
今回は、2台持ちに関する話です。2台持ちって何か、知ってますか?
2台持ちというのは、スマホとガラケーを同時に持ち歩くことで通話料金と通信費を節約できる使い方のことです。
ガラケーなんてとうの昔に使わなくなっている人も多いでしょう。でも2台持ちで、活用できるんですよ。
今回は、
- 実際に2台持ちをするとどれだけ安くなるかについての解説
- Y!mobileで販売されているガラケー「simply」のレビュー
- 2台持ちをテストしてみた感想
以上3つの内容でお届けします。
データSIM契約のスマホ+かけ放題のガラケーの組み合わせが2台持ち
というわけで、早速ですが。
2台持ちとは何か、もう少し詳しく説明していきますね。
ただスマホとガラケーを持ち歩くだけじゃ、何の意味もありません。選ぶプランの組み合わせが重要なんです。
一般的に2台持ちは、
- ガラケーでかけ放題を契約
- 格安SIMで、データSIMを契約
この組み合わせのことを言います。
ガラケー向けかけ放題は、料金設定が安い
まずガラケーのかけ放題をわざわざ引っ張り出してくる意味について。
そもそもキャリアのかけ放題料金、高いですよね。
キャリアでスマホを契約する場合は基本的に5分かけ放題か無制限のかけ放題を契約することになりますが…
分数 | 月額料金(税抜) |
5分 | 1,700円 |
無制限 | 2,700円 |
この通り、これだけで格安SIMの音声SIM3GB以上に高くなるわけですよ。
さらにパケット代も足すと、どうしようもなくなります。
しかも格安SIMも、無制限のかけ放題オプションは金額が高いんです!
楽天モバイルを例に挙げると…
分数 | 月額料金(税抜) |
5分 | 850円 |
無制限 | 2,380円 |
ほら、無制限だとキャリアと320円しか変わらない。
さらにここに、通信料金や電話機能に関する料金もかかります。
一方ガラケーは。
なお今回はY!mobileのガラケー向けプランを例に説明しています。
内訳 | 月額料金(税抜) |
基本料金 | 934円 |
スーパーだれとでも定額(無制限のかけ放題) | 1,000円 |
合計 | 1,934円 |
この通り、諸々の料金込みで1,934円で、時間無制限のかけ放題が適用された回線を持てます。
これ以上余計なお金がかからないのに、これだけ安いのは奇跡的ですね。
格安SIMは、データSIMで契約すれば数百円から持てる
続いて、通信量について。
先に言っておくとこちらは、ガラケーが一番高くなります。
2~3GB程度通信するのに必要な金額を、ドコモのスマホプラン、楽天モバイルのデータSIM、Y!mobileのガラケープランで比較してみました。
プラン | 月額料金(税抜) |
ドコモ・データSパック(2GB) | 3,500円+300円(SPモード利用料) |
楽天モバイル・3.1GBプラン(データSIM) |
900円 |
Y!mobile・パケット定額(0~2.5GB) | 0~4,000円+300円(ベーシックパック) |
ガラケーでネットを見ても見づらいだけなのに、Y!mobileのパケット料金がドコモのスマホ向けプランより高いとは。
ドコモのスマホ向けプランやY!mobileのガラケー向けプランの通信料金に較べて、楽天モバイルのデータSIMは圧倒的に安上がりなことがわかりますね。
キャリアのスマホかけ放題契約と2台持ち、格安SIMのかけ放題で料金を比較してみた
ここまでで、「ガラケー向けのかけ放題は安い」ことと「格安SIMの通信料金は安い」ことがわかりました。
最後に、より差がわかりやすいように通信量を全て5GBとして(ドコモに3GBプランがないからです)、
- ドコモのスマホかけ放題契約
- ガラケーかけ放題+楽天モバイルのデータSIM2台持ち
- 楽天モバイルのかけ放題契約
以上3点の月額料金を比較してみましょう。表をご覧ください。
契約先 | 月額料金(税抜) |
ドコモ(カケホーダイ+データMパック) | 8,000円 |
・Y!mobile(ケータイプランSS+スーパーだれとでも定額) ・楽天モバイル5GBプラン(データSIM) |
3,384円 (Y!mobile1,934円+楽天モバイル1,450円) |
楽天モバイル5GBプラン(通話SIM)+かけ放題 | 4,530円 |
はい、月額料金は2台持ちが一番安くなりました。
ドコモのかけ放題どころか楽天モバイル単体より、2台持ちの方が1,000円以上安いです。
「安さを重視するなら2台持ちが良い」とは聞いていましたが、たしかに安くなりますね。
2台持ちにはデメリットもある
2台持ちはたしかにお得ですが、デメリットもあります。
いくつか例を挙げておきましょう。
2台持ち歩くのは手間
まず話を聞いただけで思った人もいると思いますが、手間です。
本来はスマホ1台でできることをわざわざ分散させているのが2台持ちなので、これは仕方ないですね。
バッテリーも2台充電しないといけませんし、請求も別々。
この手間がかかるというデメリットの代わりに、1,000円程度の安さを得られます。悩みどころですね。
契約に使えるガラケーがない場合、購入する必要がある
かけ放題を契約したい先で使えるガラケーが手元になければ、購入しないといけません。
ただしスマホに較べれば、ガラケーは安価です。
せいぜい1~3万円くらいで買えますし、月額割引でその分月々の支払いが安くなったりすることもあります。
Y!mobileのガラケー、Simplyを購入してみた
今回は2台持ちを実際に試してみようということで、端末を用意しました。
機種は、Y!mobile(ワイモバイル)で発売されたばかりのSimplyです。
今時珍しい折りたたみじゃない小型ガラケーを、22,100円(税抜)で買えました。
ちなみにこの端末を購入すると毎月900円(税抜)の割引を適用できます。
スーパーだれとでも定額を適用しても、最初に端末を一括購入していれば月額料金は1033円(税抜)になるんですよ。
普通に分割で買った場合でも、スーパーだれとでも定額をセットにして月額2,088円(税抜)。
こちらも十分安価です。
というわけで、安いガラケーのSimplyをレビューしていきますね。
付属品はほぼなし
Simplyの付属品は、本体と説明書のみです。
充電器やケーブルも特に付いていなかったので、必要な場合は買いましょう。
充電端子はmicroUSBなので、ケーブルも充電器も100円ショップで買えば良いと思います。
本体に高級さはなく、できることは電話のみ
Simply、2万円台の端末ということもあってあまり高級さはありません。
手触りは、完全にプラスチックですね。ただカラーリングは大人っぽくて好きです。
またできることが、とにかく少ないです。
- 通話
- メール(Y!mobileのメールのみ)
- ブラウザ閲覧
- カメラ
これだけですね。
そして基本的にブラウザ閲覧とカメラは、無いものと考えた方が良いかと。
ブラウザは見づらいですし、写真も本当に撮れるだけ、といった印象です。
キーの打ち心地は悪くない
私、ガラケーのキーボードが平らな奴は苦手なんですよ。
キーボードが平らだと、見ないで打つときによくわからないので。
Simplyのキーボードは昔ながらの出っ張ったものなので、見なくてもある程度操作できちゃいます。
押し心地も問題なしで、気に入りました。
バッテリーは交換式
Simplyのバッテリーは、交換式になっています。
バッテリーは、Y!mobileのオンラインストアなどで買うことも可能です。
ただバッテリーの価格が4,139円と高いので、モバイルバッテリーを買って充電した方が安上がりですね。
2台持ちには最適なコンパクト端末だと感じた
というわけで、簡単にですがSimplyを紹介しました。
私としては、「電話にしか使わない」ならこれ以上無い端末だと思いましたね。
なにしろ電話以外する気になりません。(これ、褒め言葉です)
できることが少ないので、無駄なバッテリー消費は避けられます。
電話以外はスマホ、電話だけガラケーのSimplyといった使い分けには、バッチリです。
またSimplyはサイズが小さいので、カバンなどに入れておいても邪魔にならないのが嬉しいですね。
2台持ちをしばらく試してみた感想
というわけでここからは、Simply+かけ放題と通話用iPhoneをしばらく2台持ちしてみた感想を述べていきますね。
ガラケーは一緒にポケットに入れると邪魔なので、カバンに入れることになる
ガラケーとスマホの2台持ち、やっぱりけっこう手間ですね。
最初は服のポケットに両方入れていたんですが、圧迫感があります。
私の場合それほど自分から電話をかけることはないので、ガラケーはすぐカバンの中が定位置になりました。
ガラケーはバッテリーが長持ちすぎて、いつの間にか残量が無くなっている
ガラケー時代はバッテリー持ちが良かったですよね。
現代のガラケーであるSimplyも、1週間は余裕で持ちます。
しかしここが意外な弱点でした。バッテリー、長持ち過ぎる。
つまり、いつの間にかガラケーのバッテリーが切れているんですよ。
バッテリーが切れたら電話はかけられませんし、受けられませんよね。
スマホは毎日充電するので問題ありませんが、ガラケーは不定期なので充電を忘れてしまいます。
しっかり気をつけていれば良いんですが、多分多くの方は忘れます。
2台持ちをするなら、7日ごとに充電するとかカレンダーにメモしておいた方が良いでしょう。
LINEの普及で、意外とかけ放題を活かすタイミングがない
私の周りでガラケーを使い続けている人は、ほとんどいなくなりました。
そのため電話をかけるタイミングって、不在票が届いていたときとかどこかの業者に連絡するときくらいなんですよ。
結果として、私はあまりかけ放題を活かせるタイミングに恵まれませんでしたね。
私と違って電話を毎日使う人は、きっと2台持ちが便利。
しかし私のようにそこまで頻繁に電話しないなら、格安SIMを入れたスマホ1台に半額通話アプリとLINE通話を組み合わせる感じで十分です。
2台持ちより1台でDSDSを利用した方が、おそらく快適
ガラケーのプランと格安SIMのデータSIMを組み合わせる2台持ちですが、端末を2台同時に持ち歩くのには難がありました。
そこで提案なんですが、「デュアルSIMデュアルスタンバイ」、DSDSに対応したスマホを使ってみてはどうでしょうか。
DSDS対応スマホなら、ガラケー用のSIMとスマホ用のSIMを同時に使えます。
- スロット1にスマホ用のデータSIMを入れて、データ通信に割り当てる
- スロット2にガラケー用の通話SIMを入れて、音声通話に割り当てる
これで、スマホ1台で2台持ちを再現できるんですよ。
DSDS対応スマホの例は、
- nova
>>参考記事:novaをしばらく使ってみた
- ZenFone 3
>>参考記事:ZenFone 3のレビュー記事
- VAIO Phone A
>>参考記事:VAIO Phone Aをしばらく使ってみたレビュー
- Mate 9
>>参考記事:Mate 9のレビュー記事
当サイトで紹介した端末だと、こんな感じですね。
2台持ちをするなら、無理にガラケーを持ち歩かずDSDS対応スマホを使うのがオススメです。
まとめ:2台持ちはたしかに安いけど、手間がかかるのが難点
2台持ち、たしかに安いです。
でもやっぱり、わざわざ2つの機器を持ち歩くのって大変。
契約は2台持ちと同じように行うのも良いかもしれませんが、端末はDSDS対応スマホ1台に集約させた方が絶対楽ですね。
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