
*今回の記事は、前回書いた記事『ソフトバンク回線を使った2つの格安SIM』のバージョンアップ版となります*
ソフトバンク系の格安SIMは、2016年現在ほとんどありません。
その理由は、ソフトバンク自身が『ワイモバイル(Y!mobile)』という格安SIM的存在のブランドを用意しているからです。(一応、MVNOではありません)
しかし徐々にではありますが、ソフトバンク回線やワイモバイル回線の格安SIMは登場しているんですよ。(ワイモバイルも独自で回線を保有。合わせてソフトバンク系回線)
そこで今回は、ソフトバンク回線の格安SIMとワイモバイル回線の格安SIM、その両方の違いと各格安SIMについて詳しくチェックしていきます。
ソフトバンク回線の格安SIMは現在1つしかない
ソフトバンク回線そのものの格安SIMは、現在1つだけ存在します。その名も「Hitスマホ」です。
Hitスマホは、岐阜県の飛騨高山ケーブルネットワークがMVNOとして提供している格安SIMとなります。コレがどういうワケか、ソフトバンクの格安SIMとして登場したのです。
正直、私たち格安SIMアドバイザーもビックリ!という感じですね・・。笑
Hitスマホはケーブルテレビや固定回線に加入していなければ料金が高い
ここからは「Hitスマホ」について紹介します。
岐阜県のケーブルテレビのサービスであり、ケーブルテレビやネットを契約していれば安く契約できますが、していなければ少々高めの月額料金となります。
例えば、3GBの音声通話機能付きSIMの場合、Hit Net TVに加入していれば1580円ですが、未加入だと1980円。格安SIMにしては結構、高めですよね。
ちなみにデータプランはなく、最低利用期間は12ヶ月となっています。
カケホーダイオプション等もないので、サービスはあまり充実していませんね・・。
HitスマホはSIMフリースマホでしか使えないためメリットが薄い
HitスマホはSIMフリーのスマホでしか使えません。これが何を意味するかというと・・そうです。
ソフトバンクで契約したソフトバンクのSIMロックが掛かったスマホを、そのままHitスマホで使うことはできないということです!(←ココ注意ですよ)
ソフトバンク回線の格安SIMが登場してほしいと思っている人は、今現在ソフトバンクで契約したスマホを使っており、後々スマホを替えないで格安SIMに乗り換えたい人たちですよね?
しかし、Hitスマホは「SIMフリースマホ」にのみ対応。これは非常残念です。
もしもSIMロックの掛かったソフトバンクスマホに対応していれば、市場で安く販売されているソフトバンク製スマホが役に立つんですが・・。
今後ソフトバンク回線の格安SIMが他に登場しても同じ条件だと普及は難しそうです。
セット販売されているのは、FREETELと富士通のスマホ
そして、HitスマホではSIMフリースマホをセット購入できるようになっています。販売されているのは、自社でSIMカードを販売しているFREETELのMIYABIと、Priori3 LTEです。
どちらも安価な端末ですが、なぜセット販売されているのか、ちょっと謎ですよね。
そしてもう一つ、arrows M03もセット販売されています。arrows M03はdocomo回線やau回線、ワイモバイルにも対応しているため、すべての格安SIMで使えます。
これらの端末ですが、販売価格は高め。単体で家電量販店などから購入したほうが良いですよ。(こっそり)
ワイモバイル回線の格安SIMは2種類存在する
続いて、ワイモバイル回線の格安SIMを紹介します。
ロケットモバイルとU-mobileがワイモバイル回線の格安SIMを提供しているのですが、今のところ納得いくような内容ではありません。(ロケットモバイルは使い方によってはアリ!)
ワイモバイル回線の格安SIMは事実上ワイモバイルの劣化版
ワイモバイル回線の格安SIMは、ワイモバイルと全く変わらない料金プランで展開されています。
これはワイモバイルの料金プランなのですが、ロケットモバイルとU-mobile共に、全く同じ料金設定でプラン名だけが異なっています。
- 10分間の通話無料
- 回線速度の速さ
これらのメリットも、ワイモバイルと同様。どうやら名前だけを変えたもので、回線については変更がありません。ただし、大きく異なっているポイントがあります。
ワイモバイルではキャリアメールが使えたり、SoftbankのWi-Fiスポットが使えたり。その他にもYahooとの連携で便利なサービスが使えるなど、複数の追加特典が存在します。
一方、ロケットモバイルやU-mobileのワイモバイル回線プランにはキャリアメールなどが提供されません。
価格は同じなのにサービス内容が減っているのです。これは損ですよね・・。
ロケモバプレミアムとU-mobile SUPERとは?
さて、ワイモバイル回線を使用した2つのプランの、それぞれの具体的な内容に迫ります。
ロケモバプレミアムは、特にメリット無し
キャンペーンでポイントが貰えたのですが、現在はキャンペーン期間を過ぎてしまったロケモバプレミアム。
一言で言えば、キャリアメール等が無くなった弱体化したワイモバイルです。なので現時点で正直選ぶメリットがありません・・。(その他のプランはあり!)
しかし、1年間は1980円から利用できる「イチキュッパ割」や、データ量を2倍使える「データ容量2倍キャンペーン」などのワイモバイル独自のサービスをロケットモバイルでも使えます。
なので料金について割高ということはありません。
U-mobile SUPERでは、Blade V6が実質0円に
U-mobile SUPERにも、やはりワイモバイルと同様、「イチキュッパ割」や「データ容量2倍キャンペーン」などのサービスが用意されています。
それに加えて、ZTEのSIMフリースマホ(Blade V6)が実質0円で購入できるキャンペーンも行われています。
ただし一点、気をつけてください。
実はBlade V6を実質0円で購入できるキャンペーンを適用すると、「イチキュッパ割」に相当する12ヶ月間の1000円割引が受けられなくなるのです。
Blade V6は、U-mobileで28944円で販売中。イチキュッパ割の12000円分と比較すると17000円程度お得になるため、けっして悪い内容ではありません。
しかし、Blade V6を購入したら2年間常に2980円からの支払いになることは覚えておきましょう。
結論、ワイモバイルを契約するのが一番良い
現段階においてソフトバンク系格安SIMを選ぶなら、ワイモバイルで契約するのが一番お得度が高いでしょうね。(ロケットモバイル独自の神プラン等は別。安さを求めるならアリ!)
- キャリアメール
- Yahooとの連携(パケくじ、パケットマイレージなど)
- 端末のセット購入
- スーパーだれとでも定額が適用可能
- ソフトバンクWi-Fiスポットの利用
- 留守番電話、グループ通話
- ソフトバンクまとめて支払い
このように、ワイモバイルでしか使えないサービスがたくさんあります。特にキャリアメールとスーパーだれとでも定額は重要ですね。
価格はワイモバイル、ロケモバプレミアム、U-mobile SUPERのいずれも変わりません。という事はサービスの充実したワイモバイルを契約するのが一番良いでしょう。
まとめ:ソフトバンク系回線の格安SIMはメリットが薄い
Hitスマホは内容的に特に目立ったところがなく、SIMフリースマホでしか使えないため選ぶ理由がありません・・。
ロケモバプレミアムやU-mobile SUPERも現段階では特にメリットがなく、それなら何度も言いますが「ワイモバイル」を契約した方がサービス内容が充実している分、いいでしょう。
▶︎▶︎参考記事:Y!mobileをiPhone7で試したレビューはコチラ
つまり現段階におけるソフトバンク系回線の格安SIMは、まだまだ契約するメリットが挙げられないというのが『結論』です。
どうしてもソフトバンク系回線が良い!という方は、しばらく様子を見ることをおすすめします。では。
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