
大手格安SIMにばかり目が行きがちですが、今回紹介するのは日本通信が提供しているb-mobileです。(はっきり言ってマイナー格安SIMですww)
あまり聞いたことがない人が多いと思いますが、イオンモバイル専用SIMを提供しているなど、格安スマホブームを影で支えているんですよ。
今回は、そんなb-mobileのプランやサービスを中心にご紹介します。ネット上では、使い物にならないと言われているb-mobileですが、真相はどうなのか?検証の意味も含めて見ていきましょう!
b-mobileとは?
老舗プロバイダの日本通信が提供しているMVNO(格安SIM)がb-mobileです。
日本通信では、格安SIMブームになる前から格安SIMを提供しており、近年ではイオンモバイルとの提携を行ったり、ゲーム専用SIMを提供するなど様々な動きを見せています。
そんなb-mobileでは定額プランと従量制プランを取り入れており、音声通話機能付きSIM及びデータ通信専用SIMの両方に対応しています。
また、格安スマホと一緒に使えるWi-FIルーターなども販売しているんですよ。それでは、b-mobileの各種SIMやプランを見ていきましょう!
b-mobileの料金プランなど
- b-mobile おかわりSIM
- b-mobile SIM 高速定額
- b-mobile プリペイドSIM
- イオン専用 b-mobile SIM
- b-mobile ゲームSIM
b-mobileでは主に5つの形態のSIMを扱っており、それぞれにプランが用意されています。おかわりSIMや高速定額など魅力的なプランもあるので、詳細を確認していきましょう。
b-mobile おかわりSIM
まずは、『おかわりSIM』についてご紹介します。こちらは、従量制で料金が発生するプランになっており、使用したデータ量に応じて支払う料金が変わります。
最安で、1GB=500円で使用することができ、1GBのデータ量に関して言うと最安の部類に入りますね。
- 月額料金は、500~1,500円(税別)
- SMS付は月額料金 630~1,630円(税別)
- 音声付になると、月額料金 1,300円~2,300円(税別)
おかわりSIMでは、データ容量に応じて5段階に料金が変化します。データ容量は全タイプ共通で1GB,2GB,3GB,4GB,5GBになっており、毎月の使用量によって決められます。
そしてb-mobileでは開通日が決済日となるため、決済日までに利用していたデータ量によって料金が決まるのです。
従量制の最大データ量である5GBを月内に使い切ってしまった場合ですが、通信速度制限が発生し、上り下りともに200kbpsに制限されるので注意してください。
それ以上のデータ量を使いたい方には、Turbo Chargeというサービスが用意されているので、データ量を増やすことが可能ですよ。
こちらは、最大利用期間90日間で100MB / 300円(税別)と500MB / 1,200円(税別)で提供されています。
b-mobile 高速定額
おかわりSIMとは違って定額でネットが楽しめる『b-mobile 高速定額』です。毎月の使用量がある程度決まっている方や、データ量を気にせずにネットを楽しみたい方におすすめです。
- 月額基本料は1,180円(税別)
- 音声付 (3GB)になると月額基本料 1,980円(税別)
- 高速定額(使い放題)で月額基本料 1,980円(税別)
- 高速定額の音声付(使い放題)で月額基本料 2,780円(税別)
b-mobile 高速定額ではライトプランと高速定額の2種類のプランを用意しています。ライトプランは3GBまで利用することができ、超過した場合は上り下りともに200kbpsに制限されます。
それに比べて、高速定額ではデータ量の制限なくネットを利用することが可能です。超過することもないので存分に通信を楽しむことができますよ。
b-mobile プリペイドSIM
従量制や高速定額のように契約せずにビジネスやちょっとしたタイミングでSIMを利用したいという方にはプリペイドSIMがおすすめです。
面倒な手続きやクレジットカードの必要もないので気楽に始められますよ。データ容量は5GBが用意されており、ガッツリと通信することができます。
- 1ヶ月(30日):3,380円(税別)
- 6ヶ月(180日):17,315円(税別)
- 12ヶ月(360日):29,445円(税別)
プリペイドSIMは大手家電量販店などの店頭やネットショップなどで購入することが可能です。
また、SIMの種類は標準、マイクロ、ナノの3種類が用意されています。プリペイドSIMは基本的に30日間を利用月と定めており、この間に5GBのデータ量を使うことができます。
さらにプリペイドにも3種類が用意されており、1ヶ月、6ヶ月、12ヶ月と期間が分かれています。
すべて30日間の間5GBを利用することができるので、利用する期間に合わせて購入してください。どのパターンも30日間以内に5GB使い切った場合は上り下りともに200kbpsの速度制限がかかりますよ。
- b-mobile 5GB × 1ヶ月オンラインチャージ
- b-mobile 5GB × 6ヶ月オンラインチャージ
- b-mobile 5GB × 12ヶ月オンラインチャージ
そして万が一、プリペイドを使い切ってしまったとしても、利用中または利用期間終了後から10日以内にオンラインチャージすればチャージした分継続して利用できるようになっています。
イオン専用 b-mobile SIM
イオンと提携して発売していたb-mobileの格安SIMです。以前まではスマホ専用のプランがありましたが、現在は携帯電話専用のSIMカードのみの提供となっており格安スマホに使用することはできません。
もし、格安スマホで利用したい場合はおかわりSIMや高速定額などで契約しましょう。
b-mobile ゲームSIM
Pokemon GO専用のSIMとして日本通信が新たに提供してるのがゲームSIMです。
これまでのSIMとは違い用途がハッキリとしているSIMとなっています。プリペイドSIMのように一定のデータ量を使い切るとサービスが終了する形ですね。
- 価格:1,500円(税別)(bマーケット価格)
- データ容量:1GB
- 利用期間:30日間
- チャージ:500円(税別)/1GB
- SIMサイズ:nano SIM,micro SIM
新しいタイプのSIMとして脚光を浴びたゲームSIM。こちらは人気のアプリ、Pokemon GO専用SIMとして提供されています。
基本的にPokemon GO以外を操作することはできないためSNSやインターネットも閲覧できません。そのため、子供に安心して遊ばせたい親御さんにおすすめのSIMではないでしょうか。
その他にもポケモンGOの専用SIMがあるので、少しだけ紹介しておきますね。
1ヶ月間の使いきりになっており、チャージをすることで継続して使うことが可能です。
利用中または利用終了後から10日以内なら500円で1GBチャージできます。販売店舗は大手家電量販店やネットショップなどで購入することができますよ。
僕がb-mobileがおすすめできない理由
ここまでb-mobileのSIMやプランをご紹介しましたが、ココからはb-mobileがおすすめできない理由についてご紹介します。ネット上でなぜバッシングを浴びているのか?
コチラでガッツリ理由を説明します!
とにかく通信速度の評判が悪い
b-mobileの最大の欠点は通信品質の悪さです。格安SIMにとって通信品質は非常に重要な点になります。遅い、繋がらない、制限がかかることはユーザーにとってストレスになりますからね。
特にb-mobileを契約する際に多くの人が高速定額プランに惹かれるかと思いますが、こちらのプランは評判が悪く、とても使えたものではないという意見が散見されます。
遅すぎます。最近特にひどくなってきており、インスタのムービーすら閲覧できず。フェイスブックもレスポンスが悪いです。動画を見る人はやめたほうがいいです。(Aさん)
おそい。とにかく遅い。LTEとは思えぬ速度だし、混んでる時間帯だと、3Gどころか電波が繋がないことも多々ある。(Bさん)
街の中でも速度はあらゆる時間帯を利用してみたが遅い。動画はカクカク。使うほどにストレスがたまります。メールの確認くらいだけならいいかも。1週間で解約しました。(Cさん)
引用:価格.com
通信品質の悪さについてのコメントが特に目立っていますよね。
特に動画の閲覧などは制限がかかることもあり、動画がカクついたりしてしまうようです。また、時間帯によっては繋がらないこともあり酷い内容となっています。
格安SIM業界ではこれまでデータ量定額のプランが多く登場してきました。最近ではキャリアスマホの代用として知名度が上がってきたため、主要MVNO会社で使い放題プランが登場するようになりました。
データ量を気にせずにネットを使い放題なので人気が高いです。もし、b-mobileの高速定額を利用するなら高い通信品質を誇るUQ mobileやU-mobileなどを契約するといいと思います。
ただ、今回の件に関しては私ども、格安SIMアドバイザーが実際に試して下した判断でない、ということを頭に入れておいてください。
数日後にはなりますが、b-mobileさんを契約して、実際に通信速度を測ってみたいと思うので、しばしお待ちください。
ちなみに、UQ mobileとU-mobileを比較してみました
[データ通信専用]
- b-mobile SIM 高速定額(使い放題):月額 1,980円(税別)
- UQ mobile データ無制限:月額 1,980円(税別)
- U-mobile PREMIUM:月額 2,480円(税別)
[音声通話機能付き]
- b-mobile SIM 高速定額 音声付(使い放題):月額基本料 2,780円(税別)
- UQ mobile データ無制限:月額 2,680円(税別)
- U-mobile PREMIUM:月額 2,980円(税別)
他者と比べるとほぼ同額か数百円足すだけで契約することが可能です。b-mobileの通信品質が気になるという方はこれらのMVNO会社も検討してみてはいかがでしょうか?
▶︎▶︎参考記事:UQ mobileの通信速度が速い?実際に試してみた
▶︎▶︎参考記事:U-mobile PREMIUMって?料金プランなどを紹介
取り扱い端末が少ない
通常MVNO会社の多くが端末とセットで格安SIMを販売しています。初心者のユーザーでも端末セットがあると選びやすく、バリエーションが多い楽天モバイルやBIGLOBE SIMは人気が高いです。
それに比べてb-mobileではVAIO Phoneのみしか取り扱っていません。
VAIO Phoneのスペックなど色々
- カラー 黒
- サイズ 幅(W)×高さ(H)×厚さ(D) 約71.3 × 141.5 × 7.95mm
- 重量 約130g
- 連続通話時間/連続待ち受け時間 最大約800分 / 最大約500時間
- バッテリー容量 2,500mAh
- OS Android™ 5.0 Lollipop 32 bit
- CPU 1.2GHz, クアッドコア
- 内部ROM/内部RAM ROM16GB / RAM2GB
VAIO Phoneはパソコンで有名なブランド「VAIO」の名前が付いたスマホということもあり注目されましたが、実際は製造・販売を日本通信が行いデザインのみ「VAIO」が監修し、「VAIO」のスマホ版のような優れたスマホを期待した人は肩透かしを喰らいました。
VAIO Phone自体はミドルクラスのAndroid端末といった仕上がりでスペックも普通です。その後、VAIO Phone BizというVAIO Phoneの上位版を発売し、こちらは「VAIO」がハードウェア設計から携わり高評価を得ています。
b-mobileではVAIO Phone専用のプランを用意し、セット販売のような形で発売していましたが、端末自体の不人気とb-mobileのプラン内容によってそこまで人気は高まりませんでした。
[以前あったVAIO Phone専用プラン内容]
- 高速定額 音声付:月額基本料 1,980円(税別)
- ライトプラン 音声付: 月額基本料 980円 (税別)
- 初期手数料 3,000円(税別)
- 端末代金:48,000円(税別) [bマーケット価格] / 分割払金 2,000円(税別)×24回
上記はb-mobileのVAIO Phone専用のプランです。以前はb-mobileが提供するbマーケットで購入できましたが、現在は休止状態にあります。
こちらの専用プランで契約したSIMは、VAIO Phoneのみでしか使用できません。
こういった制限も端末セットが売れなかった原因の一つだといえます。b-mobileは取り扱い端末を増やすことを優先的に行った方が今後のためになるでは?
ゲーム専用SIMも微妙
ここまでSIMの通信品質の悪さや端末セットの少なさなど、ユーザーからの不満が多いb-mobileですが、2016年8月10日にゲーム専用SIMの提供を開始しました。
正直な話、多くの改善点と向き合ってからこうした提供を開始すべきだと思います。また、こちらのゲーム専用SIMもまた悪い点が目立ってしまっているため失望している方が多いはず・・。
ゲーム専用SIM自体はPokemon GO専用のSIMという触れ込みで、ネットやSNSなどが使えないという特徴がありますが、実際は使用することができてしまいます。
お子様に買い与える際にはスマホ自体の設定で有害なコンテンツをブロックしなければいけません。
また、1GBで1,500円という料金の高さにも疑問を覚えますね。b-mobileの通常のプランが1GB 500円になっているので割高感が否めません。
使い切った後のチャージでは1GB 500円で増やすことが可能なんですが・・。Pokemon GOの人気に便乗したプランになってしまっていてb-mobileの良さがない点が非常に残念ですね。
まとめ:b-mobileの今後に期待
ここまでb-mobileの良い点・ダメな点を紹介してきました!格安SIM界の中でも古株で、知名度が上がる前から販売していた日本通信ですが、残念ながら選ぶ理由がないくらいに内容が酷いです。
多くのMVNO会社の中でも人気が低い理由が分かっていただけたと思います。これだけユーザーから不満が出ていながらも改善する見込みがないため、他のMVNO会社に流れている人も多いでしょうね。
その上、ゲーム専用SIMやイオン専用SIMなどライトユーザーをターゲットにしたSIMを提供しており、商売に走っている感じが否めない状況です。
b-mobileには質の高いプランや端末セットなどライトユーザーが満足する質の高いMVNO会社を目指して欲しいですね。
ゲーム専用SIMなどすぐに形にして展開する勢いがあるなら、ユーザーが満足するように内容を改善して欲しい限りです。まぁ、なんにせよ今後のb-mobileに期待していきましょう。
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