
格安SIMにおいて「3GBプラン」は往々にして主力商品です。それはスマホユーザーの平均的な月々のデータ使用量が3GBであり、大手キャリアと比較した際、最もお得度を体感しやすいプランとなるからです。
「Wi-Fi環境の無い状態で動画視聴やゲームアプリを頻繁に利用する」といったヘビーユーザーの方で無い限り、大手キャリアと遜色無い使用感を、はるかに安い利用料金で得ることが出来るのです。
格安SIMの利用を開始するにあたり、どのプランを選べばよいかわからない場合は、3GBプランを選択することが無難かつ堅実な選択でしょう。
そこで今回は3GBのプランで比較した際におすすめの格安SIMを3つ挙げます。その3つとは「UQ mobile」「楽天モバイル」そして「NifMo」です。
3つの格安SIMのプラン内容と料金を比較
3つの格安SIMのプラン・料金は以下の通りです。
- …SMSオプションは月額120円
- …SMSオプションは月額150円
どのMVNOでも、データ通信専用SIMの場合は月額1,000円以下、音声通話付きSIMであっても2,000円以内に収まる価格帯となっています。以下、それぞれの特徴・注意点について説明していきます。
UQ mobile(3GB)を比較
UQ mobileの強みは全格安SIMの中でトップクラスの通信速度と容量です。大手キャリアの通信速度を凌ぐ速さを誇る上、時間帯による速度のばらつきもなく、安定しています。
インターネットをする場合には最もストレスフリーに利用することが出来る格安SIMです。
▶︎▶︎参考記事:ストレスなくネットを使える通信速度ってどれくらい!?
2015年11月からは月をまたいでのデータの繰り越しに対応したので、月内に上限容量を使い切れなかった場合でも無駄のない運用が出来ます。
また、「ターボ機能」により、高速通信と低速通信との自由な切り替えも可能なので、使用頻度にあわせて容量の節約ができます。
そしてデータ容量の上限まで使い切ってしまった時は「データチャージ」機能が光ります。100MBが200円、500MBが500円となっており、小刻みに追加することが出来ます。
このように、データ通信関係の速さと充実度が群を抜いています。
注意点は速度制限とプラン・キャンペーンの少なさです。直近3日間の通信量が3GB以上の場合は通信速度が最大200kbpsに制限されます。
速いからといってデータを追加購入し無計画に使ってしまうと、かなり不便な状態に陥るリスクがあるということです。
また、他の格安SIMのようなお得なキャンペーンが少なく、プランも3GBプランと無制限プランの2種類しかないので、お得感と柔軟さといった点では弱さが目立ちます。
良くも悪くもシンプルな格安SIMであることを念頭に置きましょう。
▶︎▶︎参考記事:UQ mobileの体験記事はコチラ!
楽天モバイル(3GB)を比較
楽天モバイルの強みは特典・キャンペーンが充実していることです。例えば、音声通話機能付きSIMを契約すると、楽天市場でもらうことができる楽天ポイントが以降ずっと2倍になります。
月額料金もポイント還元の対象となるので、何もしなくても通常の2倍の速度でポイントが貯まっていくことになるのです。楽天市場をすでに利用している方はもちろん、これを機に楽天市場の利用を開始しても良いでしょうね。
そして楽天モバイルでは、格安SIMと端末の同時購入キャンペーンに力を入れており、常時何らかの特典が設定されています。
例えば2016年8月1日まで、「arrowsRMO2」といった機種と格安SIMとの同時購入で最大70%の割引が適用されます。「格安SIMデビューと同時にスマホデビュー」といった方にもお得な格安SIMなのです。
また、他の格安SIMが3GBという設定なのに対し、楽天モバイルは3.1GBという設定になっています。わずかな差かもしれませんが、余裕をもって使用することが出来る点も他社にはないメリットです。
最後に注意点ですが、それは『通信速度』です。
2016年8月現在、特に平日昼間の時間帯は通信速度が低下する傾向が強く、高速通信をしたい場合にはWi-Fiのサポートがほぼ必須の状態になっています。
家や職場にWi-Fi環境が整っているならば問題はありませんが、それ以外で高速通信が必要となる場合は注意が必要です。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルの詳細記事はコチラ!
NifMo(3GB)を比較
NifMoは老舗プロバイダであるnifty株式会社が運営母体です。安定した運営・速度を基盤とした「オールラウンダーな格安SIM」と言うことが出来ます。
通信速度については、速くなった時期・遅くなった時期を繰り返した結果、現在(2016年7月)では安定した高速通信を実現しています(※UQ mobileには及びませんが、格安SIMの中でもトップクラスの速さです)。
また、nifty株式会社が提供する各種サービス(@nifty光など)を契約している方の場合は、月額料金が200円割引になります。
従って3GBの場合、データ通信専用SIMならば月額700円、音声通話付きSIMならば月額1,400円で利用出来ます。通常の状態でも他の格安SIMと比べて少し安い設定ですが、それを更に安くすることが出来るのです。
その他の割引については、利用初月は無料となっています。また2016年7月31日までに格安SIMのみを申し込むと3000円のキャッシュバックが適用されますよ。
さらに格安SIMとスマホを同時に購入することで、月額料金が2年間200円引きされます。いずれもベーシックな内容ですが、それだけにお得度がわかりやすいことがメリットですね。
NifMoの注意点はオプション機能が弱いことです。月額定額で電話かけ放題の「NifMoでんわ」は音質が悪く、通話をしっかり行いたい人には向きません。
また、どのプランでも公衆無線LANスポットである「BBモバイルポイント」を無料で使うことが出来ますが、スポットの数が少なくあまり恩恵はありません。
いずれも無料通話アプリや、自宅のWi-Fiなどでカバーするといいでしょう。
▶︎▶︎参考記事:NifMoの詳細記事はコチラ!
まとめ:3GBは格安SIMデビューにピッタリ!
以上、3GBのプランに限定しても、格安SIMによって強み・弱みは様々です。価格表を見ればわかる通り、3GBプランの価格は各社似通っていますが、だからこそ様々な特典で差別化を図っているのです。
大手キャリアのスマホをお使いの方で格安SIMへの乗り換えを考えている方は、料金以外に何をスマホに求めるか、逆に何を不要と判断するか、まずは棚卸をしてみましょう。
その後、本記事のような格安SIMの性格を分類した情報に触れ、じっくり取捨選択することをお勧めします。
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