
新しい格安SIMが登場しましたので、今回はその紹介を行います。
その名もLinksMate。LinksMateはドコモ回線の格安SIMで、特定のゲームに対して「カウントフリー」が適用されるのが特徴の、ゲーマー向けの格安SIMとのこと。
格安SIMも種類が膨大になってきたため、何かに特化していることが求められてきているのでしょう。なかなか面白いサービスです。
しかし実際本当にこのカウントフリーシステム、役立つんでしょうか。じっくり調べてみる必要がありますよね。
ということで、今回はLinksMateのサービスを詳しくチェックしていきますよ。
スマホでよくゲームをしている人は、要チェックです。
カウントフリーの特徴は?
まずはカウントフリーについて説明します。
LinksMateのカウントフリーなんですが、これはよく確認してから契約しないと危ないですね。
カウントフリー、有料オプションだった
まず公式サイトを見ていきなりずっこけてしまったんですが、LinksMateのカウントフリーって標準搭載じゃなく有料オプションなんですよね。
12月31日を過ぎると有料、月額500円とけっこう高額になります。
500円となると、それなら他社で500円上乗せして容量が大きいプランに変更する方が良い感じがしますが…どうでしょうか。
500円差があれば2〜3GB分くらい上のプランにできるんじゃないでしょうか。
例えばDMMモバイルだと、音声SIMで3GBプランに410円追加すれば5GBプランにできますよ。
「90%以上削減」という仕様がわかりづらい
100%じゃなく、対象アプリで発生する90%以上の通信量が削減される仕様なのがLinksMateです。
また「90%以上OFF」だったり90%OFFだったりと、公式サイトの説明で仕様の解説が一貫されていません。
100%にできなかった理由がちょっと気になりますね。
また結局通信量が発生するとなると、月額500円支払ってこのオプションを契約するのはどうかな…と私としては思ってしまいます。
対象アプリの数は多いが、今後予告なく変更される場合があるので注意
カウントフリー対象なのはゲームだけでなく、SNSアプリや音楽アプリも含まれていますね。
ゲームアプリも人気のものが多く揃っていますし、カウントフリー対象のアプリはダウンロード時点からカウントフリーなのもなかなか良いです。
ただ予告なくカウントフリー対象のアプリは変わることがありますので、今までカウントフリーだからどんどん遊んでいたアプリがいつの間にか対象外になっていて通信量をたくさん消費していた…という事態が起こるかも。これは要注意ですね。
外部リンクへの接続はカウントフリーの対象外
これは他社のカウントフリーでも基本的に同様なので特に問題ないと思いますが、カウントフリー対象のアプリから外部リンクに飛んだ場合はカウントフリー対象外です。
例えば外部リンクがよく表示されるTwitterやFacebookがカウントフリー対象になっていますが、これらのアプリから外部リンクに飛ぶ時などは注意しましょう。
カウントフリー結論:ゲーマーにオススメ!とも断言しづらいのが正直なところ
まず有料オプションなのが難点です。
わざわざこのLinksMateを契約する人ってみんなカウントフリーを契約するはずですので、多少月額料金が上がったとしても標準搭載の方が良かったように思えますね。
また100%カウントフリーでなく「通信量の90%以上」なのが、なんだか曖昧でイマイチです。
正直ちょっとインチキくさい部分が目立ってしまっているので、実際にサービスが始まって評判が出てくるまで様子見した方が良さそうです。
カウントフリー以外の特徴は?
LinksMateの最大の特徴はゲームに対するカウントフリーシステムですが、それ以外にも色々特徴がありました。
ここからは、カウントフリー以外の特徴についていくつか解説しますね。
SMS標準搭載=データSIMは提供されない
「SMSが全てのプランに標準付属」と、公式サイトに記載があります。
つまりLinksMateでは、データSIMは契約できないわけですね。
おそらくアプリによってはSMS認証を行うものもあるなどの関係で、できる限りどんなゲームもプレイできるようにこの仕様になっているのでしょう。
とはいえデータSIMで契約しようと考えていた人は、気をつけなければいけません。
音声通話機能オプションが600円と安い
普通は、音声通話機能がつくと700円プラスになるんですよね。
LinksMateは600円なので、ちょっと安いです。これも珍しい特徴ですね。ただカウントフリーでさらに+500円と考えると、それなりに月額料金は高くなります。
料金プランはそこそこ安いが、カウントフリーオプションを追加するとそうでもなくなる
LinksMateの料金プランはこちらです。
SMS対応SIM | 音声SIM | |
5GB | 1500円 | 2100円 |
10GB | 2500円 | 3100円 |
20GB | 4200円 | 4800円 |
30GB | 5400円 | 6000円 |
見ていて思ったんですが、けっこう安いですよね。
特に30GBプランは、実は楽天モバイルの5450円、6150円より安いです。業界最安値クラス。
とはいえこれにカウントフリーのオプションを追加すると、とくに安くはなくなります。
カウントフリーなしでLinksMateを契約する必要性は薄いですし、なんとも言えないです。
シェアSIMが使えるのもなかなか便利
シェアSIMを使って複数枚のSIMで通信量を共有できるのは便利ですね。
シェアSIMの利用料も1枚あたり300円(音声SIMなら+600円)とそこそこ手頃です。
なお公式サイトでは家族での利用を想定して説明されていますが、このゲーマー向けSIMでは多くの場合サブアカウント用に持つ別のスマホでシェアSIMを使う、みたいな感じになるでしょう。
最低利用期間がないと思いきや、解約金がある
mineoやフリーテルといったごく一部の格安SIMでは音声SIMもデータSIMも最低利用期間がゼロですが、LinksMateも同様に最低利用期間がありません。
これはかなり優秀だと思ったんですが…「SIMカード削除事務手数料」という項目があるんですよね。3000円です。
データSIMでも音声SIMでも解約すると3000円かかるってことは、むしろ他社より厳しいようにも思えます。
知らずに契約して、後からこの謎システムを知って後悔する可能性は高いですよね。ちょっといただけません。
対象ゲームで特典がもらえるが…連携できるゲーム数はプランごとに上限あり
対象のゲームとLinksMateを連携させれば特典を色々もらえるんですが、実は連携できるゲームの数がプランごとに決まっているんですよ。
5GBプランだと1本、それより上だと3本です。つまりたくさんのゲームで特典をもらうなら、10GBプラン以上が必須。
また最初にもらえるものとは別に毎月特典がもらえるんですが、プランごとに特典の内容が変わってくるみたいですね。30GBプランの特典が一番豪華です。
正直この仕様もどうなの?という感じです。LinksMateを最大限に活かすには、最も高額な30GBプランを契約するしかないわけですよ。
「ゲーマーを陥れる罠」みたいで、格安SIMの「格安」部分がなんだかぼやけているような。
自分に合ったプランを安く契約できるのが格安SIMの魅力なはずなのに、特典のために意味もなく大容量プランを契約しなければいけない(自己責任ですが)のはちょっとね。
まとめ:正直オススメし難い
なかなか面白い格安SIMが登場したと思ったんですが…これはちょっと。
今年中は無料とはいえ、カウントフリーが有料オプションなのがまず面倒。
さらに全ての特典を活用するには30GBプランなど高額なものを選ばないとダメなのも難儀ですね。
特典がプランごとに異なっていることが悪いかと言われるとそうではないんですが、使わないのに30GBで契約する人も出てくると考えるとそれは無駄じゃないかな、と。
全体的に「ゲーマー向け」というよりは「ゲーマー騙し」のように思えます。私としてはオススメし難い格安SIMですね。
LEAVE A REPLY