
テレビでよく名前を聞く格安SIMといえば、Y!mobile、楽天モバイル、最近CMを見かけるようになったmineo、そしてUQ mobile。
ガチャピンとムックがCMに出ていますよね。
UQ mobileは、au回線を使用した格安SIM。
UQコミュニケーションズというKDDI系の会社が運営しているため、速度が他の格安SIMよりも速いと評判です。
2017年2月に、UQ mobileを実際に契約してみました。プランはぴったりプランです。
(先に長期使用のレビューを公開したため時系列がちょっとズレちゃってます。すみません。)
>>参考記事:UQモバイルの『ぴったりプラン』と『おしゃべりプラン』を3ヶ月間使ってみた感想!
このぴったりプランは「情弱向け」と言われることも多く、格安SIMに詳しい人たちからはいまいち不評なプランです。
実際のところ使い勝手はどうなのか検証していますので、気になる方はチェックしてみてください。
UQ mobileのSIMカードが到着!
UQ mobileは格安SIMの中でも特殊な立ち位置です。auに限りなく近いところにあります。
そのためでしょうか、ちょっとSIMカードの仕様は珍しいものになっていましたね。
UQ mobileのSIMカードは、専用の台紙になっていた!
こちらがUQ mobileのSIMカードです。
格安SIMのSIMカードの台紙は、au回線ならauのものになっているのが一般的。
UQ mobileではちゃんとUQ mobile独自の台紙になっていました。
この仕様は特別であることを感じられて、ちょっとワクワクしました。
ちなみに一見標準サイズのSIMに見えますが、なんとこのSIMはmicroSIMにもnanoSIMにもできる仕様です。
標準SIMサイズのピンク色の部分を外すとmicroSIMに、そこからもう一段階外すとnanoSIMになります。
IIJmioやmineoで提供されている、VoLTE対応のSIMもこの仕様みたいですね。
>>参考記事:爆速!IIJmioのタイプAの通信速度をレビュー
au回線の格安SIMを契約するときは、VoLTE対応か非対応かで選ぶべきSIMカードが変わる
すごくわかりづらい仕様だと思ったのでここで説明しておきます。
「au VoLTE」対応のSIMでは「VoLTE非対応端末」による通信ができません。
そしてこの反対も不可能です。
今回メインで使っている端末はVoLTE対応のP9lite PREMIUM。
VoLTE非対応であるSIMフリーのXperia Z3 Compactでは、UQ mobileのSIMが使えませんでした。
>>参考記事:ドコモの中古スマホ・Xperia Z3 Compactを購入してSIMロックも解除してみた!
VoLTEとは、通話の音質をクリアにできる規格のこと。
今使っている、あるいは購入予定なのがこのVoLTEに対応しているスマホなら、VoLTE対応の「マルチ」と書かれているSIMを選ばなければいけません。
一方で今使っているのがVoLTE非対応スマホなら、「マルチ」などではないただの「microSIM」や「nanoSIM」で契約することになります。
ちなみにVoLTE対応スマホを持っていても、auのSIMロックがかかっているとVoLTE対応SIMでも使えません。
auスマホは中古も含めて店頭でSIMロックを解除できるので、解除してからVoLTE対応の格安SIMを利用しましょう。
SIMカードのみの契約だと、中身はシンプル
パッケージなどを見ていきましょう。
このようなパッケージで、UQ mobileのSIMカードが届きました。
中身は説明書とSIMカードで、シンプルですね。
UQ mobile・ぴったりプランを使ってみた感想
さて、いよいよ本題です。
ぴったりプランを実際に2週間程度使ってみたので、今回はファーストインプレッションをお届けします。
速度はやはり高速
少しでも格安SIMを使ったことがあるなら、お昼や夜の回線混雑時の速度が気になりますよね。
実際に何回かスピードテストをしてみたので、ご覧ください。
極端に数値が低い2つは、節約モードを利用した時に測ったものです。
全体的には、Y!mobileのように常時キャリア並みとは言えないものの、十分スピードが速い状態を常に保てていますよね。
基本的に下り5Mbps以上出ていれば、スマホの利用においてそこまで困ることはありません。15Mbps以上出ているなら、問題ないでしょう。
実際、UQ mobileの高速モード利用時に速度で困ったことはないですね。
ただしネット上では、たまに速度が著しく低下していると呟いている人も見受けられます。
節約モードは、使いどきを選ぶ
節約モード、使いどきを選びます。
アプリの更新などには向いていない
2.1MBのアプリをダウンロードしたところ、節約モードでは1分程度かかりました。
YouTubeは、144〜240pが安定する
YouTubeは、動画を再生する読み込みの時点でエラーが起こることもありました。
480pだとすぐに読み込みに再生が追いついてしまいます。
自動再生だと144pになり、画面が非常にぼやけますが読み込みで止まらずに安定して再生できていました。
字幕が読めないレベルなのでちょっと厳しいですが、144pなら動画は見られますね。
240pに固定すると、こちらもなんとか止まらずに再生できています。こちらは字幕も読めます。
360だと、たまに止まりますね。
YouTubeなら、節約モードでは144〜240pでの再生が安定します。
ブラウジングは文字中心のサイトならOK
ブラウジングは、文字中心のサイトならすぐに読み込めますね。
ウィキペディアなどは一瞬です。
しかしAmazonのトップページなど画像の多いサイトは、読み込みが長く30秒以上かかります。
レビュー系のサイトなどはかなり厳しいです。画像多めのサイトは高速モードで見ましょう。
テザリングが途切れるのはスマホの仕様?
UQ mobileでセット購入できるP9lite PREMIUMを使ってテザリングをしたのですが、途中で勝手に切断されることがしばしばありました。
これはスマホの仕様なのかもしれませんが、気になったのでここに記載しておきます。
ぴったりプランの1GBは足りなさすぎる
私はメイン回線をY!mobileにしているため、UQ mobileはテストのために現在できるだけ使うようにしているものの、やはりメインほどは多く使っていません。
しかしそれでも、1週間程度で通信量が足りなくなりました。
ぴったりプランは1GBプラン。メインとして使うには、あまりにも足りないのではないかと思いましたね。
UQ学割というキャンペーンが行われていますが、学生だと一瞬で使い切ると思います。
テザリングを1時間しただけで100MBくらい消費しましたので、これでもう10分の9になってしまいます。
1GBは無理があるでしょう。せめて3GBは欲しいところです。
たっぷりプランというオプションにすれば3GB使えるので、メイン回線を乗り換えるならたっぷりプランの方が良さそうですね。
ちなみにUQ mobileではぴったりプランを新規契約すると、初めの2年間は1000円分(500MB×2回で1000MB)のチャージが無料になるので合計2GB使えます。
しかしチャージを行わなければ速度が回復しないので、面倒でした。
アプリは使いやすい
アプリはなかなか使いやすいですね。
UQ mobile ポータルアプリは、機能がシンプルにまとまっています。
視覚的に表現されているので、わかりやすいですね。
オプションの設定がわかりづらい
メールサービスを利用するためにオプションを設定したのですが、非常にわかりづらかったです。
my UQ mobileの契約一覧から手続きをするのですが、実はオプション変更は9時30分から20時30分までしかできず、これ以外の時間帯には追加のメニューが表示されません。
ちょうど時間外だったので、無駄に30分くらいかけて探してしまいました。
よく見ると契約一覧のページに注意書きが赤字で書いてあるので見過ごしたこちらのミスですが、24時間対応していて欲しいですね。
メールは確かにキャリアメールに送れるが、会員登録では使えないことも
キャリアメールを使う機会といえば、ガラケーなどでまだキャリアメールを使っている知人との連絡や、会員登録でしょう。
私はY!mobileを契約しているので、Y!mobile宛にUQ mobileのメールでメッセージを送ってみたら、普通に送受信はできました。
しかし会員登録は、UQ mobileに対応していないところもあります。
例えばコメダ珈琲店の無料Wi-Fiの登録にキャリアメールが必須なのですが、選べる選択肢にUQ mobileのメールアドレスがありませんでした。
あくまでガラケーなどのユーザーとの連絡用ですね。
ぴったりプランで使えるぴったりアプリパックははっきり言って不要
ぴったりアプリパック。
ぴったりプランを契約すると、Androidユーザー限定ですが11個の人気アプリが使えます。
しかしわざわざ使わないようなアプリばかりの印象ですね。
乗り換え案内の有料版あたりはまああっても良いですが、他は無料アプリで十分です。
乗り換え案内の有料版では、青春18切符での乗り換えなどが確認できるのが面白いです。
この超便利ツールズというアプリは、特にいらない印象です。
アプリパックには期待しない方が良いですね。
iPhone7でUQ mobileを使ってみた!
iPhone7は、UQ mobileに正式には対応していません。
しかしネットでは、テザリング以外は使えると噂されていました。
そこで実際に試してみました。
SIMカードを入れてプロファイル設定をしたら、普通にデータ通信や通話は可能になりました。
UQ mobileの有料メールはメッセージアプリで使えた
有料のキャリアメールは、受信設定をすれば普通に送受信ができるようになりました。
公式に対応しているわけではないのですが、おそらく使っても大丈夫でしょう。
テザリングは無理だった
テザリングが使えると便利ですが…。
テザリングは、できませんでした。
iPhone7でUQ mobileのSIMを使ってできるのは、メールとデータ通信、音声通話ということですね。
まとめ:速度の満足度は高いけど、サービスについてはやや不満も
UQ mobile自体は、速度が速くて便利です。
アプリも特に問題なく使えますし、キャリアメールも用途は限られますが連絡用には使えます。
しかしぴったりプランについては、なんとも中途半端ですね。
1年目は月額1980円なので良いですが、2年目は2980円。この金額でこの仕様はいまいちでしょう。
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