
こんにちは。勇太です。
今回は、楽天モバイルについに登場した最新プラン「スーパーホーダイ」を解説していきますね。
楽天モバイル、正直最近妙に影が薄くなっていると思っていました。
LINEモバイルとかUQモバイルが大躍進していたのもあって。
そんな最中に最新プラン登場。裏では動いていたわけですか!
しかも楽天モバイルはスーパーホーダイの開始と共に、iPhoneの販売まで始めちゃいました。
楽天モバイル、やはり格安SIMを調査していくうえでは見逃せない存在です。
スーパーホーダイの内容を簡単にまとめると、
- 高速通信に加えて、1Mbpsの使い放題がセットになっている
- 長期契約を選ぶと、セット購入する端末代が割引になる
- 5分かけ放題も標準搭載
- 月額料金は明らかにワイモバイルやUQモバイルに対抗している
こんな感じです。
それではスーパーホーダイはアリかナシか、詳しくチェックしていきましょう!
楽天モバイル「スーパーホーダイ」のサービス内容をチェック!
というわけでまずは、スーパーホーダイのサービス内容をじっくり読み込んでいきましょう。
はっきり言って楽天モバイルのプランの中では一番面倒くさいです。
サービス内容自体は充実しているんですが、本当に快適に使えるのかは微妙なところ。
さらに使いこなせる人って、かなり限られてきそう。
それでは、チェックを始めましょう。
スーパーホーダイの月額料金は、2年目から変動する
まず月額料金ですが、1年目と2年目以降で料金が違っています。
これ、明らかにワイモバイルやUQモバイルと同じパターンですね。
通信量 |
月額料金(税抜) |
|
プランS |
2GB |
1年目:1,980円 (ダイヤモンド会員:1,480円) 2年目~:2,980円 |
プランM |
6GB |
1年目:2,980円 (ダイヤモンド会員:2,480円) 2年目~:3,980円 |
プランL |
14GB |
1年目:4,980円 (ダイヤモンド会員:4,480円) 2年目~:5,980円 |
個人的にはこういう後から高くなるプランって好きじゃないんですが…
しっかり公式サイトに書いてあるのでここは「そういうもの」として受け入れざるを得ませんね。
スーパーホーダイを契約する際は、月額料金の変動について理解しておきましょう。
楽天のダイヤモンド会員なら、1年目の月額料金が安くなる
楽天のダイヤモンド会員なら、1年目は月額1,480円から。
音声通話と5分かけ放題に対応しているのにこの価格は、激安といわざるを得ません。
ただし、ダイヤモンド会員になっている人ってあまり多くないでしょう。
私もシルバー会員止まりです。
当てはまっていない人にとってはあまり意味の無い話になってしまいますが…
もしダイヤモンド会員なら、これを機会に楽天モバイルへ乗り換えてみても良いでしょう。
最低利用期間を延ばすと、端末を安く買える
スーパーホーダイの最低利用期間は基本的に1年間となっています。通常の楽天モバイルの通話SIMと同じですね。
しかし実は、1年から最大3年までに設定することもできます。
最低利用期間を2年以上に設定した場合、特典として端末割引か楽天スーパーポイントがもらえます。
2年契約を選べば端末価格が10,000円割引、3年契約なら20,000円割引。
端末をセット購入しないなら、その分の楽天スーパーポイントを開通月の翌月末にもらえるしくみです。
楽天モバイルではMVNOの中でもトップクラスにたくさんの端末が販売されていますし、端末が元々安いのでさらに割引が適用されるのは嬉しいですね。
スーパーホーダイには、5分かけ放題オプションが標準搭載
スーパーホーダイには、5分かけ放題が標準搭載。
専用アプリ「楽天でんわ」からの発信で、5分以内の通話は実質無料となります。
格安SIMに乗り換えてからも通話をする機会が多いなら、楽天モバイルのスーパーホーダイも見逃せない選択肢ですね。
高速通信を使い切っても、最大1Mbpsで通信できる
ここまでに説明したサービス内容もなかなか変わっていましたが、全体的に格安SIM初心者向けの内容でしたよね。
ここからは、格安SIMのプロにとって見逃せない重要ポイントでです。
何と、スーパーホーダイでは高速通信のデータ容量を使い切ってからも最大1Mbpsで通信できるんですよ。
普通、格安SIMで速度制限にかかると200kbpsや128kbpsに速度が制限されます。
でも楽天モバイルのスーパーホーダイなら、速度制限後も最大1Mbps。速すぎでしょ!
速すぎでしょ!といわれてもピンとこないかもしれないので、もう少し詳しく説明しますね。
速度1Mbpsでできることは、こんな感じ。
- 低画質~中画質程度の動画再生
- 音楽のストリーミング再生(中音質程度)
- ネットサーフィン(画像が多くなければすぐ読み込める)
- SNS(画像があまり多くなければ、高速で読み込める)
スマホで行うことなら、大体こなせちゃうんですよ。安定して1Mbps出ていれば。
ただしこの速度については、個人的に引っかかる部分もあります。
仕様も微妙な部分があります。デメリットの項目で詳しく説明していきますね。
スーパーホーダイのデメリット・注意点をチェックしてみた
サービス内容の確認が終わったので、続いて気になった「デメリットでは?」と感じられるポイントをどんどん解説していきますね。
注意点がとにかく多いんですよ…。手放しでは勧めづらいのが事実ですね。
最大1Mbpsで通信できる時間帯は限られる、そして本当に1Mbpsで通信できるのかは微妙なところ?
まず私が一番気になっているポイントなんですが。
高速通信のデータ容量を使い切ってからの1Mbpsという速度について。
まずこれ、条件があるんですよ。
- 12~13時
- 18~19時
これらの時間は、最大300kbpsが上限になります。
マジで…?
この時点で、なんだか微妙なサービスと化してしまったように思えます。
だって、この最大300kbpsに制限される時間帯って、スマホを使う人が一番多い時間帯ですよ。
使う人が多い=それだけ高速通信を必要とされている時間。
一番速度が必要な場面でめっちゃ低速化するのって、台無しですよ!
ただね、楽天モバイルの考えはわかります。
この時間帯については、もう高速化とか難しいんですよ。
とくに楽天モバイルは利用者が多いので、スーパーホーダイ利用者に限定するにしても1Mbpsを安定して提供するのなんて無理です。
でもここはせめて、500kbps位は出して欲しかったと感じました。
300kbpsじゃできることは限られますからね。
しかも「最大」なので、100kbpsとか200kbpsしか出ない可能性もあります。
そしてもう一つ気になるんですが、これらの時間帯以外の「最大1Mbps」で通信できる時間帯。
本当に1Mbpsを出せるのか、疑問があるんですよ。
あくまで「最大」1Mbpsなので、実際は200kbpsとかしか出ない可能性だってあります。
1Mbps出る時間帯もあるとは思いますけど、24時間のうちどのくらい出せるのかが気になる。
楽天モバイルは、今まで何回かレビューしてきました。
>>参考記事:楽天モバイルレビュー①
>>参考記事:楽天モバイルレビュー②
毎回、速度に対して不満をぶちまけてしまっているわけです。
2017年9月現在どうなのかはわからないですが、改善されていないとなると最大1Mbpsでの通信は厳しそう…。
速度制限後の通信速度最大1Mbpsというサービス内容については、期待しすぎない方が良いと個人的には思います。
本来の200kbpsより速く通信できたらOKくらいに思っておけば、1Mbps出なくてもあまり落胆せずに済みます。
とにかく楽天モバイルはユーザーが多いので、ここはやむを得ない部分もあります。
あくまでキャリアではなく格安SIMということで、妥協も必要ですよ。
最低利用期間が長くなれば、違約金も高くなる
さて、スーパーホーダイは最低利用期間を延ばすことで端末割引や楽天スーパーポイントの付与があるわけですが…
デメリットというか注意点なんですが、長期契約の割引分は違約金に上乗せされます。
こちら、楽天モバイル公式サイトより抜粋です。
最大29,800円の違約金が発生するわけです。
まあ、たしかに長期契約を理由に割り引いてもらった分を返却すると思えば問題はありません。
しかし楽天モバイルに限らずですが、格安SIMってキャリアとは違うので「やっぱ合わないわ!」とすぐ解約することも少なくはないものです。
この高額な違約金を知らないで短期解約すると大変なので、しっかり覚えておきましょう。
無制限のかけ放題は契約できない(確認済み)
最後のデメリット。かけ放題なんですが、時間無制限のかけ放題は契約できません。
楽天モバイルでは本来、5分かけ放題に加えて月額2,380円の時間無制限のかけ放題もあります。
でも、スーパーホーダイでは契約できないんです。
公式サイトのチャットで、確認しています。
せっかく分数に制限がないかけ放題も提供しているので、ここは別料金がかかっても良いので適用可能にして欲しかったですね。
とはいえ代替手段はあります。
スーパーホーダイ契約時に5分以上の通話をするなら、LINEやSkypeで話すのがおすすめです。
スーパーホーダイ、どんな人におすすめのプラン?
ここまでスーパーホーダイを解説してきました。
結局スーパーホーダイって、どんな人におすすめなのか。それについて解説していきますね。
速度制限時の最大速度「1Mbps」に魅力を感じるスマホヘビーユーザー
例外になる時間があるとはいえ、実質1Mbpsでの使い放題SIMであるスーパーホーダイ。
この1Mbpsという速度が必要なら、スーパーホーダイはおすすめです。
ただ、本当に常時1Mbps出るとは思わない方が良いでしょう。
ユーザーが多いので、速度はもっと遅くなってしまう可能性が高いです。
長期契約して、端末割引を適用したい人
スマホ代が最大2万円引きになるので、やはり端末割引に興味を持っている人にもスーパーホーダイがおすすめとなります。
しかしこれも微妙なところで、楽天モバイルを不満無く2~3年間使えるかは、実際に使ってみなければわかりません。
また契約当初は快適に使えていても、ユーザー数の変動などで後々微妙になる可能性もあります。
私としては、スーパーホーダイを契約するとしても1年契約か、せいぜい2年が限界だと思います。
3年契約は博打ですね。
またセット購入する端末についても、おそらく3年間も快適には使えないでしょう。
スペックやOSは日々進化するものですし、バッテリーの劣化も心配。そういった意味でも、2年契約が限度だと感じます。
スーパーホーダイとワイモバイル、どっちを選ぶべき?考えてみた
スーパーホーダイは、明らかにワイモバイルやUQモバイルを意識しています。
通信量の設定も、月額料金もまったく同じだからです。
というわけで今回は、スーパーホーダイとワイモバイルでどちらを選ぶべきか考えてみます。
あくまで私の意見なので、参考程度に。
通信速度は、100%ワイモバイルの圧勝
まずワイモバイルって、速度がとにかく安定しているんです。
>>参考記事:ワイモバイルのスピードテスト結果
当サイトでも幾度となくレビューしていますが、速度に対して文句を言ったことはありません。
速度面では、ワイモバイルの圧勝でしょう。
理由もあります。ワイモバイルは、ソフトバンクが自分で手がけていて自分の回線を持っているからです。
楽天モバイルの回線は、ドコモの借り物。回線帯域の広さが全然違います。
速度重視の人は、ワイモバイルを選びましょう。
ワイモバイルならキャリアメールも使える、10分かけ放題標準搭載
楽天モバイルのスーパーホーダイは5分かけ放題が標準搭載です。
しかしワイモバイルならかけ放題は10分で、オプションを適用すれば分数は無制限になります。
そしてワイモバイル、キャリアメールも使えるんですよ…。
キャリアメールとは「ドコモメール」みたいなやつで、ガラケーユーザーの知人との連絡や、特定の会員サイトへの登録で必要な機会がたまにあります。
一応楽天モバイルも、契約するとメールアドレスがもらえるんですが…
あくまで普通のメールアドレスで、キャリアメール規格ではありません。残念。
通話・メールでも、楽天モバイルのスーパーホーダイよりワイモバイルの方が有利ですね。
ドコモ端末をそのまま使えるのは楽天モバイルの強み
楽天モバイルは、ドコモのスマートフォンをそのまま使えます。SIMロックがかかっていてもOK。
しかしワイモバイルは、ソフトバンクのスマホでもSIMロック解除を行わない限り使えません。
使える端末の多さでは、楽天モバイルの方が有利ですね。
販売している端末の数も、楽天モバイルの方が多いです。
エリアの広さはドコモ回線の楽天モバイルが有利
ワイモバイルはソフトバンクのエリアで使えますが、楽天モバイルはドコモのエリア内で使えます。
私の体感では、ワイモバイル(ソフトバンク)より楽天モバイル(ドコモ)の方がエリアが広い。
ワイモバイルをメイン回線で使っていたとき、たまにエリア外になることがありました。
通信エリアの広さは、楽天モバイルが有利です。
結論:エリア重視の人やドコモ端末の使い回しを希望する人はスーパーホーダイ
というわけで色々比較してみましたが、私が思うに基本的にはワイモバイルを選んでおくのが無難ですね。
でもワイモバイルがエリア外になる場所があったり、ドコモ端末を格安SIMでも使い回したかったりするなら楽天モバイルのスーパーホーダイも良いでしょう。
そして次項で紹介する、様々なスマートフォンが欲しい人も楽天モバイルのスーパーホーダイを検討してみてください。
スーパーホーダイでのセット購入におすすめのSIMフリースマホ!
最後に、スーパーホーダイは端末価格が最大2万円引きになるので、セット購入におすすめの楽天モバイル端末を紹介しますね。
iPhoneシリーズ
まずiPhoneシリーズ。
楽天モバイルで、整備品のiPhoneが販売開始されました。
選べるのはiPhone 6s、6sPlus、SE。いずれもスペックは同じくらいですね。
iPhoneの新型がもうすぐ出るので、実質2世代前。しかしまだ6s世代なら、快適に動きます。
4機種の中で私が一つおすすめを選ぶなら、2年契約で29,800円になるiPhone SEでしょうか。
6sと6sPlusはちょっと価格が高いですが、SEなら3万円程度なので購入しやすいです。
またSEは小さいので、持ち運びやすいのもメリットだと感じています。詳しいレビューは、こちらをご覧ください。
>>参考記事:iPhone SEのレビュー記事
P10 lite
続いて、P10 lite。これも以前レビューしていますね。スーパーホーダイなら、3年契約だと9,980円で買えます。
>>参考記事:P10 liteのレビュー記事
今もサブスマホとしてバリバリ使っていますが、満足度は高いです。ゲームも動画もバッチリ。
CPU・メモリ・ストレージ容量と、少なくとも2年間は現役として使えるスペックですし、おすすめですよ。
P10 Plus
こちらは購入して使ってみたことがないんですが、今回あえておすすめします。
P10 Plus、元々が8万円弱の端末なんですよね。それがスーパーホーダイなら、52,800円とかで買えちゃう。
P10 Plusとほぼスペックが同じP10のスペックは高く、とにかくサクサク動いてカメラ性能も高い良機種でした。
>>参考記事:P10のレビュー記事
P10 Plusも、同様に期待できます。
まとめ:悪いと断言はしないけど、かなり人を選ぶ。
というわけで今回は、楽天モバイルのスーパーホーダイを解説しました。
ここのサービス内容はどちらかというと良いんですが、細かい注意点の多さと「本当に言ったとおりに動くのか」という不安があることが難点ですね。
人を選ぶプランなので、契約前にじっくり考えてみてください。
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