
Wonderlink LTEという格安SIMは、大企業であるパナソニックが提供しています。
パナソニックといえば家電製品で超有名ですが、Wonderlink LTE自体は格安SIM業界で、超マイナーなMVNOに入るため全くと言っていい程有名ではありません。
今回は、数あるMVNOの選択肢の一つとして入れておきたいWonderlink LTEの料金プランや特徴、そして本音をまとめてみました!
マイナーMVNOはメイン端末のSIMとして使うのは難しい場合が多いですが、たまに大手にはない魅力的な仕様がある場合があります。
「大手の格安SIMに飽きてしまった、もっと個性的な格安SIMが使いたい!」という方は、ぜひWonderlink LTEの詳細を知って契約を考えてみてください。
それでは詳細を確認していきましょう!
Wonderlink LTEってなに?
パナソニックが提供している通信サービスの名称が”Wonderlink LTE”です。MVNO事業には多くの企業が参加しており、中にはパナソニックのような大手企業も参加しています。
それなのに、あまり知名度がないのは名称が原因でもあるのでしょう。Wonderlink LTEという名前でパナソニックと気づく方は少ないですから。
Wonderlink LTEでは、スマホ向けの格安SIMの他にモバイルルーターと一緒に使うパソコン向けのSIMも用意されています。基本的にWonderlink LTEは公式サイトのみの販売でパッケージや店頭販売は行っていません。
購入したい方はパナソニックの公式通販から契約するという形になり、支払い方法もクレジットカードのみなんです。(正直、使いにくいww)
マイナーMVNO(格安SIM)の一つですが、これから紹介する料金プラン等を見ると分かる通り、そこまで破綻したものではなく痒いところに手が届かないような感じです。
つまり、あともう一歩!というようなイメージを持っていてください。まぁ、Wonderlink LTEの詳細を見ながら確認していくとしましょうか。
Wonderlink LTEの料金プラン
Wonderlink LTEには大きく分けて4つのプランがあります。
スマホ向けの使い放題プランである「LTE Fシリーズ」。スマホ向けのお手頃なプラン「LTE Iシリーズ」。パナソニックのレッツノートシリーズのLTE対応モデル向けの「LTE Aシリーズ」。
そして最後にパナソニックLUMIX CM専用の「LTE Lシリーズ」です。
今回紹介するのはこの中でもスマホ向けに提供されている”Fシリーズ”と”Iシリーズ”の2つとなります。
まずは、2つのシリーズがどのように違っているのか確認していきましょう。
LTE Fシリーズ
- プラン: F-使い放題700/F-7G
- パケット通信料:1GB/7GB
- 通信速度:下り225Mbps 上り50Mbps
- 月額料金:1,580円/2,480円
- 縛り:なし/なし
- 速度制限:直近1日(24時間)の通信量が1GBを超過した場合 (無制限 上下700kbps)
まずはLTE Fシリーズの紹介です。FシリーズにはF-使い放題700とF-7Gの2つが用意されています。
2つのプランの両方に契約事務手数料3,000円が発生しますが、初月の月額料金が両方とも無料になるので、割安にて契約は可能です。
まず、F-使い放題700はパケット通信量が1GBまでになっており、月に1GBを越えたら通信制限が発生するようになっています。「使い放題」という名称ですが、毎月の通信量が決まっているのです。
超過後も使用できるという意味で使い放題という表記になっているのでしょうか?よく分かりませんが、こちらは月額1,580円で他の1GB/月の料金に比べると割高に感じますよね。
そして、もうひとつがFシリーズのF-7Gというプランです。こちらはパケット通信量が7GBまでとF-使い放題700よりも多くなっています。
月額は2,480円で、こちらも他のプランよりも割高に感じる料金設定です。ただ、Wonderlink LTEを契約するなら「Fシリーズ」がおすすめです!その理由は後ほど詳しく説明します。
LTE Iシリーズ
- プラン: I-3Gシングル/I-5Gシングル/I-7Gシングル
- パケット通信量:3GB/5GB/7GB
- 通信速度:下り225Mbps 上り50Mbps
- 月額料金:890円/1,460円/1,870円
- 縛り:なし/なし/なし
- 速度制限:月間上限容量超過後、直近3日間の通信量が366MBを超過する場合は、速度制限をする場合あり(通信容量上限超過後:200kbps)
続いてLTE Iシリーズの紹介です。こちらはI-3Gシングル、I-5Gシングル、I-7Gシングルの3種類が用意されています。そして全てのプランで契約事務手数料3,000円が発生しますよ。
また注意として、こちらのプランでは初月無料はありません。
プラン名の通り3GB、5GB、7GBのパケット通信量が用意されており、月中にデータ通信量が越えてしまうと速度制限発生します。
通信速度制限後は200kbpsとなり、他のMVNO会社の通信速度制限とだいたい同じ感じですね。
全体的に見て月額料金は平均的な料金になっていて、特にWonderlink LTEにこだわりがなければ契約する必要はないでしょう。
他社の同じデータ通信量のプランではさらに安い料金が多いのでそちらにしてください。LTE FシリーズもIシリーズも契約期間の縛りが撤廃されたので、試しに契約してみるのはありかもしれません・・。
契約するなら「Fシリーズ」で決まり
もし、Wonderlink LTEを契約するならFシリーズがおすすめです。FシリーズのプランはF-使い放題700とF-7Gの2つがありますが、契約すべきはF-使い放題700です。
こちらのプランは、月額1,580円で1GBまでと割高に感じると先ほど言いましたが、超過後の速度制限が700kbpsとなっています。(制限後はだいたいどこも200kbps)
他社の1GBの速度制限を見ると100kbpsから200kbpsと使いものにならないレベルになってしまいますが、Wonderlink LTEの1GBは、おまけのようなもので本質は通信速度制限が掛かった後の使い放題にあります。
このプラン料金で使い放題は少ないのでWonderlink LTEは、この点で他のマイナーMVNOよりも抜き出ていますよね。
でも、700kbpsで何ができるの?と疑問の方も多いでしょう。
700kbps出ていればネット閲覧はもちろんのこと、通常の画質の動画くらいならストレス無く見られるでしょう。(・・たぶんwww)
高画質の動画になってしまうとキツいですが普通に使うなら全く問題ないはずです。簡潔に言うと月額1,580円で使い放題が利用できると考えていいでしょう。
ただ、毎回700kbpsが出るとは限らないので注意が必要ですよ!
▶︎▶︎参考記事:通信速度が何か分からない人へ!どれくらいの通信速度が出ていれば快適なの?
Wonderlink LTEはdocomo回線を使っているのでエリアは広いです。
FシリーズはIIJmioがバックに付いているので比較的安定した通信が楽しめるでしょう。
データSIMのみで、音声・SMS付きは無し
ここまで見てきて、音声・SMS付きのプランがない!と嘆いている方がいるでしょう。
その通り!Wonderlink LTEには音声、SMS付きのプランがありません。
そのためデータ通信SIMのみの販売となっています。
この点はMNPで乗り換えを検討していた方やSMS付きで認証しようと考えていた方にとっては嫌ですよね。
今どき、音声・SMS付きは当たり前になっているので、この点はWonderlink LTEは非常に遅れていると言えます。
なので頑張って対応してほしいのですが、他にパナソニックのレッツノート向けのプランやカメラ専用のプランがあるなど、高速通信サービスの一環としてWonderlink LTEを提供しているため、今後対応する可能性は低いでしょう。
契約解除手数料を無くすなど、ある程度ユーザーの声は受け入れているようなので契約者数が伸びて需要が高まれば提供開始する可能性があります。(まあ難しいです。笑)
音声・SMS付きがない時点でWonderlink LTEを切ってしまう人が多いと思いますが、『データ通信専用でも良い』という方もきっと一定数おられるはず。
そういう方にWonderlink LTEを試してほしいですね。Fシリーズに限りますが。
スマホとのセット販売はしてるの?
Wonderlink LTEはスマホとのセット販売を行っていました。
しかし現在では残念ながら取り扱っていません。ちなみに取り扱っていたのはHUAWEI P8 LITEです。ある程度人気があり他のMVNO会社でも取り扱っている端末です。
マイナーMVNOではこういったことがよくありますよねww
だいたい1機種を取り扱っており、自社サイトなどでセット販売をしていますが販売停止のままになることが多いです。なので、もしスマホが必要な場合はSIMフリーを購入して使いましょう。
セット販売で端末料金がお得になることは少なく、SIMフリーを別々に購入した方が安くなる場合が多いです。
なので特に気にしてなくてオッケーです。Wonderlink LTEでも別々に購入した方が安いセット販売でしたしね。今後再開することは少ないので期待しないようにお願いします。
データ繰越なし!プラン変更なし!SMS機能なし!
3つのなしをまとめてみました!読んで字の如くです。
まず、データ繰越機能がありません。この時点でIシリーズの契約は見送った方が無難です。さらにFシリーズでも月7GBのプランは勿体なく感じてしまいますよね。
また、プラン変更はできません。これは非常に痛いですよね。
まあ音声SIMがないので解約手数料は取られないのでまた契約すればプラン変更できますが、契約事務手数料が発生してしまいます。迷わずFシリーズを契約しておけば問題なのでこのあたりは大丈夫です!
最後にSMS機能なしという点です。
これは意外と気になるところです。SMS認証が必要なアプリが使えなくなったり、スマホの電池消耗が激しくなったりしてしまいます。この点もよく考えて契約してみてください。
それで、結局Wonderlink LTEはどうなのか
さぁここまで色々行ってきましたが結局どうなのよ?と言いたい方も多いでしょう。
簡潔に言うとFシリーズのF-使い放題700がWonderlink LTEの全てです。全体的にマイナーMVNOにしてはバランスが取れている気もしますが、データ繰越やプラン変更がないなどのマイナス部分が足を引っ張っていますね。
Wonderlink LTEを契約するならFシリーズのF-使い放題700と頭に叩き込んでおきましょう!
その他のプランはダメです。データ通信専用の2台目として使うならギリギリありかもしれません。メインとして使うのは音声、SMS機能がないのでやめておきましょう。
まとめ:良くも悪くもマイナーMVNO(格安SIM)
Wonderlink LTEについて本音でご紹介しました。良くも悪くもマイナーMVNO止まりといった感じです。
マイナーMVNOに多い、提供会社が有名なのにサービス名で損している感じがあります。パナソニック SIMみたいな名前ならもうちょっと目に止まる気がしますがね。
マイナーMVNOは動きがなくなると風化して、いつのまにかサイトの更新も止まっていることが多いです。やはり質を求めるならメジャーSIMの契約をおすすめします。
まぁ今回は「Wonderlink LTE」っていうMVNOがあるということを知っていただけたら、それだけで格安SIMアドバイザーとして幸いです。この記事を読んで契約してもらえたら嬉しい限りです。それでは!
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