
こんにちは、翔太です。今回は久々に私が直々に格安SIMのレビューを行いますよ!
紹介するのは、あのb-mobileが手がけている「スマホ電話SIM」です。
スマホ電話SIMは、なんとソフトバンク回線の格安SIM!iPhoneで使えるんです。
以前もソフトバンク回線かつb-mobileの格安SIMである、開幕SIMを紹介しましたが…
>>参考記事:b-mobile S 開幕SIMのレビュー記事
開幕SIMはデータ通信専用で用途がかなり限られ、速度こそ速いもののはっきり言ってちょっと微妙な面が目立っていました。
でも今回は音声通話にしっかり対応しているので、間口が広げられた印象ですね。
今回はスマホ電話SIMを、iPhone 6 Plusで使ってみました。ちなみにSIMロック解除不可能なソフトバンクモデルです。
気になるスピードテストにも、バッチリ取り組んでいますよ。
というわけで早速、設定から解説していきます。
契約を検討している方は、参考にしてみてください。
iPhone 6Plusで、スマホ電話SIMを使い始める設定
それではまず、設定から解説していきますね。
届いたパッケージと同梱物紹介
まずかんたんに、スマホ電話SIMを申し込んで届いたパッケージ内容を紹介しますね。
これがスマホ電話SIMのパッケージです。ちなみに、クロネコヤマトで届きました。
パッケージを開封すると、紙が4枚入っています。
この中で重要なのは2枚。プロファイル設定の方法が書いてある紙と、SIMカードが貼り付けられている紙です。
説明書には、スマホ電話SIMを使うための手順がわかりやすく記載されています。
これは初心者にも嬉しいですね。
SIMカードの台紙にはMVNO専用と記載があります。
同梱物は以上。必要最低限かつ書類はわかりやすい内容で、良いですね。
やたら説明の書類がたくさん入っていてもそれはそれで面倒ですし、シンプルすぎても初心者は困ります。
スマホ電話SIMの同梱物は、初めて格安SIMに乗り換える人でも困らずに設定を始められる優れた内容です!これは良い!
スマホ電話SIMの利用開始には、Wi-Fi接続が必須
iPhoneで格安SIMを使う場合は、基本的に「プロファイル設定」という手続きが必要。
プロファイル設定は専用のURLにアクセスすることで行われるので、Wi-Fi環境がないと設定を始められないので要注意です。
自宅にWi-Fiがない場合は、コンビニやスーパーに行くなどしてから設定を始めましょう。
プロファイル設定をすると、即アンテナが立つ!
Wi-Fiに接続したら、Safariを開きます。ブラウザですね。
Safari以外のブラウザでプロファイル設定はできないので、Safariを開きましょう。
Safariを開いたら、画面上部のURL入力欄にプロファイル設定用のURLを入力してください。
URLはスマホ電話SIMが入っているパッケージにしっかり記載されています。
入力を終えて開くと、こんな画面が出てきます。
画面右上の、「インストール」をタップしましょう。すると「警告」が出てきます。
ここはスルーで、そのまま手続きを進めましょう。一瞬で、プロファイルがインストールされます。
はい、これで終わり!
後はすぐに、アンテナが立ちますよ…
画面左上にご注目。しっかり、「SoftBank 4G」の表示が!
私は普段このiPhone 6PlusをWi-Fiでのみ運用しているので、アンテナが立つと感慨深いです…
設定は非常に簡単。パッケージに記載されている説明を読みながら進めれば、すぐに終えられます。
初めて格安SIMを使うとしても、せいぜい5分もあれば手続きを終えられますね。
スマホ電話SIMのスピードテスト結果
というわけでここからが本題。スマホ電話SIM、結局のところ速度はどうなのよ?
格安SIMで重視すべき点は色々ありますが、やっぱり速度って重要だと私は以前身をもって実感しました。
>>参考記事:OCNモバイルONEをしばらく使ってみた感想
以前同じb-mobileのソフトバンク回線系格安SIMである開幕SIMを使ったときは、十分満足できる速度が出ていました。
>>参考記事:開幕SIMのスピードテスト結果
同じ会社なので今回もおそらく大丈夫だろうと思ってスピードテストをしてみましたが…やはり爆速ですね。
それでは、結果をチェックしてみましょう。
スマホ電話SIM・朝8時:文句なしの爆速
まずは朝です。朝は遅い格安SIMだと2~4Mbpsくらい、速いと10Mbps前後だったりそれ以上だったりですが…
はい、爆速ですね。
下り(ダウンロード)18.70Mbps。完全にキャリア並みです。8時半前後って、普通格安SIMならもっと遅いですよ。
pingの数値も驚異的。50くらいでも十分な結果と呼んでいるのに、24ですからね。
pingは数値が小さければ小さくなるほど、基本的に快適に使えるようになります。24なら十分以上です。
ただ一点気になるのは…上り(アップロード)の数値が1.82Mbpsとけっこう抑えめなことでしょうか。
上りの数値って画像やその他ファイルをアップロードする時にしか重要じゃないので、そんなに困る場面はありません。
しかし下り速度とpingが速かったり、他社の格安SIMだとむしろ上りばっかり速かったりするので遅さがちょっと目立ちますね。
昼の通信速度はまさに最強、キャリア並とはこのこと!
お昼の通信速度がめっちゃ速かった開幕SIMですが、スマホ電話SIMもやはり速すぎでした。
どうですか…衝撃的でしょ?下り51.68Mbps!
ちなみに最近のテスト結果では、ワイモバイルは26.83Mbps、UQモバイルは17.13Mbpsでした。
>>参考記事:ワイモバイルのスピードテスト結果
>>参考記事:UQモバイルのスピードテスト結果
つまり当サイトで「速度が速い」としてよく名前が挙がっている2社より、スマホ電話SIMの方が速いんですよ!
ちなみにドコモは、以前のレビューで70.14Mbpsというさらに驚異的な結果が出ていました。
>>参考記事:ドコモのスピードテスト結果
流石にキャリアそのものに完全に及んでいるとは言えないものの、サブブランド系格安SIMを超えてキャリアに近い速度が出ていることは間違いなし。
今後ユーザーが増えたらどうなるかわかりませんが、2017年9月時点では、スマホ電話SIMは最強クラスの速度ですね。
午後の通信速度はこんな感じ。やはり爆速!
続いて、午後のスピードテスト結果を紹介します。
基本的に混雑しやすい時間帯にスピードテストをしていますが、混雑時以外の時間帯も確認しておきたいですよね。
15時台はこんな結果でした。下り25.66Mbps、上りは4.56Mbpsです。
お昼ほどではありませんがこちらも高速です。高画質な動画も余裕で見られます。
混雑時以外に速度が遅い格安SIMはそんなに無い印象ですが、スマホ電話SIMもやはり混雑時以外も速いです。
夕方のスピードテスト結果は今までで一番遅いものの、他社と較べれば爆速レベル
夕方は他社だと2~5Mbps程度にまで速度が下がってくる傾向にありますが、スマホ電話SIMはこの通り。
今までの衝撃的な結果と較べるとちょっと地味ですが、夕方も高速ですね。
pingの数値が上がっていますがそれでも50以下、下りは10Mbps以上出ています。
この時間帯に速度が速いと、学生や昼間働く会社員の方などが帰宅するときに嬉しいですね。
夜8時のスピードテスト結果も問題なし!朝から晩まで、スマホ電話SIMは爆速
最後に夜。ここまで来たらもう夜も大丈夫でしょ!と思って実際に測ってみましたが、やっぱり大丈夫でした。
ついにpingが50を超えていますが、それでも50程度。まだまだ快適に通信できる数値です。
下り・上り共に文句なし。う~む…最強ですな。
スマホ電話SIMスピードテストまとめ:iPhoneユーザー限定なのがもったいない!
というわけで一日かけて計測してみましたが、スマホ電話SIMの速度は最強ですね。
- ソフトバンクのiPhoneユーザー限定
- 利用者は基本的にソフトバンクからの乗り換えをする人が中心
- まだサービスが開始したばかり
以上3つの条件が重なっていることもあり、この速度になっていると考えられます。
今後しばらくしたら速度が遅くなる可能性もゼロではありませんが、個人的には今後もそんなに速度は変化してこないように思えます。
そう思った理由は次項の、スマホ電話SIMのメリットとデメリットで解説しますね。
使ってみて感じた、スマホ電話SIMのメリットとデメリット
ここからは、スマホ電話SIMをしばらく使ってみて感じたメリットとデメリットを紹介していきますね。
スマホ電話SIMの速度は文句なしでしたが、サービス内容については良くも悪くも色々思うところがあります。
電話アプリはシンプルで使いやすい
まずスマホ電話SIMの特徴である、専用アプリを使っての通話について。
私の場合通話する機会がほとんど無いのでなんとも言えないところがありますが、電話アプリはなかなか良さそうに見えました。
b-mobile電話というアプリから発信することで、スマホ電話SIMは5分かけ放題を利用できます。
アプリの画面はこんな感じ。
iPhone標準の通話アプリに近いので、使いやすいのではないでしょうか。
この通り、電話帳も表示されます。
今までiPhone標準の電話アプリを置いていたスペースにこのアプリを置けば、スムーズに5分かけ放題を利用できますね。
ただしワイモバイルなら標準の通話アプリでそのまま10分かけ放題を使えるので、使い勝手の良さではやっぱりワイモバイルの方が有利ですね。
月額料金が従量課金制で、個人的にこれは使い勝手が悪いと感じた
スマホ電話SIMの月額料金は、例えば「毎月1GB」のような細かいプランを選べるわけではないんですよ。
最大5GBまで使えて、1GBずつ月額料金が上がっていくしくみなんです。従量課金制ですね。
通信量 | 月額料金 |
1GBまで | 2,450円 |
2GBまで | 2,800円 |
3GBまで | 3,150円 |
4GBまで | 3,500円 |
5GBまで | 3,850円 |
これは人によってはかなり使いやすいと考えられますが、私には合わないですね~。
「もう少し使ったら料金が上がってしまうのでは?!」という不安が常時つきまとってくるので。
またエキサイトモバイルのように料金の上がり方がゆるやかならいいんですが、スマホ電話SIMはけっこう料金がガクンと上がるんですよね。
従量課金制プランもあっていいんですが、別に毎月1GBなどの通常プランを用意していて欲しいと感じました。
そして料金設定そのものですが、5分かけ放題が付いてくるとはいえ月額料金はちょっと高いです。
もうちょっと安ければ勧めやすいんですが…。
契約から解約までネットで終わらせられるのが便利!
以前開幕SIMを契約したときも思いましたが、契約から解約まで全ての手続きをネットで終わらせられるのは便利ですね。
私は格安SIMのヘビーユーザーで常時複数の回線を契約したり解約したりしていますが…
電話でしか解約できない格安SIMって、再契約するのに尻込みします。
でもマイページからすぐ解約できる格安SIMは、また契約するときにも躊躇がないです。
スマホ電話SIMは今回のテストが終わったら解約予定ですが、サービス内容の変更などが今後あったらまた契約してテストしてみたいですね。
今iPhone 6以前を使うメリットってあるんだろうか…
これを言ってしまったらおしまいですが…
正直、今更ソフトバンクの古いiPhoneをわざわざメイン機として使い続ける意味ってあるんでしょうか…
というのもですね、今回テストしているiPhone 6Plus。
iOS11のテスト版を入れていますが、動作が激重です。
11でこれなら、2018年に出ると思われるiOS12なんてもう無理でしょう。
となるとiPhone 6シリーズやそれ以前の機種の寿命ってだいぶ短いわけです。
これならUQモバイルやワイモバイルで、iPhone SEを割引で買って使った方が良いようにも思えるんですよね~。
ただ予算の関係とかもあるので、どうしてもiPhone 6シリーズなど「SIMロック解除不可」なiPhoneを格安SIMで使い続けたい人にはスマホ電話SIMもアリでしょう。
テザリングができないのは、やはり残念だけど…
開幕SIMではテザリングができませんでしたが、スマホ電話SIMでもやっぱりダメでした。残念!
ただね、開幕SIMとスマホ電話SIMでは事情が違ってくるんですよ。
たしかにテザリングできないことは残念。しかしスマホ電話SIMの場合、メイン回線として使えるんですよね。
開幕SIMだとデータSIMでしか契約できないので、「テザリングでポケットWi-Fi代わりに使えないと持て余しそう」なんて思っていましたが…
スマホ電話SIMはメイン回線なので、毎日バリバリ使う関係上テザリングで他の端末のネット接続まで補えなくても十分使いこなせるんです。
テザリングできるのに越したことはないんですが、まあテザリングできなくてもいくらでも使い道があるのがスマホ電話SIMです。
デメリットなのは間違いありませんが、些細なことだと思います。
スマホ電話SIM、結局どんな人におすすめなの?
というわけで、ここからはスマホ電話SIMがどんな人向けなのかを改めてまとめます。
スマホ電話SIMはSIMロックがかかったiPhoneで使えるのがメリットですが…
6s以降はSIMロックを解除して普通に他の格安SIMでも使えるんですよね。
面倒かもしれませんが、料金の安さやサービス内容などを考慮すると、SIMロック解除可能なiPhoneを持っている人はSIMロックを解除して他の格安SIMに乗り換えるべきです。
つまりスマホ電話SIMに乗り換えるのに向いている人は基本的に、
- ソフトバンクから直で、格安SIMに乗り換えたい
- SIMロック解除不能なソフトバンクiPhone(6以前)を使っていて、格安SIMへ乗り換えてからも使い続けたい
この二つの条件、両方に当てはまっている人となるでしょう。
けっこう当てはまる人は少ないんじゃないかと勝手に思っていますが…iPhoneユーザーって日本にはとにかくたくさんいますよね。
そしてソフトバンクは最初からずっとiPhoneを販売している会社。ずっと機種変更でソフトバンクのiPhoneを使っている人も多いでしょう。
それを踏まえると、以外と当てはまっている人はたくさんいるのかも?
もし当てはまっていたら、スマホ電話SIMへの乗り換えを検討してみても良いですね。
まとめ:スマホ電話SIMは人を選ぶけど、速度は最高!
というわけで、今回はスマホ電話SIMを解説しました。
うん、スマホ電話SIMの速度は文句なし。最強と言えますね。
ただサービス面については、月額料金が微妙に高かったり利用に向いている層がかなり限られていたりイマイチな面も目立ちます…。
100点満点中、60点くらいでしょうか。
少なくともデータ通信しかできなかった開幕SIMに較べれば、圧倒的に今回のスマホ電話SIMがおすすめです。
しかし無理にスマホ電話SIMを契約するよりは、普通にワイモバイルとかUQモバイルでiPhone SEとSIMをセット購入した方が良い気もします。
契約を検討している人は、じっくり考えましょう。
料金だけでなく、サービス内容も確認しましょうね。スマホ電話SIMには従量課金制プランしかないですよ。
とりあえず「格安SIMは速度を最重視するマン」としては、スマホ電話SIMは良かったです。
おまけ:スマホ電話SIM、Androidでも使えた
最後におまけコーナー!
以前開幕SIMについて調べていたら、「Androidでも使えた!」なんて意見がネット上にあったんですよ。
ただ当サイトでは、確認前に解約してしまっていました!
で、今回スマホ電話SIMではどうなのか実践してみることにしました。
なお、ほんらいはあくまでソフトバンクiPhone専用のSIMカードです。
もしかしたらAndroidスマホでの利用によってなにか不具合が生じてしまう可能性もあります。
そのため基本的には、真似しないのが賢明ですよ。
APN設定項目は、プロファイルから確認できた
Androidスマホで格安SIMを使うには「APN設定」という設定が必要。
設定項目は手入力なんですが、本来iPhone用であるスマホ電話SIMで設定項目なんて公開されていません。
設定項目をどうやって探すのか。
答えは簡単でした。
b-mobileの公式サイトにあるプロファイル設定用のURLをGoogle Chromeでクリックしたら、設定用のファイルがダウンロードされたんですよ。
テキストエディタからファイルを覗いてみるとこの通り。APN設定用の項目があります!
- APN:sb.mvno
- ユーザー名:[email protected]
- パスワード:bmobile
- 認証タイプ:CHAP
以上を設定すれば良いことがわかりますね。
設定後、問題なく接続できた
今回はP10 liteで設定してみました。
こちら、設定を入力した画面です。後は保存し、適用するだけ。
はい、適用しました。どうなるかな…?
よし、バッチリ接続されました!4Gで繋がっています。
おまけのおまけ:テザリングもできた
最後に報告です。
スマホ電話SIM、Androidで使ってみたらテザリングも行けました。
ちょっと確認しづらいかもしれませんが、見てください。
左のP10 liteはスマホ電話SIMを入れていてテザリングをオンにしていて、右のiPhone 7でそのWi-Fiに接続しています。
iPhoneでは使えないテザリングがAndroidではできる。なんで…?
実はスマホ電話SIM、Androidで使った方が万能かも。
とはいえスマホ電話SIM、公式にはiPhone専用。このおまけ項目は、あくまで参考程度に受け止めてもらえれば幸いです。
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