
格安SIMの利用にあたって注意しなければいけないのが「通信量」です。当たり前ですが、月額料金が安ければ安いほど通信量は少なくなります。
月額料金を抑えるために格安SIMに乗り換えるわけですが、できるだけ通信量をたくさん利用したいはずです。(欲張りだなぁ〜!そこのきみ!)
例えば動画を見たり、アプリをダウンロードしたりしたいという場合は、通信量が少ないとすぐに通信速度制限がかかってしまいますもんね。
そこで今回の記事では、大容量系またはLTE使い放題の格安SIMを紹介していきます。様々な種類がありますので、各SIMにどんな特徴があるかチェックしてみましょう。
なお、今回紹介する月額料金は基本的に音声通話プランとなります。キャリアから乗り換える際は、ぜひ参考にしてみてください。
大容量系格安SIMの種類と解説!
大容量系の格安SIMということで、ここでは10GB以上のものを取り上げていきます。
キャリアでの契約の場合は3~7GB程度が一般的ですが、それでは足りないという方の場合、10GB以上のプランがおすすめです。
10GB以上のプランには、格安SIMごとに容量は異なっていますが、最大50GBまでです。それでは大容量格安SIMの種類を紹介していきましょう。
これらが主な大容量プランの格安SIMとなります。価格相場は2000円台後半から3200円前後ですね。
格安SIMの最大手の一角であるIIJmioを標準と考え、それよりも価格が安いかが、一つの判断の目安となるでしょう。
IIJmioの大容量プラン
IIJmioは価格としては標準です。特に高いということもなければ、安いということもありません。むしろ今回紹介していく格安SIMの中では、料金自体は高めであると考えてもいいでしょう。
しかし、IIJmioの場合はシェアSIMのデータSIMを2枚、無料で追加することができます。
音声通話SIMにする場合は1枚700円かかりますが、これにより家族でIIJmioに乗り換えるという手段が使えて便利ですね。IIJmioは通信速度も比較的安定していますし、選択肢としては十分おすすめできます。
▶︎▶︎参考記事:IIjmioを使ってみたよ!体感の通信速度などを紹介
mineoの大容量プラン
mineoの10GBプランは3220円。au回線のSIMなら3130円と、IIJmioと同程度です。
ただし、IIJmioやその他のSIMと比べてのメリットが一つあります。それは、低速回線が無制限で利用できるということです。
格安SIMでは低速回線に切り替えることによって、高速通信の容量の消費を減らすことができます。
低速回線は200kbpsで、画像の多いサイトを見たり、音楽や動画を楽しんだりといった用途には向いていません。
しかし、SNSの利用などであればほぼ通常の高速回線と同じように利用できますので、こまめに切り替えればその分、高速回線での通信が長く行えることとなります。
なので低速回線を活用したいという方はmineoがおすすめですね。
▶︎▶︎参考記事:mineoを9ヵ月使ってみて気づいたこと!使い勝手いい!
Y!mobileの大容量プラン
Y!mobileの場合は他の格安SIMと少し仕様が違います。まず目を引くのは月額料金の高さですが、これは後に紹介する通話プランが絡んでいるからです。
Y!mobileはソフトバンクが自ら運営している格安SIMで、回線もほぼソフトバンクと同一です。
しかし「Y!mobileのSIMカード」が発行されるので、Y!mobile端末かSIMフリー端末でしか通信を行うことができません。ここに注意が必要ですよ!
そんな使い勝手悪そうなY!mobileですが、Y!mobileでは先ほど言った通り、かけ放題に相当する機能が『標準』で備わっています。
まず10分以内の通話が毎月300回まで無料。10分を越えた分は30秒に月20円請求されるので、長電話をする人は注意が必要となりますが、多くの方はかなり便利に利用できるのではないでしょうか。
さらにメールアドレスも利用可能です。キャリアメールですので、携帯電話宛に連絡を送ることができますよ。
今回紹介しているスマホプランLは、通常は7GBプラン。しかし容量2倍オプションを月額500円で契約すれば、14GBまで使用可能になります。
格安SIMとしては高いものの、14GB使用できるうえにかけ放題やキャリアメールが利用できると考えればなかなかお得と考えられますね。
▶︎▶︎参考記事:Y!mobileを考察!通話プランは十分なのだが・・
楽天モバイルの大容量プラン
楽天モバイルは、通信速度が常に下り10Mbps以上で計測されているという、通信速度の速さが重視された格安SIMです。(ただ最近の通信速度評判は微妙・・)
10GBプランの月額料金は2960円とそこそこ安く、追加で850円支払えば5分かけ放題オプションも利用可能です。また楽天モバイルは端末とのセット購入を考えているという場合におすすめです。
端末は時折大規模なセールが行われていますので、auやSoftBankから乗り換える場合はお得となるでしょう。もちろん、新しい機種が欲しいというドコモユーザーの方にもいいですね。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルの詳細をもっと見たい方はコチラ!
DMM mobileの大容量プラン
価格が安く、通信量も多いものが選べるということで、「大容量」という点では今回最もおすすめできる選択肢と考えられるのが、DMM mobileです。
DMM mobileの大容量プランは、10GB、15GB、20GBの3つが選べます。高速回線であり、10GBという容量の格安SIMではトップクラスの安さですね。
イオンモバイルでは12GBプランがさらに安く登場していますが、DMM mobileの方が通信速度面で優位に立っているので個人的にはやはりDMM mobile。
また15GBプランも、そこそこ料金は安いと考えられます。そもそも同様の容量のプランが他社にはあまりありません。そして20GBプランは次項で解説するイオンモバイルの方がお得かな・・。
DMM mobileの弱点は、ネットでの契約しか行えないということでしょう。今回紹介している他の格安SIMは店頭での契約も可能ですが、DMM mobileはネットのみです。
▶︎▶︎参考記事:DMM mobileの通信速度は本当に速いのか?検証してみた
イオンモバイルの大容量プラン
イオンモバイルはイオンの格安SIM。全国のイオンで契約可能です。
特筆すべき点は、最大50GBもの大容量プランを選べることでしょう。ただし、月額料金ははっきり言って高いので、一般の方にはなかなかおすすめできません。
例えば50GBプランですと月額13800円。これなら使い放題のWiMAXやポケットWi-Fiを4000円程度で契約した方が、よほどお得ですよね。
しかし12GBや20GBプランにつきましては「激安」です。安さを求める方はイオンモバイルを選ぶとよいでしょう。
ただしイオンモバイルは全国のイオンで契約できる格安SIMですので、ユーザー数が増えていって通信速度が低下していってしまう可能性を大いに秘めていますので注意が必要ですよ。
BIGLOBE SIMの大容量プラン
BIGLOBE SIMは12GBプランを選ぶことができます。
料金が高いということもありませんが安すぎるとも言えず、シェアSIMは有料ですので、選択肢としてはまあまあといったところでしょうか。
▶︎▶︎参考記事:BIGLOBE SIMの基本情報を知りたい方はコチラ!
OCNモバイルONEの大容量プラン
OCNモバイルONEは、他とは違い500kbpsの低速回線が15GBまで使えるという仕様です。通信速度が遅いので高画質の動画を見るのには向いていませんし、アプリのダウンロードにも時間がかかります。
しかし、その代わりに月額料金は抑えめです。
用途としては音楽を聴いたり、ブラウザを見たりするのに向いていると考えられます。画像の多いサイトの場合は、やはり読み込みに時間がかかってしまうことが予想されますので注意してください。
▶︎▶︎参考記事:OCNモバイルONEに契約してみた!通信速度など大丈夫!?
結局、大容量格安SIMで「おすすめ」なのは?
今回紹介した中で個人的におすすめなのは、mineoとイオンモバイルですね。mineoはなんといっても低速回線が使い放題であるという点が魅力的です。
イオンモバイルは12GBや20GBプランの月額料金が安いため、価格の安さを求めるという方にとてもおすすめの選択肢と言えるのではないでしょうか。
また同容量で通信速度を取るなら先ほど紹介したDMM mobileです。安さを取るか、速さ・品質を取るか、という感じですかね。
LTE使い放題系格安SIMの種類と解説!
続いて、LTE使い放題系の格安SIMについて解説していきます。
使い放題の格安SIMには色々ありますが、その全てに共通する注意点が一点ほど存在します。それは通信速度制限があるということです。
また制限の種類には次のようなことが挙げられます。
- 速度は2~5Mbps程度に抑えられている(該当しないものもある)
- 短時間で膨大なデータをダウンロードすると、速度制限がかかる場合がある
上記のような制限がありますので、例えば固定回線代わりに自宅のパソコンへのテザリングをして、そこから大容量データをダウンロードしたりといった使い方はできません。
また、動画視聴もHDやフルHDのような高画質なものだと、読み込みに時間がかかる場合があります。
さて、それでは一覧をチェックしてみましょう。
U-mobile PREMIUMのLTE使い放題
U-mobile PREMIUMは、IIJの回線設備を利用した使い放題系SIMです。
IIJといえばインターネット接続サービスの大手です。IIJmioやDMM mobile、イオンモバイルといった格安SIMに通信設備を提供しています。
U-mobile PREMIUMはそんな大手のIIJ製であるため回線の安定度が高く、通信速度も速いです。
今回紹介する他の多くの格安SIMは、先程述べた通り速くても5Mbps程度の回線速度となっていますが、U-mobile PREMIUMについては10Mbps以上出ることも頻繁にあります。
月額料金も安いですし、かなりおすすめの格安SIMであると考えられますね。
▶︎▶︎参考記事:U-mobile PREMIUMのもっと詳しい情報はコチラ!
DTI SIMのLTE使い放題
DTI SIMのネット使い放題は、元々存在した10GBプランの制限を解除したもの。通信速度は徐々に下がってきてしまっていると言われていますが、安い月額料金でネットを使い放題であるという点は見逃せません。
ネット使い放題は、半年間は1920円で利用することができます。この点も魅力的ですね。最低利用期間は1年ですので、2900円支払わなければいけないのは残り半年分となるでしょう。
また私は今現在DTI SIMの使い放題を使用しているのですが、何ら問題なく使えています。というか他の使い放題プランに比べると快適だという印象です。
現場からは以上でーす!
▶︎▶︎参考記事:DTI SIMのキャンペーンがスゴい?詳細をチェック!
ぷららモバイルLTEのLTE使い放題
ぷららモバイルLTEは、ネット使い放題系の格安SIMの中ではかなり古くから存在しています。月額料金は高く、通信速度の評判もあまりよろしくはありません。
そのため、候補としてはあまりおすすめできないということが考えられます。
▶︎▶︎参考記事:ぷららモバイルLTEは評判悪いけど「実際」は?基本情報を紹介!
USEN MUSIC SIMのLTE使い放題
USEN MUSIC SIMは、U-mobileの全プランの中の1つです。
スマホでUSEN、U-NEXTのポイント600ポイント、通話料半額、そしてLTE使い放題の4つのサービスが合体して2980円と価格的にはかなりお得です。
ただし、U-mobile PREMIUMとは違う回線を使っているようで、速度が1Mbps程度と遅いという評判。これは痛いですね。スマホでUSENに興味があるという方におすすめです。
結局、LTE使い放題なら「U-mobile PREMIUM」がベスト
LTE使い放題プランはこの他にもいくつかありますが、それらを全てひっくるめて考えても、U-mobile PREMIUMがベストな選択肢であるということが考えられます。
- 大手である安心感
- 通信速度が比較的速い
この二点はやはり重要です。大手であるということで、もし今後速度が低下しても改善される見込みがありますしね。LTE使い放題プランを契約したいという方はU-mobile PREMIUMを選びましょう。
ただし月額料金をもっと抑えたいという方は、DTI SIMでもいいかもしれませんよ?
まとめ:料金と安定度を考慮!一番はmineo
大容量系格安SIMや使い放題系の格安SIMには色々ありますが、選ぶ上でのポイントは月額料金と安定度です。月額料金は安いに越したことはありませんし、安定度は低いと使い心地が悪いですよね。
今回紹介した格安SIMはそれぞれに特徴があります。ぜひ、自分に合っているものを探してみてはいかがでしょうか。
ちなみに私の個人的総合ランキング1位はmineoとなりました。下記に色々とmineo記事を載せているので気になる方はぜひご覧下さいね。
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