
今回はAmazonで販売されている、Fire HD8を紹介したいと思います。Amazonプライム会員ならクーポンを使うことで、8980円で購入することができます。なので気になっている方も多いのではないでしょうか。
Fire HD8はWi-Fi専用。そのため単体での通信はできません。なので自宅に無線環境がない場合や外に持ち運ぶ時は、スマホでのテザリングやポケットWi-Fiとの接続をする必要があります。
今回、私はFire HD8の16GBモデルを購入しました。それでは、早速レビューを始めていきましょう。
よし、Fire HD8を開封!
こちらがパッケージです。パッケージは紙で出来ており、開封にあたってはお菓子の箱のようになっている裏の部分を開けます。
そのため、一度開けてしまうと完全に元通りには戻りません。この画像でも、一度開けてから撮影しているのでちょっと上の部分が持ち上がっていますね。
中身はこうなっています。本体と他の付属品が全て紙でまとまっており、ベロの部分を引っ張ることで、全て出てくる作りになっています。なので取り出しやすいですね。
付属品は本体、説明書、USBケーブル、ACアダプター。最近はACアダプターやケーブル類が付属しないことも多いので、これはありがたいです。
プライム会員なら9000円、一般会員でも13000円程度の安価なタブレットですので、別売りでも本当はおかしくないところ。しかし、ちゃんと付属しているんですよ。さすがAmazon。
ボリュームボタンや電源ボタン、USB端子、イヤホンジャックは全て上部にあります。
この他に、左側面にはステレオのスピーカー、右側面にはmicroSDカードのスロットがあります。
そしてこちらが裏面なのですが、ちょっと汚れやすいです。笑 すぐに手垢で汚くなってしまいますので、気になる人はカバーを購入したほうが良いですね。
この画像でも汚れていますが、あえてそのまま撮影しました。
Fire HD8の仕様を解説&使用レビュー
それでは早速数日間使ってみた感想をお伝えします。細かい仕様の説明もしていますので購入を考えている方はぜひご覧ください。
前機種よりも安っぽい作り!しかし、値段が安くなり性能がアップ
私は以前、2015年版のFire HD8を所持していましたが、2015年版は本体がもっと薄かったですし、重さも軽く、そして外装もツヤツヤで全く異なっていました。
なので今回のが、安っぽくなっているのは間違いないでしょう。
そもそも2015年版のFire HD8は2万円近い価格設定。つまり8980円で購入することも可能な今回の2016年版は、後継機とはいっても、全くその志を受け継いでいない別の路線の端末と言えます。
プライム会員なら2015年モデルの半額程度で買えてしまうことを考えると、むしろ安っぽくなるのは必然ですよね。
しかし、本体が安っぽくなったからといって使い勝手は全く悪くなっていません。ここが重要です!
2015年モデルはメモリが1GBと、同時期に販売されていた様々なタブレットと比べても明らかに少ない仕様でした。
実際のところは、そこまで動作に不満を覚える部分は多くなかったのですが、2万円もするのにメモリが1GBということは、どうしても見劣りしてしまっていました。
さらに激安のFireタブレット(7インチ)が同時に発売されたこともあって、あまり人気がなかったように記憶しています。
それに比べて、2016年モデルは価格がFireタブレットに近づいた上に、メモリが1.5GBにパワーアップし、動作がむしろ速くなっています。
これなら文句を言う人も少ないのではないでしょうか。とりあえず私は、全く不満がありません。
さらに言いますが、バッテリーも8時間駆動から12時間駆動にパワーアップしています。購入してから5日ほど経っていますが、実はまだ一度も充電していないんです。
毎日1時間程度の使用ですが、動画を見たりもしているのでこれはスゴいですよね。
基本的には、他のFireタブレットと同じ
2015年に今までのKindle Fireシリーズからガラッと方向性を変えて登場したFireタブレット。
Kindle Fire時代は「HDX」など、高価格・高性能路線の端末を中心に販売していましたが、Fireタブレットになってからはとにかく本体を安くし、性能も下げて手に取りやすいものに変わっています。
Fire HD6、8、10と画面サイズにバリエーションがありましたが、画面解像度がどれを選んでも1280×800という仕様には、度肝を抜かれました。
今回登場した2016年版のFire HD8も、仕様が変わった部分はもちろんあるものの、方向性は同じ低価格路線です。
2015年のFire HD8やHD10は性能が低いのに対し、価格の下げ方が中途半端でした。しかし、2016年版のFire HD8はちゃんと価格が下がっています。この点が最も大きな変化でしょうか。
画面解像度は期待しないほうがいい
Fire HD8の画面解像度は、1280×800。タブレットとしては、一昔前の解像度といったところでしょうか。Fire HD8に限らず、FireタブレットはAmazonのコンテンツを楽しむために作られた端末です。
これは言い換えれば、「Amazonコンテンツさえ楽しめればいい」ということでもあります。
実際のところ、例えばAmazonプライムビデオで動画を見る分にはこの解像度でなんの問題もありませんし、Kindleの本も普通に読めます。
しかしそれ以外の面では、やはりドットが目立つ場面もけっこうあります。ブラウザやアプリを使っていると、ちょっと画面が見づらいことも・・。
Fire OSは、使いやすいけど不便
Fire OSでは、Googleのアプリが使えないのが難点
ここからは、Fire OSやAmazon関連アプリについてレビューします。
Fire HD8では、AndroidではなくFire OSという、Amazonによって独自にカスタマイズされたOSを使うことができます。これはAmazon独自のOSなので、Google関連のアプリは一切入っていません。
さらに、ダウンロードすることも不可能なのです。
実はAndroidスマホなどから一部のアプリのデータを吸い出し、Fire HD8にインストールすればGoogle系のアプリは使えます。しかし、公式な方法ではないのでこの記事では触れません。
「Googleのアプリが使えない」ことは、Fire OS内蔵タブレットの一番大きな弱点でしょうね。
Google Mapがないので地図が不便ですし、Google Chromeがないのでブラウザは他のものを使うしかありません。さらにYouTubeも、非公式なアプリがあるため見られはしますが、あくまで非公式。
使い勝手もイマイチです。正直、Googleのアプリが使えないのは、Androidタブレットとしてかなり厳しいように思えました。
また、このことはKindle Fire時代からずっと一貫している問題なので、今後も変わっていくことはないでしょう。
ブラウザのSilkは使えるけど、Google Chromeの方が良い
Fire HD8に搭載されているブラウザは、Silkというオリジナルのもの。使い勝手はChromeとほとんど変わらないのですが、そこまで同じなら普通にChromeを使わせてくれよ!と思ってしまいました。
Google Chromeならパソコンやスマホともブックマークが共有できるので、便利ですよね。
ふふっ(失笑)カメラは論外
カメラは、はっきり言ってダメです。
これは実際にFire HD8で撮影した写真ですが、昔のガラケーで撮ったような写真ですよね。カメラはおとなしくスマホやデジカメを使いましょう。
アプリストアは、ボリュームが少ない
Google関連のアプリが使えない関係で、それらのサービスの代替になり得るアプリを探すためにストアが重要になりますが、ストアにはまともなアプリがありません・・。
Googleに限らず、AndroidやiOSにあるようなアプリが、Amazonのアプリストアにはないのです。実はこれも、Kindle Fire時代からずっとこの状況。
つまり、アプリの充実に関しても諦めた方が良さそうです。
ビデオや買い物アプリは使いやすい
こちらはビデオアプリです。直前に旦那さんが「太陽戦隊サンバルカン」を見ていたので、おすすめが戦隊ものだらけになってしまっています。笑
Amazonビデオのアプリは普通に使いやすいですし、Fire HD8のビデオ再生機能もとても便利だと思います。またステレオスピーカーなので音が綺麗です。
映像は、画面の解像度が1280×800とそれほど高解像度ではないのですが、「映像に関しては」十分綺麗。物足りなさは感じませんでした。
「Amazonで買い物」アプリは、Amazonが表示されます。
ここから買い物もでき、なかなかいいアプリですよ。
ミュージックアプリですが、これはイマイチですね・・。
私はプライム会員なので無料で聴ける曲がたくさんあるのですが検索し辛いです。また洋楽がほとんどで邦楽は全くありません。そこんとこ覚悟してください。
まとめ:一応、おすすめと言えるけど・・
Fire HD8を使用してみた感想としては、たしかにAmazonのコンテンツを楽しむのにはこれで十分です。
しかしAndroidタブレットとして、たくさんアプリをインストールして使用したい方には、これほど不便な端末もありません。なのでAndroidタブレットを考えている人にはZenPadなどの他のタブレットをおすすめします。
ただ、現在既にAmazonプライム会員になっていて、AmazonビデオやKindleを楽しみたい。他のことはあまり考えていないという人には、Fire HD8はめちゃくちゃおすすめできますね。
そしてもう一つ、昨年発売されたFireタブレットを購入して使っている人にも、Fire HD8の2016年モデルの購入を勧めたいです。
Fireタブレット(7インチ)は、とにかく安いものの、スペックが低く動作がちょっと重いしスピーカーの音がモノラルで悪いという難点がありました。
今回のFire HD8ではこれらの弱点が解消されているため、昨年Fireタブレットを購入した人がバージョンアップとしてFire HD8を買うのもいいのではないでしょうか?
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