
変わったサービスが含まれる格安SIMが次々に登場していますよね。
対象のユーザーが限られる格安SIMも色々ありますが、今回紹介するMILEAGE SIMは利用によりANAのマイルが貯まるので旅行者向けです。
残ったパケットをマイルとして還元することもできますし、毎月使うだけでもマイルが貯まるとのこと。
飛行機によく乗る人は、なかなか魅力的なサービスに見えるのではないでしょうか。
しかし本当にこのMILEAGE SIMってお得なのか、気になりますよね。
マイルが貯まったとしても他のところで何か不自由な部分があったら、意味がありません。
そこで今回は、MILEAGE SIMのサービス内容について詳しくチェックしてみたいと思います。
また後半では、ANA Phoneについても触れています。合わせてチェックしてみてください!
MILEAGE SIMは、nuroモバイルによるもの
MILEAGE SIMは、ドコモ回線の格安SIMです。
MILEAGE SIMは、nuroモバイルが提供する格安SIMなのが特徴ですね。
簡単にサービス内容を確認しつつ、どのくらいマイルが貯まるのかもチェックしてみましょう。
入会だけで250マイルもらえる
MILEAGE SIMに入会すると、それだけで250マイルがもらえます(!)。
ちなみに、MILEAGE SIMで一度にもらえるマイルとしては最大です。
「あと250マイルあれば片道分マイルが貯まる!」という時にMILEAGE SIMを契約すれば、無事達成です。
プランが3.5GBと7GBの2種類しかない
MILEAGE SIMは普通のnuroモバイルと違い、プランが2種類しかありません。
3.5GBプランと7GBプランです。
3.5GB | 7GB | |
データSIM | 1100円 | 2100円 |
音声SIM | 1800円 | 2800円 |
3.5GBという中途半端な容量に設定されている関係で、このプランは音声SIMで月額1800円。微妙に高いです。
7GBプランも、例えばDMMモバイルなら音声SIMが2560円で契約できます。
全体的に料金は割高に感じられますね。
nuroモバイルには3日制限があることに注意
MILEAGE SIMはnuroモバイルということで気になるのが、3日制限の存在です。
公式サイト上にこれといって記載がないので正確にはどうなのかわからないのですが、nuroモバイルと仕様が同じなら通信量を3日以内に一定量使うと速度制限が行われるはずです。
この制限があると考えると、使い勝手はイマイチですね。nuroモバイルの場合、300MBちょっと通信したら速度制限がかかります。
たまたま動画を何本か見たらあっさり速度制限がかかり、200kbpsでしか通信できなくなる可能性があるわけです。
5分かけ放題が安い
月額800円で5分かけ放題が使えるのはちょっと嬉しいですね。
他社だと850円が一般的なので、少し安いです。
毎月20マイルもらえる
MILEAGE SIMでは、契約しているだけで毎月20マイルもらえます。
この点も重要なポイントです。覚えておきましょう。
300MBにつき10マイル還元はお得なのか微妙に思える
ここからが本題ですが、MILEAGE SIMでは300MBパケットが余るごとに10マイルほど還元されます。
例えば900MB余ったら、30マイルもらえるわけですね。
使わなければ使わないほど、マイルが貯まります。
もし1GBしか使わず2.5GB余ったら80マイルはもらえますね。
しかし実際これ、どうなんでしょうか?一見良さそうに思えなくもないですけど…。
そんなに使わないなら、普通に他の格安SIMで1GBや2GBのプランを契約して浮いた料金を貯金した方が早いように思えませんか?
なんだか微妙…。
ANAで片道飛行機に乗るのには、最低でも5000マイル必要!
ANAで片道分の料金を浮かせるには、最低でも5000マイルが必要です。
例えば東京から大阪に行く場合、最も空いている期間で片道分乗るのに5000マイルが必要です。
ちなみに通常期間なら片道6000マイルほどになりますね。
5000マイルをMILEAGE SIMで0から貯めるとなると、まず入会で250マイルもらえるので、残りは4750マイルです。
3.5GBプランを契約して600MBほど余らせて1ヶ月に20マイル、さらに毎月20マイルがもらえて月40マイル貯まるとしましょう。
結局片道分である5000マイル貯まるまでには、119ヶ月ほどかかります。
10年くらいかかりますし、それまでこのサービスが続いているか怪しいでしょう。長すぎです。
MILEAGE SIM公式サイトでは「7GBプランを契約して5GB余らせた場合毎月190マイルもらえる!」と解説しています。
しかしやはり、それなら最初から2GBプランを他の格安SIMで契約するべきです。
同じくマイルが貯まる、ANA Phoneもチェックしてみた
MILEAGE SIM以外にも、マイルが貯まるMVNO(キャリアから回線を借りてSIMカードを販売している会社)があります。
それがANA Phoneです。
こちらも念のためチェックしてみました。
ANA Phoneはソフトバンク回線のMVNOで、Xperia XZがセットになっている
ANA Phoneは、ソフトバンク回線のMVNOです。
「格安SIM」ではないところがポイントですね。
ソフトバンク回線のSIMとXperia XZがセットになっていて、2年間で最大34400マイルも貯められることがウリになっています。
SBパートナーズが回線を提供、Xperia XZがセットになりつつ、マイルも貯められるのがANA Phoneです。
ANA Phoneなら毎月300マイル以上貯まるが、月額料金は全然安くない
容量 | 2GB | 5GB | 20GB | 30GB |
獲得マイル | 300マイル | 500マイル | 500マイル | 600マイル |
搭乗ボーナスマイル | 4000マイル | 4000マイル | 4000マイル | 4000マイル |
権利回数 | 2回 | 3回 | 4回 | 5回 |
ANA Phoneは飛行機に乗るごとにボーナスとしてマイルが4000マイルももらえます。
選んだ通信量ごとに、ボーナスマイルがもらえる回数が異なります。
マイル自体は、かなり貯まるのがANA Phone。
しかし問題は、月額料金が2GB6500円など、ソフトバンクで契約するのと全く変わらないことです。
格安SIMではないため、飛行機に乗りまくる人なら契約しても良いですが、それ以外の人には全然オススメできませんね。
もちろんXperia XZの購入代金も普通にかかります。
格安スマホにしておいて貯金した方が絶対良いですよ。
まとめ:MILEAGE SIMもANA Phoneも、あえて契約する必要はない
MILEAGE SIMもANA Phoneも確かにマイルを貯めることができます。
しかしわざわざこれらを契約してマイルを貯めるなら、最初から安い格安SIMに乗り換えて貯金した方が早く飛行機に乗れますよ。
DMMモバイルやIIJmio、OCNモバイルONEなどの2〜3GBプランに乗り換えて、キャリアでの月額料金との差額を貯金してみてはどうでしょうか。
例えば2GBプランの場合キャリアなら6500円、DMMモバイルは1380円です。
差額は5210円なので、もし6ヶ月差額を貯めれば3万円になります。
飛行機だと片道25000円くらいで、東京から大阪まで行けますよね。
東京・大阪間なら1年間毎月5000円の貯金をすれば、往復で飛行機に乗れますよ。
今回紹介したMILEAGE SIMに限らず、格安SIMには一見お得そうに見えて実際は全然なものが紛れています。
格安SIMはなんとなくで契約せず、しっかりとサービス内容を確認してから契約しなければいけませんよ。
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