
みなさん、電話かけてますか?!
私は正直たまに家族に電話をかける程度なんですが、世間的にはまだまだそんなことはないでしょう。
で、格安SIMといえばよく言われていたのが「通話料金が高い」ってこと。
今もなお、「私はよく電話をするから、格安SIMには変えない方が良いでしょ?」と思っている人はそれなりにいるのでは?
でもね、もうそんな時代は終わりました。
むしろ電話をかける機会が多い人こそ、格安SIMにしてしまった方が良いとさえ言えるレベルにまで到達しているんですよ。
例えば格安SIMでは、キャリアの5分かけ放題の半額で10分かけ放題が使える!
しかも一部の格安SIMでは、分数の制限さえないかけ放題まで展開されてます!
他にも月々○○分通話可能な通話定額のサービスやIP電話・無料通話サービスなど充実しています。
2017年秋は各社のかけ放題系サービスに大きな動きがありましたので、今回最新情報をお届けします!
通話時間は10分が主流に!かけ放題サービス
まずは2017年に最も動きが大きかった、かけ放題サービスについて解説していきましょう。
2016年頃より徐々に各社でサービスが開始され、浸透していったかけ放題サービス。
楽天モバイルで5分かけ放題オプションが月額850円で展開開始後、大体同程度の価格帯で各社がかけ放題を開始していったわけです。
2017年の春先までに大手ならほぼ全社、5分かけ放題を開始しました。
そしてそれ以降の変化が、分数の増加ですね。
2017年秋には、5分かけ放題オプションを提供していた各社のほとんどが10分かけ放題にサービスを強化したんですよ。
またLINEモバイルやNifMoなど、今までかけ放題系のサービスを展開していなかったMVNOも10分かけ放題を登場させました。
それでは現在展開されている主なかけ放題の月額料金とサービス内容を、一覧で見てみましょう。
格安SIM名 | かけ放題サービス名 | 月額料金(税抜) |
楽天モバイル | 楽天でんわ5分かけ放題 by 楽天モバイル | 850円 |
楽天でんわ かけ放題 by 楽天モバイル | 2,380円 | |
IIJmio | 誰とでも3分以内家族と10分以内 | 600円 |
誰とでも10分以内家族と30分以内 | 830円 | |
OCNモバイルONE | 10分かけ放題 | 850円 |
トップ3かけ放題 | 850円 | |
かけ放題W | 1,300円 | |
mineo | 10分かけ放題 | 850円 |
NifMo | 10分かけ放題 | 830円 |
LINEモバイル | 10分電話かけ放題オプション | 880円 |
DMMモバイル | 10分かけ放題 | 850円 |
イオンモバイル | イオンでんわ10分かけ放題 | 850円 |
Y!mobile | スマホプラン(10分かけ放題を利用可能) | プランに含まれるため追加料金なし |
スーパーだれとでも定額 | 1,000円 | |
UQ mobile | おしゃべりプラン(5分かけ放題を利用可能) | プラン料金に含まれるため追加料金なし |
BIGLOBEモバイル | 3分かけ放題 | 650円(不課税です) |
以上、主な格安SIMとサービスをまとめました。
見ての通り、ほとんどの会社が10分かけ放題を開始しているんですよ。
言い換えれば2017年秋にもなってまだ5分かけ放題を提供している格安SIMは、サービス内容がショボいとも言えてしまうわけ。
楽天モバイルとUQ mobile、10分かけ放題にしないんですかね?
というわけで一覧の中で、気になったサービスについて個別に解説していきたいと思います。
全部紹介するとキリがないので、特に重要なもののみに絞りますね。
OCNモバイルONEは3種類のかけ放題サービスを展開している
まずOCNモバイルONEのかけ放題サービス。3つもあるんですよ。
「10分かけ放題」は以前から存在するオプションで、10分以内の通話がかけ放題になるオーソドックスなものです。
今回とくに重要なのは、「トップ3かけ放題」ですね。
「トップ3かけ放題」は、毎月通話時間が長い上位3位の番号に関する通話が全てかけ放題になるオプションです。
「かけ放題ダブル」は、トップ3かけ放題と10分かけ放題の合わせ技というわけ。
「トップ3かけ放題」、はっきり言ってかなり重要です。
だってそもそもなんですが、毎月何十分も通話をする相手って3人以上もいます?
よほど交友関係が広くて仲の良い相手がたくさんいる人でもない限り、3人分の通話がかけ放題になるなら実質完全なかけ放題みたいなものでしょう。
格安SIMに乗り換えてからも通話をする機会が多いと考えられる人は、OCNモバイルONEのトップ3かけ放題を検討してみてはどうでしょうか。
ただしOCNモバイルONEは通信速度が弱点なんですよね…。平日のお昼は速度が低下して、かなり厳しいです。
速度については今回深く触れないので、以前のレビューをチェックしてみてくださいね。
>>参考記事:2017年春のOCNモバイルONEレビュー記事
LINEモバイルの10分電話かけ放題は、ぶっちぎりで割高
続いてLINEモバイル。
LINEモバイルはLINEの無料通話を完全無料で利用できる代わりに、かけ放題オプションを展開していなかったんですよね。
しかし今年の夏頃より10分かけ放題や半額通話のオプションを登場させたので、通常の電話アプリからの通話もお得に利用できるようになりました。
でも月額料金が微妙に高いあたり、「LINEの無料通話を使ってください」と言いたげです。
今回一覧に載せた中では一番料金設定が高いですからね。30円差とはいえ、高いものは高い。
とはいえLINEモバイル、10分かけ放題オプションの開始で乗り換え先候補として今まで以上に魅力的になりました。
かけ放題オプションがないからということでLINEモバイルを躊躇していた人も、今は問題なく乗り換えられますよ。
料金とサービス内容はIIJmioが魅力的
通話サービスの充実度が高い格安SIMとして私がおすすめしたいのは、IIJmioです。
3分かけ放題と10分かけ放題の2種類があって、さらに同一mioIDで契約しているSIMカードを使っている家族との通話なら通話可能時間が倍増します。
安くてサービスが充実しているということで、通話サービス以外とくに重視しているポイントがないならIIJmioを選べば良いと思います。
とくに家族での乗り換えなら、IIJmioの通話定額はお得!
完全なかけ放題は主に楽天モバイルとY!mobileで利用可能
一応「もしもシークス」という選択肢もあるんですが微妙に制限が多く、ちょっとマイナーなので置いておいて…
分数制限がない完全なかけ放題を展開している候補として挙げられるのが楽天モバイルとY!mobileです。
楽天モバイルは月額2,380円(税抜)、Y!mobileは元々2,000~6,000円程度するプランに+1,000円(税抜)ということで、どちらも料金的には正直微妙。
とはいえキャリアでかけ放題を契約するよりは、安上がりです。
私としては長電話はOCNモバイルONEのトップ3かけ放題かLINEの無料通話、Skypeあたりを使って補った方が良いと思います。
しかしどうしても分数無制限のかけ放題を契約したいなら、楽天モバイルかY!mobileで検討してみましょう。
10分以上の通話もバッチリ!通話定額サービス
かけ放題に続いて、月々数十分程度の通話料金が割安になる通話定額系のオプションを一覧で紹介しますね。
格安SIM名 | 通話定額の分数 | 月額料金(税抜) |
mineo | 30分 | 840円 |
60分 | 1680円 | |
UQ mobile(ぴったりプラン) | 60分、120分、180分(3年目より半減) | プランに含まれる |
BIGLOBEモバイル | 60分 | 650円(不課税です) |
U-mobile | 60分 | 800円 |
通話定額系のオプションは人によってはお得になることもあるんですが、基本割高です。
とはいえまあ、毎月の通話時間がほぼ一定で、規定の分数を下回っているなら選択肢としてアリでしょう。
しかしながらmineoやU-mobileの通話定額は割高感が否めません。
UQ mobileのぴったりプランも容量によって分数が変わるとか正直使い勝手が微妙に思えます。
通話のためだけに割高なプランを選ぶことになったりしたらもったいない!
通話定額を使うなら、BIGLOBEモバイルの60分650円の通話定額オプションが良いと思います。
他は高いですし、それならLINEの無料通話とか使った方が良いのでは?
無料通話アプリでよりお得に通話できる!
LINEの無料通話、めっちゃ便利ですよね。
まだ使っていない人は、今すぐ使った方が良いレベルです。LINEが嫌ならSkypeとかでもOKです。
とくに無料通話系のサービスで新展開はないんですが、種類も少ないですし主な3つのサービスについて解説します。
格安SIMの普及が進んでいる今、通話料金をできる限り抑えたいなら無料通話アプリをガンガン使っていくのが手っ取り早いですよ!
LINEの無料通話は、繋がっている友だちとスムーズに通話できて便利!
私は、家族の通話はもうほとんどLINEで済ませてしまっていますね。
なにしろトーク画面右上のダイヤルボタンから、すぐに発信できるのが便利。しかも無料。
いくら通話しても、LINEの友だちとの通話で消費するのはデータ通信量とスマホのバッテリーのみ。
30分でも1時間でも、平気で話せるわけですよ。
「いつもの相手」としか話さず、その人がLINEを使っているなら、もう通話は全部LINEで済ませてしまいましょう。
不特定多数と通話するのでなければ、もはやわざわざかけ放題オプションを契約する必要なんてないです。
Skypeはパソコンやタブレットでも気軽に使えるので、家族通話に便利
LINEを相手が使っていない場合、Skypeを使うのはどうでしょうか。
Skypeはスマホでも使えますし、パソコンやタブレットでもすぐ使い始められます。
私は以前家族がスマホを使っていなかった頃、Skypeを使って家族と無料で通話していました。
もし家族がスマホを持っていないなどの理由でLINEをしていないなら、自宅のパソコンなどにSkypeを入れてあげてそれで通話をするようにしたら良いですよ。
iPhone・iPadユーザー同士ならFaceTimeを使おう
iOS端末同士で音声通話やビデオ通話を無料で行えるのが、FaceTimeです。
OSが限られるのが微妙に不便ではあるんですが、周りがみんなiPhoneやiPadを持っている場合、LINEを使わないならFaceTimeを利用するのも良いでしょう。
品質は微妙だけど、IP電話も安い
私としてはそこまでおすすめでもないので軽く触れる程度に留めておきたいと思いますが、他にはIP電話というサービスもありますね。
2017年10月時点では、主にこんなラインナップです。
サービス名 |
提携している格安SIM |
月額料金(税抜) |
通話料金 |
050Plus | OCNモバイルONE | 300円 |
050Plus同士:無料 携帯電話:1分17.28円 固定電話:3分8.64円 |
LaLa Call | mineo | 100円 |
LaLa Call同士:無料 携帯電話:30秒8円 固定電話:3分8円 |
050かけ放題 | イオンモバイル | 1,500円 | かけ放題 |
以前はNifMoにもかけ放題のIP電話サービスがあったんですが、8月31日で終了になりました。
IP電話のメリットは通話料金が安くて、専用の電話番号を使って発信と送信両方を利用できることです。
あと専用アプリを入れればすぐ使えて、データ通信専用SIMでも問題なく利用可能なこと。
デメリットは、データ通信で通話するので音質が悪かったり、遅延や音声の乱れがあったりすることもあるってこと。
何度か使った限りではLINEやSkypeの無料通話以上に、音が悪い印象です。
一応こんな候補もあるということで、記憶に留めていただければ。
用途別に、おすすめの格安SIM+通話サービスを解説します
ここまでは新しく登場したサービスや今あるサービスについて主に解説してきました。
最後に、用途別におすすめの格安SIMと通話サービスの組み合わせを解説していきますね。
周りの人とLINEで繋がっているなら、LINEモバイル+LINEの無料通話と半額通話
LINE、とくに若い人はみんな使っていますよね。
周りの人たちとLINEで繋がっているなら、もう通話はLINEの無料通話でOKです。
LINEモバイルなら、LINEで発生する通信量をカウント対象外にできます。
つまりLINEモバイル+LINEの無料通話なら、スマホのバッテリー以外何も気にすることがなくなるんですよ。
またLINEモバイルには月額無料、30秒10円で通話できる半額通話サービスもあります。
基本LINEで通話、どうしても普通に電話をかけなければいけないときだけ半額通話をするように使い分ければ、通話料金をほとんど発生させずに済みます!
特定の人と長電話するなら、OCNモバイルONE+トップ3かけ放題
両親と友人一人など、特定の人3人までと毎月長い時間電話するならOCNモバイルONEとトップ3かけ放題を組み合わせましょう。
トップ3かけ放題は毎月の通話時間上位3名分が課金なしになるシステム。
つまり「この月は引っ越しがあったから不動産ととにかく長く話した」などのイレギュラーな事態にも対応できます。
特定の人との長電話には、OCNモバイルONEとトップ3かけ放題でバッチリ対応していきましょう!
とにかく自由に長い時間通話したいなら、Y!mobile+スーパーだれとでも定額
楽天モバイルとY!mobileが主な無制限のかけ放題提供格安SIMなわけですが。
もしかけ放題を活用するなら、私はY!mobileとスーパーだれとでも定額の組み合わせを推します。
まず楽天モバイルのかけ放題って、専用アプリの楽天でんわからかけないといけないんですよ。
ついでに楽天でんわ経由で電話をかける時、フリーダイヤルや110番などには発信できないんです。
覚えていれば問題ないことではあるんですが、Y!mobileのスーパーだれとでも定額はスマホに最初から入っている通話アプリから発信するだけで適用されます。
つまりY!mobileなら非常時やフリーダイヤルへの発信時にかけられなくて焦るなど、微妙な事態が起こらない。
そして楽天モバイルのかけ放題、なんか値段が高いじゃないですか。
2,380円って、それだけでY!mobileのスマホプランS(1年目)より月額料金が高いですからね。
しかも、今回はあくまで通話関連の解説記事なので長く触れられませんが…楽天モバイルって速度が遅かったり全体的にサービスが微妙。
Y!mobileなら速度問題なし、キャリアメールも使えますし、サービス充実です。
あらゆることを総合的に判断すると、Y!mobile+スーパーだれとでも定額の方がおすすめとなるわけです。
まとめ:通話をよくする人も、今や格安SIMで全く問題なし
というわけで、今回は通話関連のサービスについて、2017年の最新情報をまとめました。
通話サービスが充実している格安SIMがかなり増えまして、もはや通話する機会が多くても格安SIMでまったく問題ありません。
- 家族通話重視ならIIJmioの通話定額
- LINEユーザーが周りに多いならLINEモバイル+無料通話や半額通話
- 特定の人と長電話をするならOCNモバイルONE+トップ3かけ放題
- キャリアのようなかけ放題を格安SIMで活用するならY!mobile+スーパーだれとでも定額
主に以上の4種類が、私のイチオシですね。
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