
今回は、UQ mobile(UQモバイル)で販売されているSIMフリースマホのDIGNO Wをレビューしていきたいと思います。
DIGNO W、あまりレビューを見かけなかったんですよね。
今回はTry UQ mobileで、SIMカードと一緒にDIGNO Wをレンタルしてみました。
>>参考記事:衝撃の爆速!「Try UQ mobile」でUQ mobileをレンタルしたのでレビューします
>>参考記事:UQモバイルに『おしゃべりプラン』が登場!しばらく使ってみての感想は?
DIGNO Wは京セラ製のSIMフリースマートフォンで、UQ mobile契約時にのみ購入できるのが特徴です。
家電量販店などのUQ mobileコーナーでよく見かけますね。
ちなみにDIGNO Wは、おしゃべりプランやぴったりプランのMやLとセット購入すれば実質100円(初回のみ100円かかる)で購入できるんです。
実際にDIGNO Wを使ってみてどうだったのか、今回は感想を述べていきます。
先に一言でまとめると…私にとっては「普通」ですかね。
DIGNO Wの本体をチェック!
今回は借り物ということで、箱や付属品はありません。
本体のみでのレビューとなりますが、ご了承ください。
ちなみにDIGNO Wには、
- 京セラTVアンテナケーブル04/(ワンセグ用)
- IC Cardトレイ取り出し工具(試供品)
こういった付属品が本来はあるみたいです。公式サイトに書いてありました。
つまりACアダプターとかUSBケーブルは付属しないと考えられますね。
持っていない場合は用意しておきましょう。ちなみにUSB端子は、お馴染みのmicroUSBです。
2017年製の端末なのにmicroUSBかぁ…と思ってしまいましたが、おそらくターゲット層の関係もあるんでしょう。
2年縛りが解けた人がUQ mobileに乗り換える際に、このDIGNO Wを買うことを想定しているのではないでしょうか。
約2年前である2014~2015年くらいにキャリアで販売されていたスマホって、まだまだmicroUSB端子でしたよね。
キャリアのAndroidスマホからUQ mobileに乗り換える人は、USB Type-Cのケーブルを持っていないと考えられるわけです。
DIGNO WはmicroUSB端子を採用しているので、新しくケーブルを買う必要なし。
そう考えると、納得です。
本体は良くも悪くも「一昔前の日本のスマホ」っぽい
DIGNO Wが届いて端末を一目見て思いましたよ。「懐かしい!」って。
こちらが本体前面になります。どうです?懐かしくないですか?
こちらは背面。おそらくTry UQ mobileの端末だからでしょうか、バーコードが付いているのでモザイクをかけています。
2010~2012年くらいの日本製Androidスマートフォンって、こんな感じだったように思いませんか?
この背面のツルツルな手触りとか、すごく懐かしいです。
しかしまあこれって実際どうなんでしょうか。人によってかなり印象は変わってきそうですね。
私としては、「面白いけど今このデザインのスマホをメイン端末として使うのは微妙」です。
でも人によっては、安心感があって満足できるかも。
本体には防水用のキャップがある
端末デザインにおける残念ポイントなんですが、DIGNO Wには防水用のキャップがついています。
こちらは本体上部です。USB端子とかイヤホンジャックが、キャップで覆われています。
正直、ダサいですよこれ。2017年にこんな感じなの?!
底面もこの通り、USB端子がバッチリとキャップで覆われています。
つまり充電時はキャップを開け閉めすることになるんです。面倒くさい…。
Xperiaなど高額な端末はキャップレス防水ですし、同程度の価格帯であるarrows M03もイヤホン端子やUSB端子はキャップレスだったので…古臭い仕様としか思えません。
>>参考記事:SIMフリーのおサイフケータイ対応スマホ『arrows M03』をmineoで契約してみた!
>>参考記事:コンパクトなスマホ『Xperia X Compact』をレビュー!Xperia Z3 Compactと比較してみた
イヤホンはこの際良しとしても、だれもが毎日使う充電端子のキャップを開け閉めするのは微妙ですね。
そのうちキャップが取れて、防水性能が大幅ダウンしてしまいそうです。
電源ボタンがわかりやすいけど小さい
DIGNO Wの電源ボタンを見てみましょう。
右側面の銀色のボタンが、電源ボタンです。
一目で電源はここだとわかるのが良いですね。
形も半円型で、カバンの中などで見なくても手触りで電源ボタンを確かめられます。
ただこのボタン…ちょっと小さくて押しづらいかなって。
悪いわけではないんですけど、iPhone 7とかXperiaシリーズとか、もっと電源ボタンが大きい端末も多いので。
どうせならもっと大きなボタンにして欲しかったかな、とも思いましたね。
液晶画面より本体端のフレーム部分が出っ張っている
DIGNO Wは本体の頑丈さが重視されているスマホです。
そのため落としても画面が割れてしまわないように、本体の縁のフレーム部分が画面より数ミリ出っ張っています。
ここまでに載せた画像を見れば一目瞭然ですね。
私はあまりスマホを落とさないですが、よく落とす人には嬉しいのではないでしょうか。
なお画面端が少し出っ張っているからといって操作しづらいということはなかったですよ。
本体総評:正直古くささは否めない
DIGNO Wは実質0円で買えるんですが、実質0円じゃなく普通に3万円とかで販売されていたら正直あまり買う人はいないんじゃないかと思いましたね。
悪い!と言い切るほどダメではないんですが、私の感覚からするとダサいです。
洗練されたデザインのスマホが色々出てきている中、石器時代のような古臭さを醸し出しているのは良くも悪くもインパクトがありました。
ちなみに2017年7月に、後継機であるDINGNO Vが登場しています。
出典:http://www.kyocera.co.jp/prdct/telecom/consumer/lineup/digno-v/
こちら、公式サイトより抜粋です。
電源ボタンが本体前面に移動して、サイズが大きくなっていることがわかりますね。
そして防水・防塵でありつつ、イヤホン端子やmicroUSB端子がキャップレスになっています。
あとデザインも、ちょっと近代的になりました。
つまり今回DIGNO Wで指摘したイマイチな点は、DIGNO Vで全て解消されていることになります。
DIGNO WとDIGNO Vは併売されていますが、本体についてはVの方が良さそうですね。
ただしDIGNO Wで見られたワンセグは、DIGNO Vには搭載されていません。ワンセグが必須ならDIGNO Wもまだまだ検討できる端末ですね。
DIGNO Wをしばらく使ってみての感想
ここからは、DIGNO Wをしばらく使ってみて思ったことを述べていきますね。
先に使用感について簡単にまとめると、「過不足ない」です。
デレステは普通にできた
DIGNO WはSnapdragon 430という、ミドルスペック程度のCPUを搭載しています。
novaやZenfone 3に較べると、性能は低いわけです。
>>参考記事:ファーウェイのnovaを購入して、メインスマホとして使ってみたけどやはり良かった
>>参考記事:Zenfone3を購入したので使い心地をレビュー!arrows M03とも徹底比較したよ
CPUのスペックが低いとゲームの動作が気になるものですよね。特にCGグラフィック系のゲームは心配です。
ということで出番となるのがデレステ。「アイドルマスターシンデレラガールズ スターライトステージ」です。
人気のデレステが快適に動けばとりあえず、ゲームはOK的な風潮もあります。
言い換えればデレステが動かないとなるともう、ゲーム向きとは言いがたくなるわけです。
DIGNO Wでデレステを遊んだ(15分程度のテストです)感想ですが…概ね問題ないですね。
グラフィックはなかなか綺麗に表示されていますし、ボタンの反応も問題なかったです。
ただごく稀にちょっと動きがもたつく場面も見られたので、やっぱりより本格的に遊ぶならもっと高性能な端末の方が良さそうですね。
動作設定は3D標準が最適とのことでした。
スピーカーの位置が背面なのは残念だけど、背面の置き場は配慮されている
スピーカーが背面にあるんですよ、DIGNO W。
スピーカーが後ろ側だと音が聞き取りづらくなるので、これは残念。
しかしスピーカーの場所自体は、考えられていますね。
デレステを遊んだりYouTubeで動画を見たりする際に、画面を横向きにして持ちますよね。
横持ちの際に指がスピーカーを覆ってしまわないようになっているんです。
でもやっぱり音はあまり良くないので、イヤホンやヘッドホン、外付けスピーカーなどは用意しておいた方が良いかも。
液晶画面はHD解像度だけど、普通に綺麗だった
今時フルHDじゃなくHDかぁ…と思いましたよ、スペックを見た時は。
でも5インチという小型(昔はこれでも大型でしたが)画面なので、解像度はそんなに気になりません。
むしろフルHDだとアプリのアイコンとかがぼやけて見えたりすることがあるので、HDのDIGNO Wの方がむしろ綺麗に見えることも多いです。
そしてDIGNO Wの画面の発色ですが、なんとも言えない暖かみがあるように思えます。
実機の画面の話なのでスクリーンショットを見ても仕方が無いんですが、この青い壁紙が鮮やかに見えるんですよ。
画面については、満足度が高かったですね。
室内でのカメラ撮影テスト
薄暗い場所でも綺麗に撮影できるのが、DIGNO WのカメラのウリだとUQ mobileの公式サイトに書いてありました。
そこで近日レビュー予定のAndroid One X1の外箱を、室内で撮影してみました。一応ほぼ真上でライトをつけています。
う~ん…室内だと厳しいですかね。私の撮影技術にも問題があるかもしれませんが。
ネットサーフィンや動画撮影など問題なし
ネットサーフィンや動画再生(YouTube)などを行ってみましたが、特に問題は無かったです。
一通りのことは、普通にこなせますね。ただ…
若干アプリが開く時などに間がある
arrows M03などでも思ったんですが、DIGNO Wもアプリのアイコンをタップしてからアプリが開くまでに微妙に間がありますね。
0.5秒くらい経ってから開く感じです。
とくにハイスペックなキャリアスマホから乗り換えると、人によってはイライラしてしまうかも。
ただ昔のスマホみたいに強制終了やフリーズをするわけではなく、ただワンテンポ置くだけなので最初はイライラしてもそのうちに慣れると思います。
防水性能は試してないけど、泡ハンドソープで洗えるとのこと
流石に借り物のスマホを水に浸けるのは無理なので試していませんが、DIGNO Wは泡ハンドソープで洗えるスマホです。
キャップをしっかり閉めていれば、汚れても洗えますし雨に濡れたりしても大丈夫ですね。
おサイフケータイに対応している
こちらも借り物なので試していませんが、DIGNO Wはおサイフケータイに対応しています。
iPhone 7のおかげでおサイフ対応のお店がガンガン増えているので、おサイフに対応しているのは嬉しいですね。
ストレージ容量はかなり少ない
こちらがデレステとスピードテストアプリ、そしてdropboxを入れた状態でのストレージ画面です。
見ての通り、本体ストレージ容量16GBのうち初めの状態での空き容量は8.71GB。
しかもアプリを3本入れただけで、そのうち1.13GBが既に消耗済みです。
ちなみにチュートリアルを終えただけの状態でのデレステの容量は282MB、dropboxは92.6MB、スピードテストアプリは25.21MBとなっていました。
アプリ3本で300MB以上消費してしまっています。
プリインストールアプリやその他データでもだいぶ容量が消費されています。
これではあまり、アプリは入れられないと考えた方が良さそうですね。
特にデレステのようなゲームは、1本だけでかなりの容量になります。何本も入れるのは難しいでしょう。
まとめ:DIGNO Wは良くも悪くも日本のスマホという印象があった
というわけで今回は、DIGNO Wについて解説しました。
私としてはあまりぴんとこない部分が多かったですが、刺さる人には刺さるスマホでしょう。
SIMフリースマホは当サイトでもたくさんレビューしていますが、スペックの高い海外メーカー製のスマホは人気ですよね。
DIGNO Wは京セラ製ということでどんな感じか気になっていたんですが、やはり海外メーカー製のスマホとは傾向が違っていました。
全体的なスペックは抑えめで、機能性や頑丈さが重視されているのがDIGNO Wの特徴です。
私はスマホを買う時にスペックを重視してしまいがちですが、人によってはDIGNO Wのように機能や耐久性の方が大事に感じる場合もあるでしょう。
DIGNO Wなら防水・防塵ですし、その他の耐久性も抜群なのは実際に触れてみてよくわかりました。
まとめるとDIGNO Wは、
・おサイフケータイやワンセグが必要
・スペックの高さより耐久性を重視する
・日本のスマホであることが重要
こんな人にオススメですね。UQ mobileで販売されているので、検討してみてください。
ただ、今から買うならワンセグ不要であればDIGNO Vの方が良いですね。デザイン的に。
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