
格安SIMが徐々に普及し始めていますが、IIJmioやmineoなど、格安SIMの多くは契約できる場所が限られています。
IIJmioはイオンで契約できますし、mineoは一部のPCショップ等で契約できる場合がありますが、それでもまだまだ隠れた存在であり、ネットによる契約が普通ですよね。
>>参考記事:ネット以外でも可能?格安SIMなのに実店舗があるMVNO
しかし、一般的にネット契約はハードルが高く、やはり店頭で契約できる方が安心感が強いと思う人が多数でしょう。
そこで候補として目に入ってくるのが、『Y!mobile』なんですね。
Y!mobileは、日本全国に契約可能なショップを持っており、かつてウィルコムやイーモバイルがあった所には、だいたいY!mobileショップがあるはずです。
今回、私はメインで使っていたdocomoをついに解約し、Y!mobileにメイン回線を移すことに決めました。
なので契約までの一部始終と、実際に使ってみての通信速度のレビューなどを解説していきたいと思います。
Y!mobile(ワイモバイル)契約完了までの流れ
店頭での新規契約手続き
私は今回、あらかじめ購入する端末を決めた上、開店時間に合わせてY!mobileの店舗に足を運びました。
そのため、大体1時間程度で全ての手続きを終えることに成功。(手続き長いの嫌ですよね)
ほぼ100%分からない状態で契約に行く場合や、開店時間から少し経った状態で行く場合は、もう少し時間が掛ることを覚悟しておいてください。
全体的に、Y!mobileのショップは小さめなので、混雑する可能性もあります。
さて、店頭での手続きですが、慣れていない初心者だと損してしまう可能性がありました。
契約時に気を付けないといけないことが多くありますので、この記事をよく読み、要点をメモしてから契約に臨むことをおすすめします。
ちなみに、私はdocomoから「乗り換える」予定だったのですが、更新月でないこともあってMNPよりも「解約」した方が安上がりということが分かりました。
なので今回は新規契約にしています。
契約時に自分で希望の番号を伝え、番号が空いていればそれを使うことができます。
そのため、むしろMNPでなく新規契約にして正解だったのです。
スマホ購入時、勝手にSDカードを買う前提で話を勧められた
私は今回、507SHという端末を購入することに決めました。こちらについては、後ほどレビューしたいと思っています。
>>参考記事:507SHを買ったのでレビューします!結構いいよ
さて、507SHを購入したいとお店の方に言うと、すぐさま契約手続きを進めてくれたのですが、ここで驚きの展開が待っていました。
iPadで月額料金を設定し、表示してくれたところ、自宅で確認した月額料金と少しばかり異なっていたのです。
理由は、毎月300円程度かかるSDカード代が加算された状態で計算されていたからです。
毎月300円で24回払い(回数ははっきり確認していませんが、分割払いでした)だとすると、SDカード代は7200円。
12回払いだったとしても3600円と、ネットで購入するより遙かに割高となっていました。おいっ!
SDカード自体はあった方がいいですが、この値段ではちょっと厳しいですし、「黙って追加して料金に加算する」というやり方は、ダメですよね。
私の場合はこの点について指摘したため購入を免れましたが、スマホの契約に詳しくない場合は、そのまま素通り契約になっていたことでしょう。
皆さんも知らぬまにSDカードを購入させらないよう気をつけてくださいね。
いらないオプションをしきりに勧めてくる
キャリアにてスマホを契約したことがある方ならば経験があると思いますが、店員さんはやたらと(必要のない)オプションを勧めてきますよね。
私は可能な限り(次項で説明します)遠慮しましたが、例えば電子版の新聞など、明らかにいらないようなものに「キャッシュバック」などの特典を付けて、加入を勧めてきます。
新聞の場合、キャッシュバックで5000円程度プラスになりお得にはなるものの、毎月3000円を3回支払う必要があるというものでした。
こんなの大分面倒。もちろん契約していません。
ちなみに、スマホを買うとケースや保護フィルムも勧められます。
それぞれ「月額」100~200円程度なのですが、こういった消耗品を分割で購入するのは気分が良くないですし、ネットならもう少し安く買えますもん。
こういうのがY!mobileでもあるんですよ。それは残念。
抵抗不可能!強制的に加入させられるオプションがある
こちらもキャリアで契約したことがある方なら、経験があるかもしれません。
契約時に、いくつかの月額料金が発生するアプリやオプションに、強制的に加入させられます。「いらない」と言ってもこれは回避不可能です。
私が契約させられてしまったアプリやオプションは、こちらです。
- 故障安心パックプラス(690円・初月無料)
- Gデータ(セキュリティアプリ)(300円)
- パズルBOX(200円)
端末保証である故障安心パックプラスについては、契約しておいても問題はありません。
しかし、セキュリティアプリは自分で無料のものを選べば良いですし、ゲームアプリの「パズルBOX」なんてガラケー時代の内容です。
これに月額料金を取っちゃダメでしょう・・。
これらは3ヶ月の継続を強制されており、さらに解約は店頭でしかできないという話でした。
もしも3ヶ月継続しなければ5000円程度の手数料がかかるということで渋々契約したのですが、こんなことは公式サイトに記載されていません。
これは、ちょっと納得ができませんね。
ところが、契約完了後に確認したところ、全て自分で解約可能でした。
もしかしたら5000円が請求されてしまうかもしれませんが、とりあえず全て解約しています。もしもこれで手数料が発生しなかったら、こちらも詐欺同等というべきものかもしれません。
おそらくですが、わざわざ店頭に行かなければならないということを前提にしておくことで、契約者が手間を惜しみ解約せず、そのまま放置してしまうことを狙っているのでしょう。
少なくとも余計に500円は発生してしまっているので、高く付いた感じは否めません。
渡されたオプションに関する書類が、なぜかdocomoのもの
スマホ契約時にオプションについて記載された書類を渡されるのですが、これが何故かdocomoのものでした。
Y!mobileはSoftBank系列のはずなのに、なぜかdocomoなのです。契約した店舗は列記としたワイモバイルショップなのですが・・。
よく分かりませんが、全体的に、店頭での契約は怪しさマックスでしたね。笑
なので個人的にはネットからの契約をおすすめします。
感想:Y!mobileは、ネットで契約した方がいいかも
今回、実店舗契約によって様々な罠を発見しましたが、これは恐らく、実店舗のみのものと考えられます。なのでなるべくネット契約にする方がいいですね。
そもそも格安SIMってネット契約が前提ですし、実店舗で契約しようとする人をカモ扱いするのは必然的っちゃ必然的なんですよね。
自分のペースで勧誘を受けることなく契約できるので、ネット一択!
また、この事は初心者こそ当てはまりますよ。
店員の方は非常に丁寧な方だったのですが、明らかに詳しくない人を騙す方向で話を進めていましたからね。つい実店舗に行きたくなりますが、そこはネットで!
>>参考記事:格安SIMアドバイザーがいつでも相談になりますよ
何も知らない人がY!mobileを店頭で契約すると、キャリアとあまり変わらない月額料金にまで膨れ上がってしまいます。
元から格安SIMの相場から頭一つ抜けて高いんですが、やはり店舗を全国に構える分、罠を張り巡らせる必要があるのでしょう。
気をつけてくださいね。(実店舗があること自体は凄く良いことです)
通信速度は?Y!mobileのレビュー!
さて、ここからは内容をガラッと変え、Y!mobileという格安SIMの通信速度のレビューをしていきたいと思います。
速度面では格安SIM最速と言われることも多いY!mobileですが、実際にはどれくらいのスピードが出るのか、楽しみですね。
Y!mobileは、間違いなく格安SIM史上最速の存在
Y!mobileは、SoftBankの子会社的存在だったものが吸収されたため、今はSoftBankが運営する第二のブランドという位置づけになっています。
回線はSoftBankのものが使われており、実質この2つはほぼ同じものです。なので通信速度も同じであると考えるのが普通でしょう。
さて、こちらがスピードテストの結果です。
いかがでしょうか。これは間違いなく、キャリア並みの速さですよね。
Wi-Fiではなく、見ての通り4G回線に接続されています。この速度は、普通の格安SIMでは絶対に出ない速度なんですよ。
一番遅い状態でも下り11.59Mbpsも出ていました。(普通の格安SIMならこの状態でも「爆速」扱いしていいレベル)
上りについてはけっこうな上下がありますが、全く問題ないでしょう。
契約については疑問点が多かったY!mobileですが、通信速度の面では文句なしの100点満点。
このスピードであれば、月額料金が高いことも許せますよね。
Y!mobileでは、キャリアメールが使える!
Y!mobileでは以下のキャリアメールが使えるため、その点も他の格安SIMとの違いが表れています。(楽天銀行とかで必要になる)
- MMS(キャリアメール)
- @yahoo.ne.jp(PCメール)
そしてYahoo!の会員ならば、もう一つ。
- @yahoo.co.jp
以上の3つのメールアドレスを使えるのです。
さらにSMSも使えるので、少々複雑に感じられるかもしれませんね。
キャリアメールは始め暗号のようなものが自動で割り振られ、結構戸惑うのですが、その後マイページから変更可能ですのでご安心ください。
また専用のアプリからこれらのメールアドレスに届くメール全てを受信することができるので管理も便利。
この点についても、Y!mobileを選ぶ理由としては十分。
キャリアメールが使える格安SIMは、他にはUQ mobileしかありませんからね。
Y!mobile利用における注意点を紹介
最後に、Y!mobileを契約するときの注意点についていくつか触れておきましょう。
Y!mobileは、Y!mobileのスマホかSIMフリー端末でしか使えない
Y!mobileは、SoftBankの格安SIM。そのためSoftBankのスマホが使えるのではないかと思ってしまいますが、それはできません。
あくまで別のブランドであるため、SoftBankのスマホをY!mobileで使う場合は、SIMロックを解除する必要があるのです。
反対に、Y!mobileのスマホをSoftBankで使うことも、SIMロックを解除しない限りはできませんよ。
Y!mobileにソフトバンクから乗り換えるのはダメ
そしてSoftBankからY!mobileに乗り換えるのは、やめておいた方がいいこともお伝えしなければいけませんね。
なぜかというと、「スマホプラン割」が適用されないためです。
実は、「月額2980円」などの価格はスマホプラン割という割引が適用された状態なんですね。
SoftBankとY!mobileは別ブランドではあるものの同じ会社ですので、MNPしても契約が変わるだけという扱いになります。
なので、この場合にはスマホプラン割が適用されず、月額料金が1000円高くなるんですよー。マジで「何てこった!」って感じです。
もしもSoftBankからY!mobileに乗り換えたい場合は、新規契約がおすすめですね。
格安SIMなのに2年縛りがある
Y!mobileは、キャリアと同じ2年縛りがあります。25~26ヶ月目が更新月で、それ以外は9500円の違約金が発生してしまいます。
また、CMをしている1980円という月額料金は1GBプランであるスマホプランSであり、なおかつ始めの1年間に限られますので、こちらも気を付けてください。
まぁ、つまりはキャリアと何ら変わらないので安くでキャリア並みのSIMを使いたい人におすすめ!といった感じの格安SIMですね。
とにかく安さを求める方などには全くおすすめできないので注意!
まとめ:Y!mobileは普通におすすめ!契約はネット
記事の前半と後半でほぼ真逆の評価になってしまっていますが、これが正直な感想です。
Y!mobileは、回線としては速度が速く安定していて最高!ですが、従来のシンプルさがウリの「格安SIM」としては最悪の評価となります。
というか格安SIMとはあまり言えないですねー。
回線速度は、文句なしに格安SIMの頂点で、朝も昼も夜も、24時間高速通信ができます。
なので学生や会社員の方には非常に満足度が高いでしょう。
一方、店頭契約において胡散臭い勧誘があることも事実。相手はプロですので、よほど携帯電話の契約に詳しくない限りは言いくるめられるかもしれません。
そうなりゃ余計な出費が重なりますよね。だからネット契約にしましょうね!
上記、契約のデメリットを除けば、Y!mobileはキャリアからの乗り換え候補として最適です。ぜひチャレンジしてみてくださいね!
ではでは。
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