるようです。
私はSUperSU等を使いカスタムROMを焼きましたが、ここではカスタムROMの焼き方は割愛させて頂きます。
ちゃんとカスタムROMが適用されています。
やはり完全に日本語化するのは無理な感じがします。
性能
*通信を行うのは厳しいので、他サイトの記事を許可を得て引用させていただきました*
Antutuベンチマークでは124580点とtop3位に入る点でした。Snapdragon 820と6GB RAMの威力は伊達ではないですね。
また、スペックを要求されるスマホゲーム「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」をプレイしてみたのですが、凄くなめらかに動きます。
音も綺麗なのでさすがモンスタースペック!といった感じです。
カメラについて少し撮影してみました。以下のような感じです。
HDRをONにして撮影しています。
Le Max 2のメリット・デメリット
このLe Max 2を購入して1ヶ月近く使用し感じたメリット、デメリットを書いていきたいと思います
メリット
- 圧倒的な性能
通信は法律違反のため出来なかったのですが、他の方の記事を見る限り、さすがのスペックだなぁという感想です。他の端末ではなかなか出来ないと思います。
日本で出来ないのがイタイですね・・。
- 高画質撮影が可能なカメラ
リアカメラが2100万画素、フロントカメラは800万画素となっており、非常に高画質な写真が撮影可能です。私はあまり写真のセンスが無いのですが、使う人が使えばとても良い写真が取れる物と思います。
また、プリインストールのカメラアプリはフィルターも数種類用意されており使い勝手も良いです。それと、シャッター音を完全に消すことが出来ます。
スクリーンショットの音を消すことは勿論ですが、リアカメラなどの撮影時も消すことが出来ます。レストランなど(本来は撮ってはいけないと思いますが)で写真を取る際に便利だと思います。
- 薄型、軽量
Ascend mate7と比べ、画面はほとんど変わらない大きさなのですが、重さが全く違います。とても軽いです。
軽いと扱いやすくなりますし、疲れないので嬉しいですね。
- 高音質で音楽を再生
イヤホンジャックを犠牲にCDLAという高音質技術を搭載しているのでとても良い音で音楽を聴く事ができます。素晴らしい音です。
- 美麗な液晶
2Kということもあり、気持ち美しく見えます。色合いも鮮やかで良いです。
デメリット
- 端子がUSB-C
USB-Cはまだ普及しておらず、ケーブルの汎用性も低く専用に買わなければいけないので少し面倒に感じました。裏表が無いので抜き差しは楽なのですが・・・
- 画面の縦横比が独特
縦横比が独特でミスタイプなどが増えました。何故か違和感があるんですよね・・・。
- カスタムROM必須
これは中級者でも壁になることでしょう。
まずシステムの改変におけることは大丈夫ですが、電波に影響を与えることだと、結局技適の問題に関わってくるので、必須だけど気をつける必要があります。
カスタムROMは保証を受けられなくなるなど、デメリットもあります。何度も言いますが、推奨はしません。
- 中国のプリインストールアプリや通知
カスタムROMを焼いていても、変なプリインストールアプリがあったりします。
セキュリティに不安があるなど生理的に受け付けれない人はやめておいたほうが無難でしょう。
- イヤホンジャックが無い
音楽を聴くのには、とても痛いことでした。充電しながら音をイヤホンで聞けないため、とても不便です。
ちなみにBluetoothイヤホンでも、遅延が発生してしまいまともに音楽を聴くことはできないと言われています。
なおそもそもBluetoothイヤホンでの通信はアウトなので、日本では行えません。
まとめ:通信は絶対にダメッ!
メリットとデメリットを見ると結構デメリットの方も多く感じますしかし、このデメリットは全てSnapdragon 820と6GB RAMの圧倒的なスペックによりカバーされています。
そのくらいスペックが化物だということです。
スマートフォンに精通しているゲーマーの方や、「とにかくモンスタースペックなスマートフォンが欲しいんだ!」という方にはおすすめしたいところですが、この端末は技適を取得していません。
何度も言いますが、通信系の類いは全て法的にNGです。Wi-FiやBluetoothもアウトです。
こんなハイスペックで安いスマホが、日本でも技適が通った状態で正式に販売されることに期待したいですね。
Le Max 2を公式サイトでチェック!
こんにちはLeEco Le max2良いですね✨
自分はmi max使ってます✌
それで思ったんですが、自分のmi maxも左側のスピーカーから音がしなかったです!!
調べたらスピーカー入ってないらしいですよ笑
もしかしたらLe max2もスピーカー入ってないんでは
Mr.OCHIAI様
コメントありがとうございます。格安SIMアドバイザーの良介です。
mi maxがそうなら、Le max2もそうっぽいですね、笑
とりあえず初期不良ではないみたいなので安心・・。
またコチラでもお調べ次第、追記いたしますので、またお暇な時に記事を見てください。
コメントありがとうございました!
趣味が同じだったので記事見てて安心しました。