
Y!mobile(ワイモバイル)でのみ販売されているAndroid Oneのスマホ・507SH。この記事では、そのレビューを行っていきたいと思います。
Y!mobileでしか販売されていない507SH。Android Oneという今まで日本では存在しなかった規格の端末ですので、気になっていた方も多いのではないでしょうか。
以前Y!mobileを契約するにあたって、いくつかある端末の候補の中からこの端末の購入を決めたのは何故かということについても後ほど詳しくお話しします。
ではでは、さっそくいきましょう!
Android Oneスマホ『507SH』を開封だぁ
こちらが本体と、外箱になります。店頭での契約なら、お店の方がSIMカードやソフトバンクWi-Fiスポットの設定など、利用にあたって必要な全てのセッティングをしてくれますよ。
そのため、契約後はすぐに使い始めることができるんですね。これはメリットですが、結果として余計なアプリもいくつかインストールされるというデメリットも。
本体はおそらく一番人気のスモーキーブルーを選択。流石にiPhoneやNexusシリーズと比べると高級感では劣りますが、とくに悪いこともありませんね。
本体表面の右下には通知ランプもあり、メールが来た時などに便利です。
SIMスロットは左側面にありますが、iPhoneやNexusのようなリリースピンは必要なく、手で取り出せるようになっています。なお、SIMサイズですがNanoSIMが使われていますよ。
こちらが箱の中に入っていた付属品等です。非常にシンプルですよね。
- SIMカードのパッケージ
- ワンセグ視聴用のアンテナ
- GooglePlayストアで、動画を2本50%オフでレンタルできるクーポンコード
- 保証書(未記入)
- 説明書
ここで「・・あれ?」と感じた方もいるかもしれません。
そう、USBケーブルとACアダプターが付いてこないんですよ。
なので、ガラケーから初めてスマホに乗り換える場合、507SHを購入してもUSBケーブルやACアダプターがセットに含まれていないことに注意してくださいね。
Androidスマホを以前から使っている人であれば、microUSB接続なので、ほぼ確実に同じUSBケーブルとACアダプターを流用できます。
おそらく店頭では、ACアダプターやケーブルをセットで同時購入することを勧められますが、ここでの購入って正直高いんです。なので他で買った方がいいですよ。笑
ACアダプターやUSBケーブルって100円ショップで購入できますし、どちらも消耗品ですので、できるだけ安いやつでいいでしょう。
そしてもう一つ。Y!mobileで507SHを購入すると、こちらの冊子「Android One 507SH活用ガイド」がもらえます。というか、もらえました。
冊子と言っても店頭なら1000円くらいで販売されていそうな大きなもので、ページ数も55とボリューム満点です。
507SHの使い方が、全て画像付きで分かりやすく解説されています。なので、スマホ初心者の方にとっては素直に嬉しいものだと思いますよ。私はいらないけども。笑
なぜ、507SHを選んだのか
507SHを選んだ理由は、第一にAndroid One端末であるという点です。
Android Oneは最低18ヶ月間、アップデートを保証するという規格。このように最新のアップデートが保証されているところはNexusシリーズに近いのです。
しかし一つ違う点があり、それは作っている会社が独自にカスタマイズをしていることです。
Nexus 5Xの場合、Googleが完全に主導権を握って作った端末ですが、507SHは日本のメーカーであるシャープによってある程度手がけられています。
ワンセグや防水・防塵機能という日本人にとって需要のある機能が付加されているのです。
独自の機能は加えられているものの、メーカーやキャリア独自のアプリはほとんどインストールされておらず、シンプルなAndroidOSを利用できるのが、Android Oneとなります。
さて、Y!mobileの場合、Nexus 5Xも購入できますよね。
こちらの方がおそらくアップデートが行われる期間は長いですし、指紋認証の搭載や画面解像度など、勝っているところも多いので、507SHを選ぶ意味はあるの?と感じるかもしれません。
507SHをNexus 5Xと比較してみた
Nexus 5Xと比べた際の507SHの魅力は、以下の通りです。
microSDカードが使える
Nexus 5Xでは、SDカードが使えません。そのため不便な場面がいくつかあります。動画や画像を撮影すると、ドンドンストレージが圧迫されますし、アプリを入れられる量にも制限がなされます。
その点、507SHならmicroSDカードを使えますので安心です。
Y!mobileでしか買えない
Nexus 5Xは、ネット上にて3万円台(SIMフリー)で売られています。そのため、欲しいのであればそちらを購入すればいいんです。
しかし、507SHの場合はY!mobileでしか購入できません。そして一括購入すれば、割引により月額料金が安くなるのも魅力的です。というか魅力的でした。
私はスマホプランMで、購入の翌月に一括請求をしてもらうことにしました。この場合、月額料金は以下のようになります。
いかがでしょうか。
もちろんスマホ代は別に支払うことになりますが、キャリア並みの通信速度やキャリアメールが使えることを考慮すれば、毎月の支払いが2138~3218円(3GB)だとしても全く高く感じません。
ちなみに私は新規で加入したので、データ容量2倍キャンペーンが適用されました。これで2年間は6GB使用することができます。
IIJmioの場合、6GBのライトスタートプランは月額2220円(税別)。1年目ならばY!mobileの方が若干とはいえ安いという状態ですね。
なぜDIGNO Eを選ばなかった?
Y!mobileの人気AndroidスマホであるDIGNO E。この端末を選ばなかった最大の理由は、ストレージ容量が8GBしかないことです。
507SHは16GBですが、DIGNO Eは8GB。8GBだとアプリすらまともに入れられませんし不便ですよね。
ちなみに、DIGNO Eは一括購入32400円の端末。そこはいいのですが、月額割引が無い点はダメ。さらにバッテリー容量も、DIGNO Eは2300mAh。507SHは3010mAhとけっこうな差があるんです。
DIGNO Eは安いですが、日常的に使いやすいのは507SHだろうということで507SHを選びました。
507SHの使用感をレビュー!
インストールされているアプリは少ないが余計なものが・・
507SHは、ほとんど素の状態のシンプルなAndroidOS。そのため始めからインストールされているアプリは確かに少なめです。
いかがでしょうか。確かに少なめですよね。
・・しかし、ちょっと待ってください!「Shopアプリ」と「Internet Sec…(Gデータ)」、そして「パズルボックス」は本来、507SHにプリインストールされていたアプリではありません。
Y!mobileのSIMに関するレビュー記事でも触れましたが、これらは店頭で強制的に入れられたもの。ちなみに店頭ではこれらのインストールに10分くらいかかっています。
507SHのメリットである「余計なアプリが入っていない」ことを、店頭で台無しにされてしまうのはちょっと悲しいものがありました。笑
特にGデータは常駐アプリで、ウイルスの監視を行っていますが正直邪魔です。
Gデータとパズルボックスは、Shopアプリからサービス内容を確認できます。私はすぐにこの二つを退会・アンインストールしてしまったので、現在はこのように利用中のサービスはないことになっています。
ちなみに、このあとShopアプリも普通にアンインストールできました。店頭で余計なアプリを入れられてしまった場合は、退会してから削除してしまいましょう。
端末に元々入っているアプリは少なくて良い
これらのアプリを除けば、確かに始めから入っているアプリは非常に少なく、ホーム画面もシンプルです。
この4つが、Y!mobile専売であるが故に入っている独自アプリですね。4つならそれほど問題ないでしょう。
ただし、かんたん設定は購入時に一度使う程度で、あまり使う機会がありません。なので、アンインストールや非表示にできれば良かったんですが・・。
標準のランチャーではできないようです。はぁ〜。
メールアプリは、
- Yahoo!メール(フリーのもの)
- @yahoo.ne.jp(PCメール)
- MMS(@ymobile.ne.jp)
これらとSMSが全て一覧できる優れものでした。この端末でY!mobileのSIMを使うのであれば、これだけで全てのメールが確認できるので非常に便利です。
シンプル故に、特徴はあまりない
507SHを数日間使っていて思うことは、実はあまりありません。というのは、やはりシンプルな内容の端末であることが理由でしょう。
Nexusシリーズと同様に、必要最低限のアプリが入っており、性能的にもハイスペックではなく普通程度の507SH。
防水やワンセグといった機能は確かにありますが、それ以外に変わったところは一切ありません。しかし、それこそが507SHの良さなのかも・・。いや、良さです。
シンプルであるが故に動作でつまづくことはなく、サクサクと動きますから。
そして、モスバーガーに行ったらソフトバンクのWi-Fiスポットに自動で接続されました。笑 ここはY!mobile端末であることのメリットですよ。マジで。
あまり不自由なく安心して使える。それが507SHの魅力でしょう。
・・・ただし、一点だけ弱点が!それは以下です。
スピーカーの音質が悪い
iPhoneのような高音質のスピーカーになれていると、507SHは音がイマイチに感じられます。着信音や通知音は問題ないのですが、YouTubeなどで動画を見ているとめっちゃ気になるんですよね。
具体的には、音が波打つように聞こえることがあったり、音を上限近くにまで上げないと何を言っているかわからなかったりするのが507SHの最大の弱点です。
映画などを見ていると、セリフが聞き取れずに困ってしまう場面がたまにあります・・。
507SHには付録としてGooglePlayの映画レンタル用のクーポンコードが付いてくるのですが、結果的にその親切が弱点を露にしました。笑
この他に端末で気になったことはないので、ここが507SHの唯一の弱点でしょう。
あくまでスピーカーがイマイチなので、イヤホンを接続して聴けば、音質は問題ありません。そのため動画を見るならイヤホンを用意することをおすすめします。
まとめ:問題なく良い!でもちょっと高いかな
Y!mobileに乗り換える場合、間違いなく507SHはおすすめできる選択肢です。
しかし、引っかかる部分もあります。
本体価格は51840円と、DIGNO EやNexus 5Xの16GBモデルより高く、Nexus 5Xの32GBモデルより安価。
私はほぼ一括(来月本体代金をまとめて翌月請求してもらう手続きをします)で購入していますが、一般的にこの価格設定は、ちょっとハードルが高いですよね。
iPhone SEのSIMフリーモデル(16GB)は48384円。32GBモデルは53784円です。これを踏まえて考えると、507SHは、やはり安いとは言えません。
Y!mobileのスマホの中では十分おすすめできる端末である507SHですが、SIMフリースマホ全てと比較すると価格が微妙なために・・・って感じです。笑
ただ、この端末の料金に納得し、さらに内容に魅力を感じている人は、スピーカーにだけ妥協できれば間違いなく満足できるでしょう。これは保証します。
逆に、端末へのこだわりがなく、18ヶ月間はアップデートされるAndroid Oneでなくても構わないのであれば、無理にこの端末を選ぶ必要はありません。
防水やワンセグが搭載されていながら507SHよりも料金が安い端末は死ぬ程ありますから。
つまり、507SH自体は良い端末であっても格安スマホ戦国時代である今、絶対にこの端末を買うのがベストとは言い切れないという感じです。以上。
発売から二年前経ち、端末はこの507shままで格安シムを入れたい、という人が増えて来ると思いますが、この507shに対応したシム、格安シムの手順や動作確認についてもレビューを希望します。