
ソフトバンクユーザーの皆さん!ついにソフトバンク回線の格安SIMが出ましたね!
日本通信の格安SIM『開幕SIM』は、なんとソフトバンク回線の格安SIMです。
今まで長いこと、ソフトバンクユーザーは「持っているスマホをそのまま乗り換えることができない」と言ってきました。
・・が、ついに!ソフトバンクのiPhoneをそのまま使える格安SIMが登場しました!ぱちぱち!
ただ騒ぐのは待って!この開幕SIM、問題がいくつもあるんですよね。
まぁ正直、はっきり言っておすすめできないわけです。(まだ何も内容を説明してないのに言っちゃった、ごめん。ただそれだけ注意して!ってこと)
ただ、出たからにはキチンと契約して皆さんにどんな感じだったかをお伝えします。
実際に使ってみないと、正当な評価はできませんからね。
そこで今回は実際に開幕SIMを契約し、主に格安SIMが苦手とする昼から夜にかけてスピードテストをしてみました!
先にたくさんあるデメリットを解説してから、スピードテストの結果をお伝えしたいと思います。
ソフトバンク回線『開幕SIM』のデメリットとは?
通常、いきなりのデメリット発表は良くありませんが、開幕SIMはデメリットが多すぎ!なので始めにお伝えするべきだと思いました。
スピードテスト結果だけで飛びついたら、絶対後悔するので注意してくださいね。
それではチェックしていきましょう!
iPhoneかiPadのみに対応
まず対応デバイス問題。
これはダメだ。
ソフトバンクって、iPhoneとAndroidで使っているSIMカードの種類が違うんですが、今回の開幕SIMはAndroid用のSIMカードを販売していません。
なのでAndroidユーザーは残念ながら使えないのです!
iPad用のSIMもまたiPhone用とは別の種類であり、こちらについては販売されています。
つまり、iPhoneかiPadでのみ使えるのが、開幕SIMとなります。
確かにソフトバンクユーザーはPhoneを持っている人が多いでしょう。
最初にiPhoneを発売したのはソフトバンクですもんね。
でもそれから何年も経っていますし、Androidユーザーもそれなりにいると思うんですよ。
それなのにAndroidユーザーを全員切り捨てているわけで、この時点でアウトでしょう。
データSIMのみだから、乗り換えは無理!
これも致命的なデメリットです!
データSIMのみって。流石に酷すぎますよ。
データSIMは「データ通信だけ」ができる仕様であり、音声通話はできません。もちろん、SMSも無理です。
つまり、ソフトバンクから開幕SIMに乗り換えて料金を節約!なんてことはできません。
SMS認証をしなければ登録できないLINEについても、別にSMS受信ができる機器がなければ使えないので、大変不便。
え?…これ、出す意味あります?
こんな仕様なら、出さない方が良かったんじゃないかと思ってしまいましたよ。
まぁ、次いきましょう!
テザリングさえできない…
これは使ってみてから気づいたことなんですが、開幕SIMをソフトバンクのiPhoneなどに入れてもテザリングは無理です。
つまりSIMが入っているiPhoneやiPadでしか、通信ができないのです。
おいおい!
…この格安SIM、誰向けなの?
強いて言えばiPadを単体で活用するのにはアリかもしれませんし、子供にいらなくなったiPhoneを持たせてゲーム用に使わせるのにもいいかもしれません。
探せば用途は色々見つけられるとは思いますが、多くの人が期待していた仕様ではないので、非常にショックなんですね。
月額料金も高いし、プランも中途半端!
料金をギリギリまで発表しなかった日本通信。
前日になって発表されましたが、ドコモやauの格安SIMに比べてかなり高いです。
月額料金 | |
1GB | 880円 |
3GB | 1580円 |
7GB | 2980円 |
30GB | 4980円 |
これ、データSIMの料金ですからね?
特に3GBと7GBの料金設定はヤバい!これって他のMVNOの音声SIMと同等の料金ですよ。30GBのみ、まぁまぁ安いですが、テザリング不可能ですし何にも使えません・・。
プランの種類も何とも中途半端ですよね。
2GBと5GB、10GBもあれば、もうちょっと良かったのではないでしょうか。
今のところ格安SIMの中でダメな部類!今後に期待したい
開幕SIMに期待していた人は多かったでしょう。
しかしその期待は、色々と裏切られてしまいました。
とはいえこれは最初のソフトバンク回線系格安SIMです。
ドコモ回線の格安SIMだって、最初はもっと容量が少なくて高かったですよね。
なので、もしかしたらいつか音声SIMが登場したり、安くなったりするかもしれません。
今後に期待したいですね。
開幕SIMを開封&スピードテストしてみた!
というわけで、ここからは開幕SIMを実際に買ってしばらく使ってみた感想をお届けします!
通信速度を調べるためにガンガンスピードテストしてみましたよ。
開幕SIMは、ヤマトで届いた
ヤマダ電機で販売されると聞いていたので当日足を運んでみたものの、まさかの取り扱いなし。
ベンチに座って、日本通信の公式サイトから申し込みました。笑
こちらが届いたパッケージです。ヤマト運輸で届きましたよ。
申し込んだ翌々日には届いたので、なかなか対応が早く良かったです。
中にはこんなパッケージが。
ソフトバンクネットワークの文字が印象的です。なかなか感慨深いですね。
そしてこちらが中身となります。
プロファイル設定について記載がありますね。シンプルでわかりやすくて好印象です。もっとも開幕SIM自体はあまりに玄人向けすぎますが…。
iPhone6Plusに入れて設定!
以前紹介したiPhone6Plusに入れて、設定を行いました。
>>参考記事:ソフトバンク回線の格安SIMが出るので、ソフトバンクのiPhone6Plusを買って使ってみた
プロファイル設定をすれば、すぐにアンテナが立ちました。
今まではずっと圏外表示だったiPhone6Plus、ついにアンテナが表示!
これでiPhone6Plusでの通信が可能となったのです。何はともあれ嬉しい。
スピードテスト結果は、キャリアと変わらないレベルだった
いよいよスピードテスト結果を発表します。
まずは格安SIMが最も苦手とする時間帯、お昼のスピードテスト結果をご覧ください!
は、速すぎ…!
まぁ格安SIMって始めは利用者が少ないので、速いものではありますが・・。それにしても速いという印象です。
開幕SIMの仕様が発表された時点で、契約は取りやめにした人ってけっこう多かったと思いますが、これはもう一度考えていいレベル。
ただ開幕SIMも、いずれは低速化することでしょうし、そこんとこは事前に把握しておきましょう。
そうそう、ちなみに例外として始めからずっと爆速な格安SIMがあります。それがLINEモバイルとY!mobileです。この二つは例外ですね。
>>参考記事:今一番推している格安SIM『LINEモバイル』をレビュー
>>参考記事:料金は少し高い!でも爆速で有名な『Y!mobile』をレビュー
上記は開幕SIMと違い、仕様も良い!
開幕SIMはせっかく通信速度が速いんだから、仕様を何とかしてくれ。
さて、一回では分からないので、何度かスピードテストをしてみましたよ。
やっぱりかなり速いですね。
下り30Mbps以下にならないのは、なかなかすごいです。
・・と、こんな感じでスピードテスト結果は最強だった開幕SIM。
この速度だけ見ればかなり”おすすめ”と言えますね。せめてデザリングができたらなぁ。
ほとんど自宅のWi-Fiと変わらない体感速度でスマホを使えた
開幕SIMの体感速度はスピードテスト結果と同じく爆速であり、動画視聴に最適でした。
YouTubeをiPhoneで見ると自動で画質が選択されるのですが、おそらくHDかフルHDくらいになっていました。そのくらい、回線速度が高速で安定しているんです。
楽天モバイルのようなスピードテスト詐欺も、私が体感した限りではありません。
>>参考記事:使えねぇ!楽天モバイルの3.1GBプランを契約したので体感通信速度を暴露します
FREETELも怪しいよね。私は好きではありません。
>>参考記事:FREETELが速度がおかしい?体感速度を暴露!
アプリがないのは不便
実は私、格安SIMを契約する度に、アプリがあるかどうかをチェックしています。
アプリがないと、マイページをいちいち開かないと通信量などを確認できなくて不便ですからね。
>>参考記事:アプリの使いやすさで言えば『mineo』が日本一!ではないでしょうか
その点、開幕SIMにはアプリがありません。これにはまたもや残念です。
日本通信って格安SIMの中でも老舗ですが、アプリがないのは意外でした。
まとめ:開幕SIMは速いけど、契約する意味が薄い
今回はソフトバンク回線である『開幕SIM』をレビューしました。
情報が最初に出た時はめちゃくちゃ期待したんですが、なんとも残念な仕様でしたね。
恐らく、これはすぐに解約すると思います。ってかします。
さすがにソフトバンクのiPhoneのみでしか使えないんじゃ、意味がありませんから。
今後もソフトバンク回線の格安SIMが出てきたらレビューしていきたいですが、現時点ではどれもデータSIMだけのようなんですよね。
音声SIMが登場して、MNP(乗り換え)できるようにならなければ、ソフトバンク回線の格安SIMに意味はありません。
つまり、ソフトバンクユーザーが格安SIMに乗り換えるとき、今後もまだまだSIMロック解除かSIMフリースマホの購入が必須となるでしょう。
>>参考記事:SIMロックってなに?乗り換え時の注意点を解説
スピードテスト結果は最高なものの、残念な結果となってしまった開幕SIM。
音声SIMさえ登場すれば他のデメリットはある程度妥協できる人も多いでしょうし、早く音声SIMを登場させて欲しいですね。がんばって!
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