
スマートフォンのOSには、iPhoneに使われているiOSかAndroidのどちらかしかないと思っている方も多いでしょう。
しかし、実はその他にもう一つあります。それは、Windows10 mobileです。
いわゆるWindowsスマホですね。
端末は度々発売されているものの、なかなか普及する兆しが見えてこないのはなぜでしょうか。
(Windowsスマホとして登場した機種が次々にAndroidにOSを切り替えているのも気になるところ)
気になったため、今回私はFREETELが発売しているKATANA 02という端末を購入して実際に使ってみました。
はたしてWindows10 mobileは使いやすいのか、それとも使いにくいのか。気になる方は、続きをご覧ください。
Windows10 mobileのOSに関するレビュー
まずは端末とOSのレビューです。
端末そのものは、悪くない
というわけでこちらが端末です。
こちらがKATANA 02の裏面です。
表面は、ボタンのない黒一色の画面のみとなっています。
裏面のデザインは、FREETELのロゴの主張はちょっと強いですが、なかなか格好良いですよね。値段以上の見栄えの良さです。
もっとも発売時の定価は2万円程度でしたので、それを踏まえると質感など値段なりではあります。
とはいえぱっと見あまり安っぽくは見えないので、端末そのものはなかなか良いと今も思っています。
Windows10 mobileの実力は…厳しい!
ここからはDisりがだいぶ多くなってしまいますが、真実をお伝えしたいという信念に基づいております。ご了承ください。
はっきり言ってWindows10 mobile、販売していいシロモノではないです。
ヤマダ電機では自社のスマホとしてWindows10 mobileの端末を大々的に販売していましたが、あれはまずいと思いましたね。
一番致命的なのはアプリなのですが、まずはアプリ以外についてお話します。
フォントがダサくて使っていて楽しくない
Windows10 mobile、フォントがダサすぎます。
iPhoneはフォントの綺麗さにとても気を使っていることがわかりますし、Androidも使っていて気になることはそれほどありません。
しかし、Windows10 mobileは「無理やり外国の人がありあわせの日本語フォントを入れた」といった雰囲気の汚さです。
説明が難しいんですが、殺風景なフォント。「ダサい」と感じさせられます。
直接使い勝手に関わってくるかというとそうでもないので、あまり気にならない人もいると思います。
しかし、明らかにフォントはいまいちですね。
これはアプリ一覧画面。Windows10のパソコンを使ったことがあるなら、メニュー画面などのフォントはそれとおそらく同じなので、なんとなくどんな感じかわかると思います。
ブラウザにおいてもフォントはやはりこんな感じ。どの画面を開いても、見ていて楽しくありません。なんかイラっときます。
細かい部分へのこだわりが感じられないことがまず残念ですね。
全体的に画面や機能がわかりづらい
パソコンのWindows8や10を使っていて、どこに何があるのかわかりづらいと感じませんでしたか?
Windows10 mobileも、まさにこれ。わかりづらいです。
青を貴重にしていて白いアイコンが表示されており、統一感はあるのですが、シンプルすぎてどれがどれだかわからないですよね。
アイコンのサイズが大きいのは押しやすくて良いのですが、結果的にホーム画面を下にどんどん送っていかなければアプリを探せないのが難点です。
検索ボタンがいらない
ホームボタンと戻るボタンに加えて検索ボタンがありますが、はっきり言ってこんなボタン使いません。
検索ボタンを押すとコルタナが表示され、音声でスケジュール設定などを行うことが可能。
しかし使い勝手は微妙で、普通にタスク一覧の表示ボタンの方が良かったです。
ちなみに、Windows10 mobileでは戻るボタンを長押しすることでタスク一覧を表示できます。気づくまでに数日かかりました。
動作がもっさりしていたり、読み込みが長かったりする場面がある
端末のスペックだけが原因ではないと思います。
Windows10 mobileは、画面の切り替わりの際に動作がちょっと止まったり、読み込みにかなり長い時間がかかったりします。
切り替わりの際にもっさりしたり止まったりするのはまだしも、読み込みの長さはきついです。
スマホの最初のセットアップやアプリの更新、アプリの起動、ストアへの移動時など、事あるごとに読み込みが行われます。
AndroidスマホやiPhoneだと、こんなに待たされることはありません。
パソコンならまだしも、瞬時にアプリを立ち上げて操作するスマートフォンにおいて、読み込みの長さは致命的ではないでしょうか。
Windows10 mobile、アプリについてのレビュー
続いて、アプリのレビューです。こっちもひどいですよ。
Windows10 mobileには、ほとんどアプリがない
Windows10 mobile、アプリのなさがすごいんです。
Windows10 mobile最大のデメリットは、アプリがないことです。
少ないというより、「ない」といったほうがおそらく適切。そのくらい、アプリは何もありません。
AndroidとiOSの両方にあっても、Windows10 mobileにはないアプリがいくらでもあります。
また、あっても明らかに仕様がしょぼい場合もありますね。まともに動かないものもたくさんあります。
これはAmazonのアプリなのですが、驚きますよ。ブラウザで開いたAmazonのサイトそのものです。
Windows10 mobileにおけるAmazonのアプリは、一言で説明するとAmazonのみを開けるブラウザーですね。
左の歯車を押しても国を変更できるのみ。このアプリを使うメリットは一切ありません。
地図アプリも、GoogleMapに慣れていると殺風景さが目立ちます。かなり拡大しないと店などは表示されません。
現在地表示など最低限のことはできるのですが、初めから入っている公式のアプリとしてはいただけないです。
Windows10のアプリは全体的に、ユーザーのことを考えていない作りのものが目立ちます。
必要最低限の機能を用意しておしまい!といったものばかりで、全然快適ではありません。
Googleのアプリがないのは致命的
YouTubeの公式アプリはありません。
それだけでもだいぶ残念ですが、GoogleMapも、Googleのオフィス系アプリも、Google検索もキーボードも、そしてGoogleChromeも。何もかもありません。
Googleのサービスが使えないだけで、スマホはここまで不便になるのかと驚きました。
iPhoneがiOS6になってマップアプリなどを独自のものにした時も思いましたけど。
Googleのアプリは、パソコンやタブレット、他のスマホなどとデータをクラウドで共有できるのでとても便利です。
Windows10にはGoogleのアプリがないため、データの共有ができません。
これだけでも、Windows10 mobileは買わないほうがいいと言い切れるくらいに不便です。
日本のゲームはない
日本のゲームアプリはほぼないです。そのため、ゲーマーの方はかなり物足りないでしょう。
マインクラフトなど、ごく一部の海外ゲームはありますが、ラインナップが微妙であることは否めません。
電子書籍も読めない
Kindleなどもアプリが用意されていませんので、読めません。正確には、Kindleはあります。
しかし、Kindleは海外版。日本のアカウントでは使えません。
まとめ:Windows10 mobileは、多分このまま普及しないまま消えていく
しばらく使っていて思ったのですが、Windows10 mobile、普及させる気ないのではないでしょうか。
発売開始から結構経っているのに、最初の数ヶ月でなんとかしなければいけないような問題点がたくさんあります。
OSは劣化したAndroidといった感じで独自性が薄く、なおかつオリジナリティがある部分は結果的に使いづらさに直結しているようにも思えます。
アプリの少なさは、本当に致命的。
PCにおけるWindows8などのアプリストアも全然充実しないまま何年も経っていますので、おそらくWindows10 mobileのアプリは今後も増えません。
KATANA 02という端末そのものは悪くないのですが、OSの微妙さで台無しです。
動画も見れないし電子書籍も読めない。SNSアプリもほとんどありませんし、あっても挙動がおかしくて使えません。
Windows10 mobileが気になっている方は、止めておいたほうが良いと思います。
おとなしくAndroidやiPhoneを購入したほうが、絶対にいいですよ。
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