
今や子供にスマホを持たせるのも、そんなに珍しいことではなくなりました。
子供達の間で流行っているゲームがスマホゲームだったりしますし、家族の連絡に必要な場合もありますよね。
しかし子供にスマホを持たせると、毎月のスマホ代がふくれあがってしまって大変。
子供はスマホで何をするかわからないので、うっかり有料コンテンツなどを購入してしまい請求額がさらに上がる心配も…。
子供にとっても親にとっても安全にスマホを使わせるためには、有害サイトのブロックや利用時間の制限ができるサービスを提供している格安SIMとの契約がオススメです。
様々なMVNO(カンタンに言うと、格安スマホの会社のことです)が、子供に安心してスマホを持たせるためのオプションサービスを展開しています。
今回は、「子供に持たせる格安スマホ」ということで子供に利用させるためのサービスが用意されている会社をまとめました。
そして後半では、子供に持たせるのにオススメのスマホ(機種)も合わせて紹介しちゃいます。
子供に格安スマホを持たせて大丈夫?そもそも格安スマホって何?
「格安スマホ」「格安SIM」といってもなんだかよくわからず、抵抗がある方も多いでしょう。
子供に持たせるにしても、本当に大丈夫なの?電波繋がるの?と思うかも。
楽天モバイルやUQモバイルなど、様々な格安スマホ系の会社がありますが…。
これらはなんなのかというと、要するにdocomoやauから回線を借りて展開しているサービスです。
つまりdocomoやauで電話やネットができる場所でなら、普通に格安スマホも使えるのでご安心ください。
料金が安いのは、ネット契約中心だったり回線があくまで借り物だったりする関係でコストが低いからです。
ただし格安スマホ(格安SIM)の場合docomoなどから借りている回線はあくまで全体の一部なので、時間帯などによっては回線が混雑し、速度が遅くなることがあります。
子供に持たせる場合、使い方によっては「ネットが見づらい!」と思う可能性はあります。
速度が安定している格安スマホ会社と契約したい場合は、ワイモバイルやUQモバイルがオススメです。
>>参考記事:【2017年7月】Y!mobile(ワイモバイル)を再び契約して、速度をUQ mobileと比較してみた【レビュー】
>>参考記事:【2017年7月】UQ mobile(UQモバイル)でSIMカードを借りて、スピードテストしてみた!
子供にdocomoなどのキャリアでスマホを契約して持たせると、月々のスマホ代は数千円高くなってしまいますよね。
しかし格安スマホを持たせるなら、安いプランを選べば1000円ちょっとしかプラスになりません。
これから子供に持たせるのにオススメの「見守り機能が充実している」候補をいくつか紹介していくので、検討してみてください。
子供に持たせるのにオススメの格安SIM
というわけでここからが本題。
子供に持たせるにあたって、
- 見守り系のサービスが用意されている
- 子供に持たせやすい、安めだったり壊れにくかったりするスマホが販売されている
この2点に注目しながら候補を選んでみました。スマホについては後半で個別に説明します。
まずは提供されている見守り系のサービスとその格安SIMの概要をまとめていくので、契約の参考にしてみてください。
LINEモバイルは無料でフィルタリングアプリのi-フィルターを使える
まずはLINEモバイルです。2017年7月現在では、最もオススメの契約候補ですね。
>>参考記事:LINEモバイル、開始からしばらく経ったけどまだ使える?
その理由はかんたん、「LINEモバイルなら無料で子供向けのフィルタリングサービスが使えてしまうから」です。
ここまで大盤振る舞いをしている格安スマホ会社は、LINEモバイルだけですね。
他の候補は、見守り系サービスが基本的に有料です。
i-フィルターの特徴は、
- 有害サイトのブロック(個別に除外することも可能)
- 子供が長時間スマホを使用するのを防げる、利用時間制限
- 課金コンテンツがあるアプリが起動したら通知が送られる
- PCから子供の利用状況を細かく確認できる(検索したワードなどまでチェックできてしまいます)
こんな感じ。ちなみに他社でもi-フィルターは利用できるので、本来有料です。
最初から無料なのではなくあくまで有料サービスを無料で使えるということで、かなり機能は充実していますね。
マイページの「プラン・オプション」から申し込めば専用のコードが発行されるので、コードをi-フィルターのアプリ内で入力すれば利用開始となります。
LINEモバイルとi-フィルターを組み合わせれば、子供に安心してスマホを使わせられますね。
なおLINEモバイルでは、通信量を家族でやりとりできる「データプレゼント」の機能があったり、子供に「利用者登録」をさせることで通信量の追加チャージを制限できたりもします。
LINEモバイルは家族での乗り換えにも最適ですよ。
一応LINEモバイルには他にも「コミュニケーションフリープランやMUSIC+プランの契約でTwitter等のSNSが使い放題」というメリットがあります。
SNSは子供に使用させるかどうか色々な方針があると思いますが、参考までに。
楽天モバイルでは、i-フィルターが月額300円で提供されている
LINEモバイルと同じi-フィルターを、楽天モバイルでも使えます。
楽天モバイルというと、家電量販店などでも展開されているので名前を知っている方も多いかもしれませんね。
>>参考記事:楽天モバイルのメリットを徹底的に解説してみる&速度低下の対処法!
楽天モバイルはドコモ回線の格安SIMで、20GBや30GBの大容量プランが提供されていたり、スマホを安く買えたりするのが特徴です。
楽天モバイルで使えるi-フィルターは、月額300円です。
LINEモバイルが無料なのに対して楽天モバイルだと月額300円。差は大きいと言わざるを得ないですね。
楽天モバイルにおいてi-フィルターを1年使えば3000円。2年で6000円です。
i-フィルターを利用する場合、できればLINEモバイルで無料で使いたいところでしょう。
ただしLINEモバイルと楽天モバイルでスマホの販売価格を比べてみると、楽天モバイルの方が安いケースがしばしば見受けられます。
格安SIMとスマホをセットで購入する場合は、i-フィルターの月額料金を考慮しても楽天モバイルの方が結果的には安上がりになる可能性がありますね。
mineoではスマモリとi-フィルターが提供されている
i-フィルター3連発です。mineoでも、i-フィルターは提供されています。
mineoはドコモ回線とau回線を選んで契約できる格安SIMで、中古や家族のお下がりのスマホとの組み合わせに最適です。
>>参考記事:mineoAプランでスピードテストをしてみた!通信速度結果はこちら
ただしmineoのi-フィルターはなんと月額350円。正直、高い!
流石にここまで差があるなら、LINEモバイルでいいと思う人は多いかも。
しかし実は、「ジュニアパック」を月額200円で契約することで別の見守り系アプリも使えるんですよ。
ジュニアパックで使えるのは「スマモリ」です。
スマモリは、
- 有害サイトやアプリのブロック
- 子供の現在地の確認
- スマホの利用時間制限
こんなことができます。必要十分ですね。
mineoを契約するならi-フィルターではなく、ジュニアパックでスマモリを利用するのが良いでしょう。
ちなみにジュニアパックではスマモリの他に、
- ウイルス対策のスマートフォンセキュリティ
- 子供のスマホ利用データを分析できるFilii Lite
- 英語学習アプリのえいご上手
- 天文シミュレーションアプリのスマートステラ
- 英和辞典、和英辞典、国語辞典
- ブルーライト軽減アプリ
- ライトなどの便利ツール
- 頭の体操ゲームアプリ
こんなアプリも利用できます。
正直使うかと言われたらセキュリティ系のアプリ以外微妙なところですが…。
ここまで色々付属して月額200円ならなかなか安いと思いました。
UQモバイルではフィルタリングサービスが無料、月額380円で見守り系アプリ2本を使える
テレビCMでもお馴染み、通信品質が安定していて月額料金もキャリアに比べると安いUQモバイル。
おそらくUQモバイルを選んでおけば、「速度が遅い」とか子供に不満を言われることはないです。
そんなUQモバイルでは、無料で使えるフィルタリングサービス「あんしんフィルター for UQ mobile」が提供されています。
有害サイトやアプリをブロックできるので、子供に安心してスマホを持たせられますね。
そしてもう一つ、月額380円で「家族みまもりパック」が提供されています。
- 子供のスマホ利用状況を分析し対処できるFilii
- 子供の位置情報を確認できる「みまもりサービス」
以上2つがセットになっています。
3つのサービスを組み合わせれば、万全な対策ができますね。
フィルタリングサービスは無料ということで、UQモバイルはLINEモバイルに次いでオススメしたいですね。
ワイモバイルでは無料でもフィルタリングサービスを使える
ワイモバイルはSoftBankが直々に展開している格安SIMなので、速度や端末販売のラインナップが充実しています。
ワイモバイルは、端末によって適用できるフィルタリングサービスが異なります。
iPhone SEなどを購入した場合はあんしんフィルター、Android Oneシリーズなどを購入した場合はウェブ安心サービスを契約することになります。
あんしんフィルターは無料でウェブサイトやアプリのブロックが可能ですが、位置情報の確認や利用時間の管理機能は有料(月額300円)です。
ウェブ安心サービスは有害サイトのブロックが可能です。
最低限のフィルタリング機能が無料なのは嬉しいですね。
結論:とりあえず迷ったら、LINEモバイルを選ぶのがオススメ
今回紹介した以外も含めて色々調べてみましたが、子供のみまもり系サービスの充実度は各社で全然違っていますね。
そして群を抜いていたのが、LINEモバイルです。LINEモバイルだけ他社の有料サービス「i-フィルター」が無料なので、極端にお得でした。
迷ったら、LINEモバイルでi-フィルターを無料で使うのが一番いいと思います。
i-フィルターは、UQモバイルやワイモバイルで無料で使えるフィルタリングサービスよりも機能が充実しています。
有害サイトのブロックができればとりあえずOKということならいいですが…。
利用時間制限や利用状況の詳しい確認なども行いたいなら、LINEモバイルなどでi-フィルターを使った方が良いでしょう。
子供に持たせるのにおすすめのSIMフリースマホ
まずタイトルにある「SIMフリースマホ」とはなにかと言いますと、要するに格安SIMと組み合わせることで「格安スマホ」として使えるスマホのことですね。
docomoの中古スマホはドコモ回線、auの中古スマホはau回線の格安SIMでしか使えませんが、SIMフリースマホはその辺が自由なのがメリット。
格安SIMって最低利用期間が短かったりする関係で気軽に乗り換えられるんですが、SIMフリースマホなら乗り換えてからもそのまま使えます。
で、子供に持たせるのにオススメのSIMフリースマホですが。
- 頑丈で壊れにくい(乱暴に扱ったり不注意で落としてしまったりすると思います)
- 価格は安め、高くても3万円台(むやみに高級なものを持たせるのは良くないですし、高いと壊されたときに辛いですよね)
- 最新ゲームアプリなどの話題には最低限乗れる(親からするとそんなにかもしれませんが、周りの話題に乗れないと子供はしんどいです)
子供に持たせるにあたって重要な条件は、この辺ですよね。
今回は頑丈さと安さ、そしてある程度のスペックという3つを考慮しつつ、オススメの端末を3つ選んでみました。
それぞれ販売されている会社も合わせて紹介するので、こちらも子供に持たせる格安スマホの参考にしてみてください。
頑丈さでは圧倒的、富士通のarrows M04(arrows M03もオススメ)
- とにかく頑丈で壊れにくい、さらに防水
- 日本製という信頼感
- ワンセグやおサイフケータイにも対応している
これらのメリットがあるスマホが、富士通のarrows M04です。
画面割れに強く、汚れたら泡ハンドソープで洗えるのがarrows M04の特徴ですね。
スマホを壊しそうな子供に与えるなら、2017年8月現在だとオススメはarrows M04かな、と思います。
ただしスペックはかなり低くて、子供的には不満が生じるかもしれません。
今回紹介した中では、一番性能的に微妙。遊びづらいゲームなどあると思います。
当サイトでも、今までスペック面ではあまり褒めていません。子供とは要相談ですね。
>>参考記事:おサイフや防水搭載の、arrows M04登場!これは買いなの?
arrows M04の登場に伴い、前機種のM03が現在各社で値引き販売されています。
安さを考慮するなら、arrows M03を選んでもいいと思います。
arrows M03とM04の違いはOSの新しさと、若干頑丈さがパワーアップした程度。
スペック的にはほとんど同じなので、おそらくM03を選んでも満足度は変わりません。
>>参考記事:SIMフリーのおサイフケータイ対応スマホ『arrows M03』をmineoで契約してみた!
arrows M04は、今回紹介した
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- mineo
以上3社で販売されています。M03についても同様なので、チェックしてみてください。
徹底的に安いスマホを持たせたいなら、nova lite
予算がないので安いスマホを持たせておきたい場合は、nova liteを選んでみても良いでしょう。
動作の快適さという点では、当サイトとしてはnova liteをそれほど高く評価していません。
>>参考記事:楽天モバイルで、nova liteを店頭購入!コスパは高いけど…おすすめできない!
しかしnova liteは2万円程度と、値段の安さが魅力的です。
例えばLINEモバイルだと、nova liteは19,900円ですね。
子供に持たせるスマホにお金はそんなにかけられないよ!という場合は、nova liteを検討してみてください。
スペックも、とりあえず話題になるゲームは一通り遊べる程度に高いです。
なお頑丈さではarrows M04などに劣るので、カバーなどを着けてしっかりガードしましょう。
nova liteを販売している会社は、
- LINEモバイル
- 楽天モバイル
- mineo
これらの格安スマホ会社ですね。
大画面かつ安くて頑丈な、VAIO Phone A
最後に紹介するのはVAIO Phone Aです。
こちらも以前レビューしています。
>>参考記事:人気のVAIO Phone Aを実際にしばらく使ってみたのでレビューします
VAIO Phone Aの特徴は、
- スペックはそこそこ高く、話題になるようなゲームもある程度快適に遊べる
- 日本のVAIOが手がけていて、頑丈さが魅力
- 端末価格が21800円(LINEモバイル)と安い
- 画面が大きいので動画再生などをより楽しめる
以上4点です。
VAIO Phone Aは今回設定した、「頑丈さ」と「安さ」と「そこそこのスペック」を全て満たしています。
私としては、今回紹介した中では一番子供に持たせるのを勧めたいですね。
まとめ:子供に持たせるスマホには、しっかりフィルタリング系アプリを入れよう
子供のスマホに見守り系アプリをインストールするのは、保護者の義務になっています。
子供に格安スマホを持たせる際は今回紹介した様々な候補の中から選び、しっかりフィルタリングを適用しましょう。
有害サイトや面倒な課金コンテンツなどに手を出されると、最終的に一番困るのは保護者ですしね。
今回オススメの格安SIM(と見守り系サービス)やスマホを紹介しました。
私の考えるベストな組み合わせは、LINEモバイルとVAIO Phone Aです。
安くて性能もそこそこ、頑丈なVAIO Phone Aとi-フィルターでの見守り機能が無料のLINEモバイルを組み合わせて、子供に安心して、そして安くスマホを持たせましょう。
LEAVE A REPLY