
あの楽天がサービスを提供している、楽天モバイル。格安SIMの中でもテレビCMがバンバン流れているため、知っている方が多いのではないでしょうか。
楽天モバイルは、よく「スピードテストの結果が速い」と評判になっている格安SIMです。
しかし、その一方で「本当はスピードテストの結果のような通信速度は出ていないのではないか」という噂も流れています。この噂を聞いて、本当に契約して良いものか悩んでいる方もいるかもしれませんね。
そこで今回は私が実際に人柱となり、楽天モバイルのデータSIM3.1GBプランを利用してみました。正直な感想を、皆さんにお伝えしたいと思います。ぜひご覧ください。
楽天モバイルの高速通信プランを実際に契約
今回SIMカードを入れて通信を行った端末は、docomo製のモバイルルーターL-04Dです。
この端末に、microSIMサイズの楽天モバイルのSIMカードを入れて通信を行いました。
午前中はそこそこ快適だった
まず早朝、しばらく楽天モバイルのSIMカードで通信を行った感想は「そこそこ快適である」ということです。
これは多くの格安SIMと同様であり、楽天モバイルも他社と比べてずば抜けて!というほどではないものの、違和感なく通信を行うことができました。
午前中は同じくらいのスピードで通信ができていたのですが…問題は、お昼です。
スピードテスト詐欺は、確かにあるらしい
まずはここで、スピードテストの結果を見てみたいと思います。
こちらがスピードテストの結果です。DMM mobileやIIJmio、OCNモバイルONEなど、多くの格安SIMはお昼時に速度が低下します。
しかし楽天モバイルでは、スピードテストにおいて12時台でも平然と10Mbps以上の速度が出るという報告が、ネットにはたくさん挙がっているのです。
まず言えることは、私の場合はお昼時に「一応」通信速度が下がっているということですね。
一応下がっているとは言え、他社は1Mbps前後になっていることがほとんどである中、2Mbps以上の速度が普通に出ています。
しかし実際のところですよ。12時に入った直後の「下り17.34Mbps」が出ている段階で、明らかに通信速度は低下していました。
画像の多いサイトをたまたま読み込んだのですが、読み込みには数十秒かかっています。文字だけが先に表示され、なかなか画像は表示されません。
楽天モバイルが大体他社のお昼時と同じくらい速度が低下していたのは間違いないはずです。
ここで以前契約したDMM mobileのSIMを試しに使って通信してみたのですが、こちらと比べてもやや楽天モバイルが遅く感じられる様子でした。
つまりこのスピードテストと実際に使用した結果から伺えることは、楽天モバイルのスピードテスト詐欺はどうやらマジなのではないか?ということです。
下り10Mbps前後出ている午後の時間帯についても、正直なところ体感通信速度には普通の格安SIMと明確な差は感じられませんでした。
スピードテストの結果が速ければその格安SIMは大丈夫というイメージは、楽天モバイルでは通用していません。
あくまで体感通信速度の話ですので、実際のところは定かではありませんが、少なくとも速度を求めている場合、わざわざ楽天モバイルを選ぶメリットはあまり感じられないのが正直な感想です。
14時頃に楽天モバイルに接続した状態でアプリをアップデートしたのですが、3MBのデータをダウンロードするのになんと3分程度かかりましたよ・・。
夜の速度低下は昼より厳しく、ダウンロードは使えないに等しい
さらに、18時台にスピードテスト的には下り10Mbps出ていた状態で3.4MBの楽天モバイルのアプリをダウンロードした際も、まずダウンロードできる画面にたどり着くまでに1分程度。
またアプリのダウンロード終了までに10分程度かかっています。検索結果の画像表示もかなり遅く、なかなか読み込まれませんでした。
3.4MBに10分。ここまでダウンロード速度が遅いのに下り10Mbpsは絶対に出ていないでしょう。これは…かなり厳しいです。
他の格安SIMで容量を使い切って速度制限がかかった状態と同じか、それよりも遅いのではないでしょうか。
低速回線で実際に同程度の容量のアプリをダウンロードしてみると…
この記事を書きながら実際に、低速回線(下り200kbps)に切り替えてから3MB程度のアプリをダウンロードしてみると、1分程度でダウンロードできました。
ちなみに、ダウンロードしてみたのはこちらのアプリです。
低速回線の方が高速回線よりも速い時間帯があるのは謎です。
楽天モバイルでのSIMカードの契約はおすすめできない
楽天モバイルはたくさんの端末を販売しています。端末がセールになることも多いので、契約を検討したことがある方は多いでしょう。
しかし私から言えることは、少なくとも2016年秋の現時点で契約をすることは、やめておいた方がいいということです。
スピードテストでは高速なのに実際は明らかに遅い状況は、スピードテストで遅い結果が普通に出ているよりもキツいですよね。
楽天モバイルで端末を購入したいのであれば、もちろんSIMカードを契約しなければいけません。しかし、今回の使用結果を踏まえて考えると、あまりSIMカードの利用はおすすめできないのも事実。
ですので、とりあえず端末購入の際はデータSIMを契約しすぐに解約してしまうのがベストです。
解約は電話でしか行えないのがいささか面倒ですが、無理に音声通話SIMを契約してずっと利用するのは、ちょっと難しいのではないでしょうか。
セール期間によっては音声通話SIMでしか割引が行われないことがありますが、その期間に契約するのはやめておくことを推奨します。
しかし、楽天モバイルのアプリはシンプルで見やすい
話題は変わりますが、楽天モバイル悪いところばかりではなくアプリはなかなか見やすいです。
派手な装飾がなく、必要最低限の情報がまとめられていて、残りの容量がわかりやすいのが魅力ですね。
アプリが良いからといって契約することはないかもしれませんが、アプリについては好印象を持ちました。
APN設定がアプリから行えるのも、なかなか便利です。
通信速度制限までのリミットも確認できる
これは公式サイトにはっきりと記載されていることですが、直近3日間につき540MBまでという楽天モバイルの通信速度制限には注意が必要です。
アプリでこの制限についても確認できるのは、とても親切だと思いました。
しかし、他社ではそもそも高速通信の3日制限自体がないので、仕組み自体をなんとかしてくれたらもっと嬉しいとも感じられました。
直近3日制限がある中でも通信速度が速さを保っているのであれば、それはそれでもOKなのですが。今のところは全くそんなことはありません。
まとめ:体感通信速度はマジでダメ!
楽天モバイルは今までのOCNモバイルONEやDMM mobileなどの格安SIMに比べて、不親切さが目立つ格安SIMであると感じました。スピードテストが意味をなしていないのは事実のようです。
体感通信速度では、朝から午前中、そして夕方になる前の午後は他の格安SIMと同程度でけっして悪くありません。
しかし混雑する時間帯では、実際ところはどうだかわかりませんが、特に夕方において他社以上に速度が遅いように感じられました。
たまたまアプリのダウンロードの長さは何かの間違いで、実際は他社と同程度のスピードだったとしても、スピードテストでは10Mbps以上出ているため、余計に遅いように感じてしまいます。
また、3日制限もありますので、多い容量のプランを契約して月末に余った容量を一日で一気に使うということができず使い勝手も悪いですね。
解約が電話でしかできないのも、ちょっと面倒です。
楽天という大企業が運営している格安SIMであるにも関わらず、ここまで微妙だとは、ちょっとビックリしてしまいました。
通信速度の観点から楽天モバイルはおすすめできませんが、やはり端末は安く買えるので、『端末だけ』が欲しいので契約したい!という方はきっと多くいるはず。
データSIMとセットで購入し、すぐにSIMは解約してしまうのが、今のところはベストです・・。
同感です。楽天モバイルにして大失敗でした。ここまで遅いことが最初から分かっていれば契約しませんでした。ただアプリは同様で見やすい使いやすいです。
楽天モバイル、
200kbps規制のプランから
3GBプランに変えても、
激遅は変わらないから本気で糞、
30MB程度のアプリ落とすのに
30分以上平気で掛かる。
勿論、高速モードオンで通信してもだから。
契約するとCM、一瞬でも目に映ると
腹立つ様になるからお気をつけを。