
良介です。今日はarrows Beの使用感をレビューします。
arrows Beは、ドコモで販売されている「docomo with」対象端末です。
>>参考記事:ドコモに1500円値引きプラン(docomo with)が登場!SIMロック解除も短縮?格安SIMと比較してみた
「docomo with」に対応したこの端末をドコモから購入すれば、月額料金が機種変更しない限り1500円引きになるわけです。
arrows Beの価格は28000円程度ですが、私が以前足を運んだ家電量販店では一括で18000円くらいでした。
ちなみにarrows Beは中古市場でも、SIMロック解除済みの未使用品が17000円程度で販売されています。
SIMフリーのarrows Beを入手すれば、docomo回線の格安SIMに加えてワイモバイルでもUQモバイルでも使えるわけです。
>>参考記事:【2017年7月】Y!mobile(ワイモバイル)を再び契約して、速度をUQ mobileと比較してみた【レビュー】
>>参考記事:【2017年7月】UQ mobile(UQモバイル)でSIMカードを借りて、スピードテストしてみた!
格安SIMのレビューを行うのが当サイトですが、
- 中古市場での価格が安いので、格安SIMと組み合わせて格安スマホとしても使いやすい
- ほぼ同じスペックで、SIMフリー端末のarrows M04が発売された
- おサイフケータイや防水に対応した端末は限られているので、arrows Be、M04共に購入するべきか悩んでいる人は多いはず!
ということで格安SIMユーザー&検討者にも重要な端末だと思い、今回入手してきました。
ちなみに私は中古品を手に入れました。価格は16000円程度ですね。
以前、arrows M04の紹介記事を当サイトで掲載しました。この記事も私、良介が解説していますね。
>>参考記事:おサイフや防水搭載の、arrows M04登場!これは買いなの?
この記事において「スペックは明らかに古くさくてイマイチ」と言ってしまっていますが…。
やっぱり最終的には使ってみないとわからないですよね。
実際にしばらく使ってみた感想ですが…
「概ね予想通り」でした。
それでは、詳しく解説していきますね。
arrows Beを開封!外観はarrows M03と完全に同じだった
というわけで、開封から始めていきましょう。
中古品を買ったのであまり開封のありがたみはないですが…。
こちらがarrows Beの外箱です。
いかにも「ドコモのスマホ」って感じ。あまりありがたみはないですね。
arrows Beの場合価格自体も安いのでまあこれでいいですが、やっぱりSIMフリースマホやiPhoneの外箱って魅力的だな、と思いました。
>>参考記事:最強コスパのSIMフリースマホが登場?P10 liteを購入してみたのでレビューします
>>参考記事:iPhone7Plusを買ってみた!今まで使ってきた7と比べての感想
>>参考記事:カメラ性能が最大の魅力!P10をしばらく使ってみた
付属品もかなり寂しいんですが、「今までに使っていたスマホのACアダプターやケーブルを使い回す」のであれば問題ないでしょう。
またmicroUSB端子なので、100円ショップでも充電器はすぐ買えます。
これがarrows Beの前面です。
今回レッドを購入したんですが、色はとても気に入りました。
赤いスマホって、なかなかないじゃないですか。
一応iPhoneにも最近赤いモデルが登場しましたが、あれよりもちょっと薄めの赤です。
背面はこんな感じ。シールは剥がせます。
背面はツヤツヤで、arrows M03と同じです。
>>参考記事:SIMフリーのおサイフケータイ対応スマホ『arrows M03』をmineoで契約してみた!
右側面には電源ボタンと音量ボタンがあります。
ここ、arrows M04と仕様が異なっています。後で詳しく解説しますね。
左側面にはSIMトレイ+microSDスロットが。ピンは不要で、手で直接取り出せます。
本体上部には、イヤホンジャックとワンセグのアンテナが。
このアンテナはarrows M03と同じく…
引き出せます。
キャリアのスマホってイヤホンジャックに外付けのアンテナをつけたりするものもありますが、arrows Beは不要です。
そして底面。micrUSB端子があります。
今更この端子?とも思いますが…。
「今までmicroUSBのスマホを使っていた人は、わざわざ充電ケーブルなどを新しく買う必要がない」と考えればこれはこれで。
まあ、arrows SVやM03の本体をそのまま使っているので端子も同じなだけですけど。
arrows Beとarrows M04の違い
- どちらも最新OS(Android 7.0世代)搭載
- スペックは同じ
ということで、安いBeにするか純粋なSIMフリーのM04にするかで迷っている人はそこそこいるでしょう。
実はこの2機種には少しだけ仕様に違いがあるので、違いを紹介します。
arrows M04の方が耐久性が高く、泡ハンドソープでも洗える
arrows Beは「MIL規格」の14項目に準拠・耐久試験をクリアしています。
この時点で十分頑丈なんですが、arrows M04は23項目に準拠しているということで、より耐久性が高いんです。
またarrows M04は汚れたときに泡ハンドソープで洗えるのがメリットですね。
ただarrows Beも防水なので、水洗いくらいなら問題ないです。
arrows M04は音量ボタンが分割されている
arrows Beは本体が完全にarrows M03(arrows SV)と同じですが、M04はちょっと違っています。
まず、音量ボタンが分割されているんですよ。
- 電源ボタン
- 音量を上げるボタン
- 音量を下げるボタン
この3つが右側面にあるわけです。
人によっては使いづらいと感じるかもしれませんし、反対にむしろ使いやすくなったと感じるかもしれません。
一応、家電量販店で両方触ってみることをオススメします。
私はどちらかというと、ボタンが別々のM04の仕様の方が好きですかね。
音量ボタンが一つだと、若干位置がずれて音量を下げるつもりが上げてしまったりすることもありますし。
背面や側面の材質が違う、Beの方が正直高級感は高かった
arrows M04は、おそらく耐久性を高めるためだと思うんですが、背面や側面がちょっとザラザラした感じの材質になっていました。
家電量販店で実物を見て、びっくりしましたよ。
ただ、結果微妙に安っぽくなったように感じられたんですよね…。
こちらも一応、店頭で触ってみた方が良いと思います。
私は正直、BeやM03の方が手触りは好きですね。
arrows Beにはドコモのキャリアアプリがたくさん入っている
arrows Beは、ドコモ端末です。
つまりarrows Beには、ドコモのキャリアアプリがやたらに入っています。
そしてこれらのアプリ、やたら通知を出してくるんですよ。
ドコモでスマホを契約していた人は、他の端末で同じような経験があるかもしれません。
やたら位置情報を求めてきたり、おすすめアプリを教えてくれたり。
アレ正直鬱陶しいんですよね…。なんとかなりませんかね。
そして、格安SIMでの使用時にはちゃんと動かないキャリアアプリもあります。
動かないアプリの中にはアンインストールできないものもあるので、ちょっと目障り。
余計な通知が来ないようにしたいのであれば、arrows M04を選んだ方が良いでしょう。
そして余計なアプリがたくさん入っていない分、arrows M04の方が使えるストレージ容量は大きいと考えられますね。
価格重視ならBeでOK、耐久性重視ならM04がオススメ
どちらも一長一短で、甲乙つけがたいですね。
一つ言えることは、arrows Beの方が圧倒的に安く買えるということです。
M04は、例えば楽天モバイルで定価34800円です。
でもBeなら、17000円くらいで未使用のSIMフリー品を買えます。
ほぼ半額で同じスペックの端末が手に入るとなると。
耐久性や細かい仕様の違いを考慮してもBeでいいや、と思ってしまう人は多いのでは?
実際、私もテスト用にはM04を買わずBeで済ませちゃいましたからね…。
結論としては、
- 価格の安さ重視なら、arrows Beの未使用品を買えばOK
- 耐久性をより重視するなら、arrows M04を選ぶべき
この通りです。
私個人としては、Beの未使用品で十分だと思いました。
arrows Beをしばらく使ってみた感想
さて、いよいよarrows Beをしばらく使ってみた感想をお届けします。
一応今回はM04と迷っている人向けという前提で話を進めてしまっていますが、もちろん本家ドコモでarrows Beを買おうか迷っているキャリアユーザーの方も参考にして大丈夫ですよ。
で、arrows Beですが…これやっぱり微妙かも…。
明らかにスペックは足りていない
私の初めてのスマホは、初代Xperiaでした。
初代Xperiaは、
- アプリを入れられる容量が少なすぎる
- 標準搭載のアプリすらやたら固まって快適に使えない
- 買って二日で画面がちょっと割れた
こんな感じで、まだAndroidが軌道に乗っていなかった当時としても性能はなかなかキツかったように思います。
今回arrows Beを使っていて思い出したのが、この初代Xperiaを使っていた日々です。
もちろん流石に初代Xperiaほど使いづらくはないんですが…。
使い始めたら、スペックが明らかに足りていないとすぐわかるんですよ。
ドコモのスマホって初めて起動すると羊のコンシェルが出てきますけど、あの羊の動作がやたらもっさり!
まあ羊はすぐ非表示にしちゃうからどうでもいいんですけど、他のアプリもかなり厳しいです。
以前M03のレビューでも「アイコンをタッチしてからアプリが開くまでワンテンポ遅れる」と言いましたが、arrows Beは体感で2テンポくらい遅れます。
ホーム画面を右や左にスクロールするときの動きも、ガタガタします。
「何か引っかかってるの?」って感じですよ。
M03でも流石にここまで酷くはなかったはず(手元にないので比べられないのが申し訳ないです)。
やっぱりSnapdragon 410+メモリ2GBって、もう最新OSを動かすのには無理があるんでしょう。
起動して5分で「もう無理だこれ」ってわかりますし、なぜこの仕様で通しているのか謎。
「スマホ初心者向け」としても、「スマホってこんなにへぼいの??ガラケーでいいじゃん」って感じになっちゃって良くないような。
ブラウザの動作もガタガタになる時がある
ブラウザ(Chrome)は、タブ2~3個くらいまでならそこまで問題ないです。
しかし5個以上になってくると、なかなか厳しい感じ。
タブをたくさん開いていたり他にアプリを開いた状態だったりすると、スクロールしても反応しない時が度々あります。
スマホをバリバリ使って調べ物などする人は、他の端末を選ん方が良いでしょう。
掲示板・SNS系のアプリを見る程度なら問題なし
テストで掲示板やSNSのアプリを入れてみましたが、これらはそれほど問題なく見られましたね。
ただやっぱり、たまにブラウザと同様スクロールの挙動がおかしい時はありますが。
テトリスは普通に遊べる、デレステは厳しかった
ゲームもこの感じでは厳しいだろうと思ったんですが、とりあえずテトリスのアプリについては普通に遊べました。
しかしデレステは、なかなか厳しかったですね。
メニュー画面などかなり動作がもっさりしていました。
動作設定は、3D軽量が最適として表示されます。
最適状態と言うだけあって、3D軽量ではそこそこ快適に動作しました。
しかし3D標準やリッチになってくると、もう音ゲーとして遊べないレベルにまで厳しい状態になっていましたね。
arrows Beでゲームを遊ぶのは、無理ではありませんがあまりおすすめはできません。
ゲームをするなら、少し価格が上がりますがP10 liteとかnova liteを選んだ方が良いでしょう。(おサイフケータイや防水機能はないですが)
>>参考記事:最強コスパのSIMフリースマホが登場?P10 liteを購入してみたのでレビューします
>>参考記事:ファーウェイのnovaを購入して、メインスマホとして使ってみたけどやはり良かった
各種機能については問題なし
arrows BeやM04の魅力と言えば、
- おサイフケータイに対応している
- 防水・防塵
- ワンセグが見られる
この3点ですよね。
言ってしまえばこれらに興味がないなら、あとarrows Beの購入に向いているのは耐久性を重視する人くらいでしょう。
とりあえずこの3つの機能については、問題なかったですね。
ワンセグも見られましたし、水がかかっても大丈夫。おサイフケータイも普通に使えます。
X1ではnanacoが使えなくて困りましたが、arrows Beではnanacoも大丈夫。さらにiDも使えます。
>>参考記事:【Y!mobile専売】おサイフ・防水対応スマホ、Android One X1を徹底レビュー!
これらの機能をフル活用したい人は、arrows Beにある程度満足できるでしょう。
ただ、ワンセグのアプリも若干もっさりはしてましたね。
ストレージ容量が足りていないけど、もはやそれほど問題なかった
ストレージ容量が16GBしかないarrows Beやarrows M04ですが、意外とこれは弱点じゃない気がしてきました。
そもそもスペックが低くて、使っていてもゲームとか容量の大きいアプリを入れようとはとても思わないです。
かなり後ろ向きな理由ですが…。
どうせなら「快適に動くからもっとアプリを入れたかったのに、ストレージ容量が少なくて残念!」という方向の感想を言いたかった!
総評:スペックは明らかに足りていない
arrows Be、やっぱり厳しい端末ですね…。
ちなみにAndroid 7.0以降では画面分割をして2つのアプリを同時に使えますが。
arrows Beでは2つのアプリを同時起動すると動作がガタガタになります。(すぐに利用を断念しました)
arrows Beについては1万円台で買うこともできるので、まだ「安いし…」と妥協できます。
しかし3万円台でM04の方を買うとなると、おそらくなかなかにしんどいですよ!
とにかくスペック不足が目立ち、ストレスが溜まります。
メイン端末として使っているGalaxy S8の充電中にarrows Beを触っていると、「本当に同じ年に発売されたスマホ?」と思っちゃいますね。
個人的には、全然おすすめはできないです。
端末のデザインや色は気に入ったんですが、スペックはほんと無理ですね。
おまけ:Y!mobile(ワイモバイル)のSIMで普通に使えました
ドコモ端末なので本来はドコモ回線の格安SIMで使うのが筋ですが、あえてY!mobileのSIMで今回試しています。
arrows Be、Y!mobileのSIMで普通に通信も通話もできましたよ。
通信速度が快適なY!mobileのSIMを最大限に生かすならもっとスペックが高い端末をおすすめしたいですが、組み合わせ的には問題なしです。
まとめ:arrows Be、やはりスペックが厳しかった
arrows Be、残念な性能でした。
スペック表を見てわかりきっていたこととはいえ、実際に触ってみてもダメだったのは悲しいです。
おそらく「docomo with」で安くなると思ってドコモでこの端末を購入しても、「ショボいのつかまされた!」みたいな感じになるのでは?
一応arrows Beがおすすめと言えそうな人は、
- スマホはほぼ使わない、電話できればいい
- 動作が重くてもいいので、とにかくおサイフや防水、ワンセグに対応したスマホを安く手に入れたい
- 本家ドコモでdocomo withを契約しておき、スマホは自分の好きなものを使いたい(arrows Beは売っちゃう)
こんな人でしょうか。
とりあえずarrows Beは、初心者向けではないですね。できることが限られるので、初心者こそ徐々にストレスが溜まっていきます。
色々と妥協できる「強い心」がある、スマホやケータイの玄人向けの端末だと思いました。
arrows M04についても、スペックがほぼ同じである関係上同じような挙動だと考えられます。
arrows M04も、やっぱりおすすめし難いですね…。
ちなみに「じゃあarrows BeやM04よりオススメの機種って何よ?」という話ですが、
- おサイフ対応端末なら、少しCPU性能が高いSH-M04
>>参考記事:手頃な価格で高機能!大人気機種・SH-M04をレビューしてみた
- おサイフや防水が不要なら、CPU・メモリ・ストレージ容量の性能が高いP10 lite
>>参考記事:最強コスパのSIMフリースマホが登場?P10 liteを購入してみたのでレビューします
- Beと同じキャリア端末なら、性能が高くとにかく快適に使えるGalaxy S8シリーズ
>>参考記事:Galaxy S8+をレビュー!カメラ性能をiPhone 7やX1、P10と比較してみた
こんなところでしょうか。レビュー記事と合わせて参考にしてみてください。
やっぱりスマホを選ぶにあたってスペックは大事だな、と感じさせられた端末がarrows Beでした。
メモリ2GBとかSnapdragon 410はもう厳しいですわ。
コメントはまだありません。