
次々に新しいMVNO(格安SIM)が登場するのが、格安SIM界隈の面白さ。
しかし、これから乗り換える人には「種類の多さ」がむしろ困りものかもしれません。どれを選べば良いのか?一番安い格安SIMはどれなのか?と、見極めるのが非常に困難となるからです。
2016年10月、新しくスタートした『nuroモバイル』。
これは0simでお馴染みの、so-netの提供する格安SIMとなります。そこで今回の記事では、nuroモバイルのメリットやデメリットを徹底的に暴き、皆さんに情報公開しちゃいます。ではどうぞ!
nuroモバイルってどんな格安SIMなのか
docomo回線を使用している
nuroモバイルは、格安SIMの大半が使うdocomo回線を使用した格安SIMです。つまりSIMフリー端末やdocomoのスマホ・タブレットなどで使用可能となります。
docomoから乗り換えるなら、現在持っている端末をそのまま使用でき、SIMロックを解除していなくても問題ありません。またauやSoftBankから乗り換える場合は、SIMフリースマホをセットで購入することで対応できますよ。
▶︎▶︎参考記事:SIMロックとか、そういうの何?知りたい方はコチラ
2GBから10GBまでのプランに対応している
nuroモバイルは、2GBから10GBまでのプランを1GBずつ取り揃えています。普通、2~3GBごとに設定されていることが多いため、nuroモバイルはなかなか良心的と言えますね。
比較的多めに通信量の選択肢が用意されているDMM mobile(10GBまで)と、音声通話SIMの月額料金を比べてみましょうか。
月額料金が200円ずつ上がっていっているのは、非常に分かりやすいですね。ただし、月額料金自体はDMM mobileの方が安価となります。(だって業界最安値ですからww)
▶︎▶︎参考記事:ちなみにDMM mobileの詳細もチェックしとく!
通信量を翌月まで繰り越せる
そしてmineoなどの有名格安SIMと同じくnuroモバイルでも通信量を繰り越しすることができます。
繰り越しができないと余った通信量が無駄になってしまいますし、あると嬉しいシステムですね。ただ、有名どころはほとんど取り入れているのでnuroモバイル独自のシステムとは言えません。
nuroモバイルの気になるポイントを紹介
続いて、nuroモバイルで気になったところを紹介します。必ずしも良い面ばかり紹介しているわけではありませんので、検討している方はじっくりとご覧ください。
公式サイトやサービス内容が「格安SIM初心者」を意識
so-netの今までの格安SIMの公式サイトは、少し難しく、格安SIM初心者に優しくありませんでした。
しかし、今回のnuroモバイルは方向性がガラッと変わって見やすいレイアウトで構成されていますし、内容も画像を使うなどして分かりやすくなっています。
またスマホ関連のコラムがたくさん用意されていたりと、初心者目線に作られていますね。
公式サイトにはデータSIMの価格のみが記載されており、SMS機能は月額150円、音声通話は700円追加ということについては下の方に記載されています。
「容量」の項目はデータSIMの表示のみなので、ここは若干騙しに掛かっているようにも思えますが、スマホセットの項目ではキチンと音声通話込みの料金で月額料金を解説するなど、配慮が見られますね。
月額料金からおすすめのセット販売されているスマホが紹介されていることも、格安SIMで月額料金を下げたいと考えている人には嬉しいポイントでしょう。
3つの”安心”アピールはちょっと無理がある
nuroモバイルの公式サイトには、3つの”安心”として1GB刻みのプラン設定、通信量変更が無料であること、通信量の翌月繰り越しが可能であることが挙げられています。
素晴らしさをアピールしているわけですが、通信量変更にかかる料金が無料であることと翌月繰り越しは、ほとんどの格安SIMが行っていることです。特別スゴいことではありません。
そして1GB刻みのプラン設定は、たしかに料金設定の分かりやすさも含めて魅力的。しかし、「1GB」のプランが無いのはどうにも中途半端に感じられませんか?
あまりスマホを使わない人は、1GBプランでも十分なはず。それなのに1GBプランだけ用意されていないとなると、「1GB刻み」というアピールはちょっと微妙ですよね。
低速回線への切り替え機能がない
今のところ、nuroモバイルには低速回線に切り替える機能がありません。この点も残念です。
わかりやすさを重視するために余計な機能を省いた可能性もありますが、IIJmioやmineo、OCNモバイルONEなど、人気のあるMVNOの多くは低速回線への切り替え機能を用意しています。
そのため、低速回線に切り替えて通信量の消費を抑えられないのはイマイチです。
アプリがないので、マイページから通信量などを確認するシステム
大手MVNOはアプリを用意し、通信量の確認やチャージ、低速回線への切り替えができるようになっています。
しかし、nuroモバイルにはそういったことができるアプリがありません。マイページをブラウザから開いて確認するシステムになっています。
この点も、できれば今後アプリを用意するなどして対応してもらいたいポイントです。アプリとwebでは動作スピードに差があり、気軽さが全く異なってきます。
webだから面倒くさいってのは私だけでしょうか?ここら辺はサクサク動くアプリにしてほしい。
販売されているスマホは普通のラインナップ
現在nuroモバイルで販売されているスマホは、下記の3つです。
- Blade E01(583円×24回)
- arrows M03(1417円×24回)
- Zenfone 3(1917円×24回)
これらは2年かけての分割払いとなっています。一括払いの料金が記載されていませんので、おそらく一括払いをすることはできません。(これは恐らくね!)
2年間支払った合計金額は上から13992円、34008円、46008円。
楽天モバイルだと、Blade E01が12800円でarrows M03は32800円、そしてZenfone 3が39800円となっているので、分割払いであることを考慮してもやや高いと思います。
ラインナップとしては日本で人気のあるSIMフリースマホが揃えられていますが、家電量販店などで購入した方が安上がりですね。または通信速度が若干アレな楽天モバイルがいいでしょう。
▶︎▶︎参考記事:楽天モバイルの通信速度など全てを暴露!良い点も書いてるよ
まとめ:悪くはないけど魅力が薄い
nuroモバイルは、とりたてて悪い点があるわけではありません。
しかし、『ここが素晴らしい!』という魅力的な部分も特にないので、あまり契約するメリットを感じられないのが現時点での状況と言えます。
おそらく、サービスや月額料金を考えるとmineoやDMM mobileの方が満足度は高いです。
本来なら「こんな人におすすめ!」と勧めたい人を紹介していくところなのですが、どんな人に勧められるかがいまいちハッキリしないのがnuroモバイルとなります。
▶︎▶︎参考記事:当サイトNO.1おすすめ格安SIM『mineo』を9ヵ月使ってみた感想
そして初心者向けを意識しているようですが、初心者にはイオンモバイルやY!mobileのように店頭で契約できる格安SIM。格安SIMの大手であるIIJmioの方が無難だと思われます。
▶︎▶︎参考記事:Y!mobileをiPhone7で使ってみたよ!レビュー
▶︎▶︎参考記事:大手と言えばIIJmioです!レビューをどうぞ
nuroモバイルを契約したいと思うなら契約して全く問題ありませんが、メリットが薄いので他に気になる格安SIMがあるならそちらを契約した方が無難でしょう。今のところ。
最後にもう一つ気になった点を。
同じso-netの格安SIMである0simは非常に通信速度が遅いです。この事から、nuroモバイルは現時点で「0sim」よりも高速通信が可能ですが、将来的にどうなるのかが気になります。それだけです。笑
以上現場からは以上です。
▶︎▶︎参考記事:月額0円なので仕方ない?話題の0simは使えるのか試してみた
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