
ドコモに「docomo with(1500円値引きプラン)」なるものが登場しましたね。さらにSIMロック解除の日数も、短縮されることとなりました。
今年のドコモはかなり積極的にサービスの変更を行っているようですが、やはり格安SIMの快進撃に負けないためでしょうか。
さて、そうなると「現状、格安SIMと比べてどうなんだ?」という疑問が浮かびますよね。
うん。必ず浮かぶと思うので(無理やり、笑)、今回はドコモの新プラン「docomo with」やSIMロック解除に関する情報を格安SIMと比較しながら紹介していこうと思います。
レッツゴー!!
docomo withのメリット・デメリット!格安SIMと比べてお得なの?
というわけで、まずは最も重要な「docomo with」の話から始めていきます。
今までドコモはソフトバンクにとってのワイモバイルや、auにとってのUQモバイルのようなサブブランド的格安SIMを展開していませんでした。
その理由は様々あるのでしょうが、ここに来てやっとこさある対策に乗り出しました!
それが今回の「docomo with」であり、自分自身で値下げプランを登場させることによって格安SIMや他のキャリアに対抗してきたのです。
さて、docomo withの特徴をざっとまとめると以下になります。
- 月額料金がなんと1500円引きになる
- 契約のためには対象の端末の購入が必須
- docomo with対象端末から機種変更しなければ永遠に割引が続く(購入時に端末購入サポートを適用しなければ、新しい機種への変更は可能)
こんな感じですかね。この3点はとくに大事。
ちなみにdocomo with対象端末さえ買っていれば、契約したSIMカードはiPhoneやファーウェイのSIMフリースマホなどに使ってもOKです。
わざわざ端末を買うからには、とりあえず最初は購入した端末を壊れるまで使うことになるでしょうが、その後、自分の購入したスマホを使うことができますよね。
この点、使い勝手が悪くなくオッケー。よかったよかった。
docomo with対象端末をチェックしてみる
先ほど言いましたが、docomo withを契約するにはスマホ購入が必須となります。しかし対象の端末が今のところ2台なんですよね…。
- Galaxy Feel
- arrows Be
以上の二つです。まぁ端末的には悪くないんですが、二台だけってのはどうなんでしょうか?
Galaxy Feel
Galaxy Feelは4.7インチとサイズが小さいながらも、バッテリー容量が3000mAhと豊富にある点が最大のウリとなっています。
またスペック的にもメモリが3GBで、ストレージ容量が32GBあるので一見問題ありません。しかしCPUがサムスン製のExynos 7870というものであり、Snapdragonではないんですよね。
この点、少し残念でゲームアプリがどのくらい動くのか懸念が残ります。次回購入してレビューするのでそれまでしばしお待ちを。
そして防水防塵やおサイフケータイ、ワンセグにも対応しており機能性は十分ですね。ハイレゾ音源の再生や指紋認証もあるので、個人的にGalaxy Feelは結構アリ。
価格的にも税込36288円と割高感がなく、コスパ・満足度は高いと思います。
arrows Be
一方のarrows Beですが…、OSがAndroid 7.1であることとカラーリング以外は去年発売されたarrows SVと何ら変わりありません。
つまり様々なMVNOにて格安SIMとのセット購入が可能な、arrows M03とほぼ同じなんですよね。
>>参考記事:SIMフリーのおサイフケータイ対応スマホ『arrows M03』をmineoで契約してみた!
だからなのか28512円と超安いんですよ。
ただし、安いからと言ってわざわざ型落ちなスペックのものを購入するのはどうかな?と、正直そう思うわけです。
この点、そもそもドコモ端末を使う気がなく売却することを想定しているのなら、arrows Beの方が購入価格が大幅に安いのでいい。
まぁ現実問題、そんなヤンチャな方はいないと思いますが….。
ということで。
私個人的には、メインスマホとして2年間使うことを考えて『Galaxy Feel』をおすすめします。少々高いですが、コスパ的にこっちの勝利!
docomo with適用時の月額料金をチェックしてみた
例えばカケホーダイライト+2GBプランを契約する場合は、
- データSパック:3500円
- カケホーダイライト:1700円
- SPモード利用料:300円
- docomo with:-1500円
以上で合計金額が、4000円になります。2GB使えて月額4000円。安い!
auやソフトバンクでは、1GBプランを5000円くらいから契約できるので、端末購入が必須なことを考えてもかなりお得に契約できるのではないでしょうか。(大手キャリアと比べた場合)
なおもちろんですが、2GBプラン以外でもdocomo withは適用可能です。
例えば30GBプラン+カケホーダイライトの場合、本来月額10000円のところを8500円で使える。といった感じですね。
ワイモバイル、楽天モバイルとdocomo withを比較
購入端末のことを考慮せずに言いますが、docomo withはキャリアの中で間違いなく一番安いプランになることでしょう。
しかし格安SIMと比べてみるとどうでしょうか。ここからは爆速だけど少し格安SIMの中では高めのワイモバイルと、とにかく安い楽天モバイルと比較してみたいと思います。
ワイモバイルとdocomo withを比較!
まずはワイモバイルとドコモを比べてみますが、両者には同じ通信量のプランがありません。
そのため、各社の「一番安く契約できる個人向けプラン」で比較してみることにします。
つまり、ワイモバイルは「スマホプランS」、ドコモは「データSパック+カケホーダイライト」になります。
また端末購入については今回考慮しません。もし各社でスマホを買うなら、その分割代金や一括代金もかかることをお忘れなく。(docomo withについては端末購入必須ですよ)
ワイモバイルのスマホプランSの特徴は、
- 通信量は1GB(契約から2年間は2GB使える)
- かけ放題は10分
- 月額料金は1年目と2年目以降で異なる
以上の通りです。
月額料金は、1年目が1980円、2年目以降は2980円となります。もう少しワイモバイルについて詳しく知りたい方は下記記事をご覧ください。
>>参考記事:Y!mobile(ワイモバイル)のレビューをしてみた!爆速!!
対して先ほど言った通り、ドコモのデータSパック+カケホーダイライトにdocomo withを適用すると、月額4000円になります。
つまり料金の差は1年目が2020円(4000円-1980円)、2年目以降は1020円(4000円-2980円)で、ワイモバイルの方が安いですね。
少なくとも月額料金(最安値)については、ワイモバイルに軍配が上がることがわかりました。
続いてサービス面についても比較していきましょう。
- 通信速度はワイモバイルもドコモも非常に安定しており互角と言って差し支えない
- かけ放題の分数はワイモバイルの方が勝っている
- キャリアメールもどちらも利用可能
というように、通常大手キャリアの方が上かと思いきやワイモバイルも結構健闘していることがわかります。というか、かけ放題においてはワイモバイルが勝っていますね。
強いて言えば、ワイモバイルはソフトバンク回線。ドコモはもちろんドコモ回線ですが、やはりドコモの方が地方に強いんですよね。なので電波の安定度はドコモかな。
楽天モバイルとdocomo withを比較!
続いて楽天モバイルとの比較です。
楽天モバイルでは高速通信プランの中で最も安い「3.1GBプラン」で比べますが、条件を近づけるため月額850円の5分かけ放題オプションを追加します。
対して比較するドコモでは、やはり「データSパック+カケホーダイライト」の組み合わせにdocomo withを追加しましょう。
楽天モバイルの特徴は以下です。
- 低速モードが使える
- 通信量を翌月に繰り越せる
- 通信速度については、ドコモから回線帯域の一部を借りて運営しているので不安定
>>参考記事:楽天モバイルでスピードテストを行ってみた!(最新)
速度が不安定という点が気になると思いますが、その点、しっかりレビューしているので下記記事も合わせてご覧ください。
>>参考記事:楽天モバイルの3.1GBプランを契約したが、速度が遅くて使えない話
そして楽天モバイルの月額料金は、
- 3.1GBプラン:1600円
- 5分かけ放題オプション:850円
以上で合計2450円になります。
対して、ドコモの月額料金は4000円なので、差額は1550円ですね。大分楽天モバイルの方が安いことがわかります。(何度も言うがコスパの話じゃないよ)
楽天モバイルは通常3GBプランのところを0.1GB多く3.1GBプランにしてくれたり、速度の切り替えや通信量の繰り越しができる点で優れています。
また楽天ポイントが付与されるのは大きなメリットですよね。楽天モバイル独自の強みだと思います。
しかし何度も言いますが、楽天モバイルは通信速度がスゴく遅く不安定。特に朝方からお昼にかけて。そしてゴールデンタイム(19時から22時)がめっぽう弱いです。
ということを考えると。差額1550円でも本家ドコモの方がコスパ的に勝ってるんじゃないか?と思うわけですよ。(ドコモは余程のことがない限り、いつでも高速)
最終はご自身がどこを一番重要視するかの問題になりますが、私個人的にはdocomo withを適用してドコモ本家を使う方がいいと思います。
たーだ!!かけ放題が不要となると別。かけ放題をつけないなら楽天モバイルの月額料金はたったの1600円ですからね。ここまで安いと楽天モバイルに軍配が上がりそうです。
スマホ初心者の人はとりあえずdocomo withでもオッケー!
格安SIMをオススメするサイトなのにこんなことを言うのもなんですが、docomo withは選択肢として結構アリな方だと思います。
特に「スマホ代を安くしたいけど、どうやったら安くなるのか調べるのか面倒!そこまではいい!」っていう人におすすめしたいです。
とりあえずdocomo with対象の端末を購入して適用してしまえば、あとは対象外の契約に切り替えない限りは永遠に1500円安くなります。
本当は他にも色々スマホ代を節約できる格安SIMはあるわけですが、「格安SIMとか調べてまで手間かけて乗り換えたくないよ!」という人にもってこいですよね。
ただ、格安SIMに多少なりとも興味を持っている。割と知っている。
とか言うのならワイモバイルや楽天モバイル、その他の格安SIMについてもっと調べてみて、自分に合うものを選んだ方がコスパ良くいけると思います。
ドコモのSIMロック関連の仕様変更について
最後にドコモ端末のSIMロックについても少しだけ話しますね。
というのもどうやら仕様の変更が適用されたようなのです。(後日、そのことについては実際に試してみようと思っています。お待ちください)
ドコモで購入したスマホは、SIMロックを解除してSIMフリーにすることができます。
しかし今までは端末を購入してから180日経たなければ(181日目以降)SIMロックを解除できませんでした。それが今回の仕様変更によって「100日間」で解除できるようになったのです。
さらにさらに。端末購入サポートなしで端末を一括購入している場合であれば、その場にてSIMロックの解除ができちゃうんですって!
これは便利ですねー。正直SIMロックって結構ウザいじゃないですか。笑
ただし注意しなければいけない点もあります。
それが端末購入サポートを付けず、ドコモのスマホ購入する場合なのですが、その場合は端末価格がなんと10万近いものになることがあるのです。(もちろん物による)
全てが全て10万円近くになるわけではありませんが、それくらい端末購入サポートのありなしによって価格が変わってしまうというわけです。
なので購入後すぐにSIMロック解除を考えている方は、高額支払いも覚悟の上でお願いしますね。
まとめ:docomo withはなかなか良いと思う
「スマホ代は安くしたいけどわざわざドコモから乗り換えるのは嫌だ」と感じていて、使う端末に対してそれほどこだわりがない人はいますか?
そんな人は今回紹介した「docomo with」をぜひ検討してみてください。
ここ2年くらいのうちに格安SIMの人気が一気に高まってきていましたが、docomo withの登場で今後どうなっていくのか気になるところです。
それくらいキャリアプランにしてはよく出来ていると思います。またSIMロック解除の条件緩和も逆風への追い風になりそうな予感。
ただ一点欲を言うなら、普通に各プランの月額料金をもっと値下げしてくれればなぁと思います。まぁそれが出来たらやってるんでしょうがね。笑
という感じで今日は終わり。docomo withの登場で格安SIM側はどう動いていくのか今後に期待したいところです。では!
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